駅前で受けた勧誘に私が放った「できるんですよね？」ひと言で相手が青ざめて立ち去ったワケ

若いころ、都心の駅前を歩いていたときに、思いがけず「手相を見せてください」と声をかけられたことがあります。そのとき、私のひと言で声をかけてきた人は立ち去っていきました。

「手相に不思議なパワーがある」と言われて

私が都心の駅前を歩いていたある日、突然「手相を見せてください！」と声をかけられました。特に警戒もせず、素直に手を差し出すと、「あなたの手相は不思議なパワーを秘めています！ トレーニングをすれば、今よりもっとその力が強くなりますよ。詳しくはセミナーで説明しますので、ぜひ参加しませんか？」とセミナーへの勧誘を受けました。

「その力、今ここで見せてください」

私は、「そのセミナーに参加すれば、不思議なパワーが使えるようになるんですか？」と尋ねました。すると「はい、そうです！」と即答されたので、「では、あの看板を手のパワーで上げ下げしてみせてください。できるんですよね？」とお願いしてみました。すると、その方は急に青ざめて、涙ぐみながら私の前から静かに立ち去っていきました。

勧誘の言葉に違和感を覚えた

今思えば、当時は駅前などでこのような勧誘が頻繁にありました。勧誘する人にもノルマのようなものがあったのかもしれませんが、「セミナーに参加すれば不思議な力が身に付く」という言葉だけでは、なかなか人の心を動かすのは難しいのではないかと感じました。仮に本当に不思議な力が身に付いたとしても、それをどこでどう使うのか、疑問に思ったのを覚えています。

まとめ

最近では、このような客引き行為への規制が厳しくなり、ほとんど見かけなくなりました。安全に街を歩けるようになった今、あの出来事は少し不思議で懐かしい思い出です。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者：泉あゆみ／40代女性・会社員

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2025年5月）

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