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朝はネバネバ食品を!痩せてる人は知っている「セカンドミール効果」って

  • 2016.5.17
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いよいよ気温も上がり 薄着になって、ボディラインが気になる季節が到来しました。

ダイエットやアンチエイジングのためにランチや夕食には気を使っても、慌ただしい朝の食事は適当になっている人が少なくないように思います。

そこで今回は健康管理士の筆者が、ダイエットにもアンチエイジングにも関わる食後の血糖値の新しい常識、“セカンドミール効果”についてご紹介します。

 

■セカンドミール効果って何?

セカンドミール効果とは、今ではダイエットや糖化による老化を防ぐためのひとつの指標になっている“GI値”(血糖値の上昇の速度)を提唱したトロント大学のジェンキンス博士が定義し提唱した“ファーストミール(1日の最初に摂る食事)がセカンドミール(その次に摂る食事)の後の血糖値にも影響を及ぼす”というもの。

朝食の内容が昼食後の血糖値の上昇にまで影響が出るということです。

朝食を菓子パンで済ませてしまうと、いくらランチを野菜中心にしてもランチ後の血糖値は高くなってしまい、セカンドミール効果が悪いですね。

逆に朝食でしっかり食物繊維などを摂っておくと、ランチ後の血糖値の上昇が抑えられ、良いセカンドミール効果を得ることができます。

 

■良いセカンドミール効果を得られる食材

ではどんな食材がファーストミールに適しているのでしょうか。

(1)大豆・大豆製品

野菜よりもセカンドミール効果が高いと言われているのが大豆。

大豆や大豆製品に含まれる大豆オリゴ糖には、インスリン分泌をコントロールし血糖値の上昇を抑制する働きがあると考えられています。

納豆や豆腐などは他の食品のGIまでも下げる効果があると言われているので、是非、朝食に取り入れたい一品だと言えるでしょう。大豆の煮豆、納豆やお味噌汁、豆腐など朝食にも取り入れやすいですね。

(2)海藻類

海藻の中でも昆布、めかぶ、もずくなどのネバネバ系がおススメ。このネバネバ成分は“フコイダン”。血糖値の上昇を抑えるだけでなく、腸内のビフィズス菌を増やす作用を持つ免疫細胞の一種、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性化も期待されている注目成分です。

(3)オクラ、なめこ、モロヘイヤ

これらもネバネバ系の食品ですが、こちらのネバネバ成分は“ムチン”と呼ばれる成分で、粘膜保護で知られています。

ムチンの主成分の多糖類は食物繊維に分類されているため、ムチンを含む食品も良いセカンドミール効果があるとされています。

 

いかがでしたか? 野菜を先に食べる“ベジファースト”という考え方は今や常識となりつつありますが、まさか朝食が昼食にまで影響があるとは驚きですね。

毎日の健康のためにも、少し早起きして良いセカンドミール効果ををもたらしてくれる朝食を摂りましょう!

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ すなべしょう / PIXTA

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