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ハッピーで、ほんの少しシニカルな物語。花組公演『ミー&マイガール』

  • 2016.5.16
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1930年代のロンドンを舞台としたミュージカル『ミー&マイガール』を観に行ってきました。名門貴族の世継ぎとは知らず、ロンドンの下町で育った青年ウィリアム(ビル)の成長を、恋人サリーとの恋模様とともに描いた作品は、1937年にロンドンで初演された名作。私は、30年近く前にN.Y.で観ましたが、宝塚歌劇においてもたびたび再演されてきた人気作のひとつ。明るくハッピーな演出と、乗りのいいナンバーが私、大好きなんです!

ビルを演じる男役トップスター、明日海(あすみ)りおさんと、サリーを演じる娘役スター、花乃(かの)まりあさんの息もぴったり。彼らを取り巻くヘアフォード家の人々、マリア公爵夫人やジョン卿、ジャクリーンなどは、それぞれ役替わりがあり、それぞれに個性的な役づくりで、どちらも見応え十分。花組の皆さんの多才さ、幅の広さを改めて感じました。

「あなたには、あなたの階級に合った娘がふさわしいのよ」というマリア公爵夫人に対し、「サリーは僕と同じ2階に住んでるよ」というビル。「あなたには私ではなく、もっときれいな血の娘がいいのよ」というサリーに対し、「お前、貧血なのか?」というビル。義務と形式に縛られる貴族階級に対する皮肉めいたやりとりに、くすっと笑いつつ、少しほろ苦くせつなく、とてつもなく温かな気持ちになる物語です。

この観劇に合わせ、GWだったこともあり、私は久しぶりに"イベントネイル"を楽しんでみました。サリーの衣装をイメージして、ドット模様と赤いハートのラインストーンをアレンジ。この白は、以前発売された限定カラーなのですが、ここ最近気に入っているネイルカラーは、3月に発売になったシャネルの「ヴェルニ ロング トゥニュ」(全15色 各¥3,456)。バイオセラミックとセラミドを配合しているため、塗れば塗るほど爪が丈夫になる処方なので、爪がもろくて弱い人にもおすすめ。繊細な発色とつやはもちろんのこと、ベースコート「ラ バーズ」(¥3,240)と組み合わせると持ちもバツグン。

ちょっとした知恵。悲しみ受け流す知恵。アゴで受け止めてニヤリとしてからスマイル♪ という『ミー&マイガール』に出てくる歌は、私のテーマソングといってもいいくらい好きな楽曲。生きていればいろいろありますが(苦笑)、アゴで受け止め、明るく楽しく、そしてオシャレにしていれば、きっと自分の悩みなんてちっぽけなものだと思うはず。新たな道も開けてくるかもしれません。

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