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“SNS疲れ”に効果テキメン。人気心理カウンセラーが贈る“こころを軽くする魔法の言葉”

  • 2016.5.14
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みなさんは友人のSNS投稿に「いいね!」するとき、いつもハッピーな気持ちでクリックしていますか? 仕事でぐったりしているとき何気なくSNSをひらくと、友人たちの様々な投稿・・・

「シャンパンで乾杯して女子会最高!」「今日はこどもたちと旦那くんのお誕生日お祝い!」「夜景の素敵なレストランで彼氏と記念日デート!」「大きな仕事を成功させたあとのビールは格別!」

友人たちの幸せそうな投稿に、迷いなくいつでも「いいね!」を押したいところですが、そんな投稿を見て気分が落ち込んでしまう。

そして、そう感じてしまうことで自己嫌悪に陥るという負のスパイラルから“SNS疲れ”をしている女性が最近急増していると言われています。

|人気心理カウンセラーに聞く、SNSに“嫉妬”する理由

そこで常時200名がカウンセリング待ち状態、現在予約が6ヶ月先まで埋まっている人気心理カウンセラー中島輝さんに、SNSとの上手な付き合い方についてお話を聞いてみました。

【心理カウンセラー・中島輝さん】

中島さんいわく「(SNSの)投稿をみて自分と比べて落ち込んだり嫉妬したりするときは、”劣等感”という疲れの感情に陥っている」とのこと。

「ハワイのビーチで友達とカクテルを飲んでいるときに、他人の楽しげな投稿や充実した日常をみて、自分と比べて落ち込んだりしないのではないでしょうか。会社帰りの疲れ果てた電車のなかや、休みなのにやりたくない行事が重なっているときに、ハワイ旅行に行っている友人の姿を見たら、落ち込んだり嫉妬したりしませんか?」。

|では、SNSとどう付き合えばいいの?

落ち込んだりするくらいならSNSをやらなければいいという意見もありますが、実際には遠方に住む友人の近況を知れたり、連絡先がわからなくなってしまった古い友人と再びご縁ができたりと、SNSにはいい側面もありますよね。

友人の投稿に”負の感情”を抱いてしまったとき、中島さんは「私は疲れているのだなと、しっかりと自分のことを認めてください」と言います。そして「疲れるほど私はがんばった!よくやった!と”自分を褒める行動”をとる」ことが大切なのだそうです。

ショッピングしたり、ダイエットは一時置いて美味しいスイーツを食べたり「自分を褒める行動をとっていいほどに、私はとてもがんばった!」と認識することが大切なのだそう。

つまりSNSは“自分の感情のバロメーター”として有効利用するというのがポイントなのだそうです。

|こころを軽くする魔法の言葉

友人のSNSをみて負の感情を抱いてしまったとしても、それはあなたがただ疲れているだけ。「決してそんな自分を責めず、次の言葉を自分自身にかけてみてください」と中島さん。

「本当はどうしたい?」

こころが揺らいで自分に自身がなくなると、つい、人と自分の比較を始めてしまいます。「大切なことは、あなたの人生はあなたがすべて主導権を握っていると知ることです」と語る中島さんが教えてくれたのが、この自分の本当の気持ちを知る魔法の質問です。

これは「本当はどうなっていたらいい?」「本当に求めているものは何?」そんな質問にも言い換えられますので、自分に合った質問を考えてみてください。「この質問を自分に問いかけるだけで心が楽になる」という中島さんの言葉どおり、本当にこころが軽くなるから不思議です。

「過去と他人は変えられませんが、未来と自分は変えられます」

自分の中で沸き起こった感情を否定せずにじっくりと向き合い、「じゃあどうしたい?」と自らに問いかけることで自分らしく生きるヒントが見つかり、自然と自己嫌悪も消えていくのです。

|それでも、こころは揺らぐもの

でも、生きていれば、こころが穏やかな日もあれば、揺れてしまう日もありますよね?! 中島さんの著書『負の感情を捨てる方法 - 「最悪」は0.1秒で最高に変わる-』でも語られています。

「ひとのこころとは揺らぐもの。どんなにがんばっても、いつも良い状態を保つことは難しいし、人間は完全ではないのです。比べている人も同じく、完全ではないのです」

【『負の感情を捨てる方法 - 「最悪」は0.1秒で最高に変わる-』 朝日新聞出版/¥1,512(税込)】

自身の壮絶な生い立ちから10年間引きこもり、メンタルの様々な問題を抱え、それを克服してきた心理カウンセラーの中島輝さん。中島さんの言葉は優しくわかりやすくて、すーっとこころ染みわたるような感覚を覚えます。昨年から今年にわたり連続して刊行された著書2冊も同様で、人気のアドラーを含んだ心理学が、中島さんの実体験や実際のクライアントの実例を織り交ぜて語られています。

また“トラウマ”に焦点をあてた最新刊『トラウマが99%消える本』では、5歳のときに里親が夜逃げをして、昨日まで遊んでいたおもちゃもろとも失うことに始まる中島さんの過酷な半生とともに、トラウマとの向き合い方などが綴られています。

【『トラウマが99%消える本』 すばる舎/¥1,512(税込)】

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SNSをバロメーターに「ちょっと疲れてるな」と感じたら「本当はどうしたい?」そう静かに自分に問いかけることが大切。そのことをしっかり胸に留めて、こころが揺らいでも自己嫌悪に陥ったりせず、まずありのままの自分を受け入れて、この“こころを軽くする魔法の言葉”を唱えましょう。

text:kanacasper(映画・カルチャー・美容ライター/編集者)

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