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絵が苦手なママでも大丈夫! 元小学校教師のライターがおすすめする 親子で楽しむ絵本づくり

  • 2016.5.16
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小さいころから自分の想いをかたちにする経験を積んできた子どもは、小学校でも国語のお話づくりを楽しむことができます。

© atsurkan - Fotolia.com

元小学校教師だった私がおすすめしたいのは、親子でお絵かきしながらできる絵本づくり。うまく話せない子どもの気持ちもわかるようになります。

■子どもは絵で気持ちを表現している

私は小学校の先生をしていた経験があり、現在も子ども支援業務に携わっています。私自身の子育てや学校教育の現場で実践してきた体験をもとに、手づくり絵本のすすめと効果を紹介します。

子どもたちは、ちょっとした空き時間に絵を描くことがよくあります。絵を描くのは「想いを自由にアウトプットする」手段のひとつ。インプットされるたくさんの情報を無意識に整理して、自分の気持ちを表に出すことでバランスをとっているのです。

なにげないお絵描きは、その子らしい世界観にあふれているので、ぜひ注目してみてください。そして、1枚の絵から、たったひとつの絵本を親子で簡単につくることができるのです。

■会話もはずむ吹きだし絵本づくり

子どもが絵を描いていたら、「ママもいっしょにお絵かきしたいな」と声をかけてみましょう。「いいよ」と言ったら、どんなキャラクターでもいいので、ひとつ描きます。そのキャラクターに吹きだしをつけてください。「なにをしているの?」「こんにちは」「どこにいくの?」というような、会話を誘導する言葉を入れて、子どもの絵に話しかけることがポイントです。

初めは言葉で答えてくれるでしょう。それを吹きだしで子どもの絵に加えます。次に、子どもの答えにあった絵を別の紙に描き、吹きだしでまた話しかけてみてください。それに応じて子どもが絵を描き、吹きだしを足すというパターンをくり返します。ママが誘導していた話しかけも、慣れてくると子どもが先に描くようになりますよ。

■一緒に楽しむ時間が自分にとってもプラスになる

初めての絵本は2、3ページで終わるかもしれませんが、くり返すうちにページ数も増えていくでしょう。背景を描いたり表紙をつくると、さらにグレードアップして絵本らしくなります。絵を描くのが苦手なママは、写真やチラシからキャラクターを切りぬいて貼りつけるだけでもOK。好きなように絵本づくりを楽しんで。

吹きだしを使った会話は、自分の気持ちを表すのにとても効果的な学習支援ツールで、小学校でもさまざまな場面で活用されています。言葉でうまく表現できずにとまどっている子どもの支援にも使われています。

とても簡単で楽しい絵本づくりを通して、思いもよらない子どもの気持ちに気づくことができるかもしれません。子どもと遊びを共有できる時間は思っているよりも短いもの。一緒に遊べるいまを思いっきり楽しむことが、将来の自分にきっとプラスになりますよ。

(のりこ)

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