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プロのスタイリストが教える、美しいクローゼットの作り方とは?

  • 2016.5.18
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この時期は衣替えの季節。春は新生活の雰囲気の中、気分一新、色々と服を買い込みたくなる人も多いのでは? スタイリストの河井真奈さんは、新刊「服を整理すれば、部屋の8割は片付く」(立東舎)の中で、簡単に美しいクローゼットを作る方法を教えています。

●服の適正量を知って3年着ない服とはサヨナラする「選別術」

クロ―ゼットを整理しようと思っても、自分が気に入って購入した服を手放すのはなかなか勇気がいるもの。そこで河井さんが提唱する「選別術」を参照してみましょう。

河井さんによると、自分にとって適量な服のアイテム数を知ることが大事なのだそう。そのために計算したいのがワンシーズンでの着回し回数。例えばトップスを1週間で7枚違うアイテムを着回せば、おなじものは1ヶ月で平均4回、3ヶ月のワンシーズンでは平均12回登場しますよね。同様にボトムス、ワンピースも加えてみると、トップス+ボトムス+ワンピースのトータルで、だいたい30点もあれば充分に毎日コーディネートが楽しめることがわかります。

さらに、服とお別れする時にポイントになるのが、3年以内に着る機会があったかどうか。瞬時に「今日着ていきたい」と思えない服は、この先も着ないのだそうです。そのようにして区切りをつけることで、自分に本当に必要な服を選別していくことが美しいクローゼットをつくる第一歩だと河井さんは言います。

●ひとつ手に入れたらひとつ手放す「購入術」

もちろん服を処分するだけならクローゼットの整理はできますが、これから服を買い物する時にもポイントがあります。それが「購入術」です。

河井さんは「質の高い相棒を長く愛用すること」をオススメしています。トレンドや流行、自分の好みは変わっていくもの。そんな中でも、サイズが合っていて着心地が良く、何よりも似合っているという定番の“良いもの”は、自分と長い付き合いをしていく大切なアイテムになります。具体的には素材の良い白いシャツや穿いた時にしっくりくるジーンズなど。本書の中では、河井さんの定番アイテムも多数紹介されていますよ。

また、クローゼットの中をパンパンにしないために、「ひとつ手に入れたらひとつ手放す」というルールを決めることも効果的なんだそう。増えすぎてしまったアイテムはフリーマーケットで売ったり人に譲ったりして、「これからは誰かが着てくれる」という感覚を持てば、手放す勇気も持てます。

また、結婚式やパーティーなど、普段使いではないアイテムについては、最近話題のレンタルサービスを利用することもおススメなんだとか。特にドレスは購入するとなると、ついつい長く着られるようにと無難でシンプルなものを選びがちですが、レンタルならいつもとは違う色やデザインにチャレンジできます。着物もアクセサリーもレンタルができるので、購入とレンタルを上手に使い分けて賢い購入術を身に付けたいですね。

●小さなクローゼットでも美しくなる「収納術」

そして最後は「収納術」です。河井さんによると、クローゼットは人に見せるためではなく自分のためにあるので「自分だけのセレクトショップだという意識を持つこと」が大切だと言います。

具体的には、同じアイテムは同じ場所にしたり、色別、頻度別、袖や裾の長さ別に分けたりと、自分が取り出しやすいグループ分けをすれば、物を探す時間も減って効果的。一年中着られる服を6割、季節に合った服を4割といった具合を決めておくことも衣替えを楽にする秘訣なんだとか。さらにはハンガーの本数に余裕を持ってアイテムを掛けておけば、見た目も美しいだけでなく、シワや臭い防止になることも。こうしたちょっとした工夫をするだけで、どんなに小さくてもクローゼットは美しく変身できちゃうんです。

本書では、自分に似合う色や定番を見つける「スタイリング術」も。今回ご紹介した河井さんのアイディアで、是非美しいクローゼットを目指してみてください。

(石狩ジュンコ)

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