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何かやる気が出ない…「ツラい五月病を乗り切るため」の栄養素とは

  • 2016.5.18
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就職、人事異動、引っ越しなどで環境の変化が多く新しい環境で気を張って毎日を過ごした4月が終わり、GWで一旦それが緩むと、元の環境に戻った時に気分の落ち込みを感じてしまう……それが、五月病です。“五月”と名前がついていますが、人によっては6月にやってくることもあります。

解決策するために身体を動かしたり、気分転換をしたりすることも大切ですが、実は“食の力”で五月病を改善できることをご存知ですか?

今回は管理栄養士の筆者が、「何だか気分が落ち込む……」という方に知ってほしい、五月病対策になる栄養をご紹介します。

 

■セロトニンが不足すると5月病に?

セロトニンは、脳内の神経伝達物質の1つで、心の状態を穏やかに保ち、ストレスを減らす作用があります。別名“幸せホルモン”としても知られています。セロトニンが不足すると、うつ病や睡眠障害などを起こしやすいことがわかっており、五月病の原因にもなります。

セロトニンは体内で作られるものなので、その材料をしっかりと食事で補うことが重要です。

 

■大豆製品で「たんぱく質」を補給するのがオススメ

セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から合成されます。しかし、特にトリプトファンを摂ろうとしなくても、たんぱく質が豊富な食材にはトリプトファンも含まれているので、しっかりと“たんぱく質”を補給しましょう。

また、トリプトファンからセロトニンを合成するためにはビタミンB6も必要です。しかし、ビタミンB6もたんぱく質が多い食品に含まれていることが多いため、やはりたんぱく質を補給することが大切です。

おすすめは大豆製品やナッツ類、魚、卵。もちろん肉でもたんぱく質は補給できますが、大豆製品の方がたんぱく質だけでなく食物繊維や抗酸化成分も同時に摂取できますよ。

納豆、煮豆、豆腐、おから、豆乳などいろんな形で摂ることができます。

 

■ストレスを感じているなら「ビタミンC」の補給もして

また、身体がストレスを感じると、ビタミンCが消費されていきます。ビタミンCは他にも皮膚や粘膜の健康を保ち、免疫力にも関係する栄養素なので、ストレスの多い時期にはいつも以上に意識して摂りたい栄養素です。

ビタミンCは果物(特に柑橘類)、野菜、いも類に多く含まれています。手軽にとれるスムージーももちろん良いですが、食事として摂ることであごを動かし、歯で噛んで胃腸を動かすことを心がけましょう。

 

いかがでしたか? 気分が落ち込んだり、ストレスを感じていたりすると、ついつい食事もおろそかになりがちですが、そういう時こそ食事を整えることで心も整うようになります。ぜひ、心がけてみてくださいね。

【筆者略歴】

※ 圓尾和紀 ・・・ 管理栄養士。総合病院勤務を経て予防医療を志し、独立。和食素晴らしさを伝える活動と、”不自然な食べもの”にあふれた環境で、定期的に身体をリセットする目的からファスティングを取り入れた生活の提案を行う。カラダヨロコブログ

【画像】

※ kps123 / shutterstock

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