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「どうする、私…」妊娠中に乳がん発覚!治療の最中、医師から告げられた“究極の選択”とは<子どもの命か私の命か>

  • 2025.8.2

28歳のルナさんは妊娠中に胸のしこりに気付き、大学病院で検査を受けた結果、乳がんと診断されました。年齢的に早期治療が望ましく、妊娠を継続したいルナさんと治療を優先してほしい夫の意見は対立。しかし姉との会話をきっかけに、ルナさんは出産への意思を固めます。
ところが夫は「普通の出産・育児ではない」と“普通であること”にこだわり、ルナさんは離婚を決意。離婚話を進めている最中に夫の浮気現場を目撃したことが決定打となり、最終的に離婚が成立しました。

会社を休職し、本格的ながん治療がスタート。抗がん剤治療が始まり、副作用に苦しむルナさんですが……。

医師から告げられた“究極の選択”とは

※乳房温存療法…乳房全体を切除するのではなく、がんとその周囲の組織のみを取り除いて乳房を残す手術法

苦しい治療にも、おなかの赤ちゃんのために前向きに取り組むルナさん。この頃から胎動を感じるようになり、赤ちゃんの存在をより身近に感じられるようになりました。そして手術に向けて、「乳房温存」か「全摘」か、再び難しい選択を迫られることになったのです。

乳がん治療の過程で、難しい選択に直面したルナさん。乳房温存療法には、乳房を残せるというメリットがある一方、残された乳房に再発する可能性もあります。ただし、放射線治療を併用することで再発リスクは大きく低減するとされています(胎児への影響を考慮し、妊娠中は原則として放射線治療を行いません)。

一方、乳房切除術(全摘出術)は乳頭や乳輪を含む乳腺組織をすべて切除するため、再発リスクをさらに抑えることができますが、乳房は失われます。近年は乳房再建技術が進歩し、再建によって乳房のふくらみを取り戻すことを前提とした手術も増えています。

担当医師の「一緒に考えていきましょう」という言葉は、寄り添ってくれる姿勢が感じられてルナさんも心強いのではないでしょうか。自分の希望をしっかり伝えながら、医師と相談して治療方針を決めていきたいですね。


監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。


著者:マンガ家・イラストレーター つきママ

ベビーカレンダー編集部

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