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なくなった方がイイ!? 現役ママの「PTA活動」に関する意識調査

  • 2016.5.11
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ママ友の派閥争い……殺伐とした役員決め……平日昼間からの会合(とくに意味のある会話なし)……などなど、何かと悪いイメージがある“PTA”。

タレントで『一億総活躍国民会議』の民間議員でもある菊池桃子さんが、『PTAは本来、任意活動であるはずなのに、全員参加のような雰囲気がある。働くママにとっては厳しい』といった主旨の発言をして多くのママの共感を得ました。

たしかに、日本のPTAは任意制のはずなのに、もはや強制加入が当たり前みたいな雰囲気がありますよね。

しかし、PTA活動には悪い面だけではなく、「ママ友が作れる」「学校の様子を詳しく知ることができる」など、メリットとなる部分もたくさんあります。

いろいろと騒がれることの多いPTAですが、実際のところママたちはPTAについてどう思っているのでしょうか。

そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに「PTA活動のあり方」についてどう考えているか聞いてみました!

●「PTA活動」のあり方について、どう考えますか?

・1位:PTA活動自体なくなればいいと思う……37%(244人)

・2位:完全任意制にすべきだが、役員には何かしらの報酬を出すべきだと思う……24%(160人)

・3位:全員参加にすべきだが、運営方法の改善は必要だと思う……21%(141人)

・4位:完全任意制にして興味のある人だけやればいいと思う……15%(99人)

・5位:保護者たるもの全員参加すべきだと思う……2%(16人)

※有効回答者数:660人/集計期間:2016年5月5日〜2016年5月9日(パピマミ調べ)

●「なくなればいい」が最多

『今度子どもが小学校を卒業するけど、正直必要性は全然感じなかった。ムダな仕事が多いし、目的があいまいでグダグダだった』(30代ママ)

『PTAが成し遂げることよりも、絶対にママたちへの被害の方が大きい。仕事休んでまで会議出席しろとか頭おかしい。なくなっても誰も困らないよ』(40代ママ)

一番多かった回答はなんと『PTA活動自体なくなればいいと思う』でした! 仕事とPTAのバランスや人間関係など、その理由はさまざまですが、多くのママにとって“不必要”というイメージがある みたいですね。

PTAの活動内容は各学校によって大きく異なりますが、学校によっては「全員参加」「会議は平日昼間」「会費強制徴収」などを掲げるところもあり、横柄とも思えるPTAのあり方に疑問を感じる人は少なくありません。

また、本来「プリントに目を通しておいて」で済むはずの情報をわざわざ会議を開いてダラダラと説明したり、平日の昼間に集まったと思ったら、ランチを食べながら来ない人の悪口を延々言って終わる、などの体験談もあり、本来の“PTA”としての役割を果たしていない との声も多く聞かれました。

たしかにそういった現状を聞くと、PTAの存在価値について考えてしまいますね。

しかし、一方ではPTAがないと学校がうまく回らないというケースも多くあります。そのため、一概に“PTA活動”をなくせばいいというのは早計ですね。

『一度保護者向けに「PTAは必要だと思いますか?」ってアンケートをやればいいのに』というコメントがありましたが、保護者に“PTA”の存在意義を問うてその上で多数決で運営するかどうかを決める、というのも一つのアイデアですね。

学校によっては本当にPTAを廃止しているところもあるようなので、「PTAがなくなればいい」という思いは決して実現不可能なものではありません。

周囲のママや学校側と相談しながら適切な落としどころを見つけるようにしたいですね。

●「完全任意制にすべき」は約4割

『PTAは本来任意制なんだから、そうすべき。ママの中にはPTAをやりたいって人もいるし、そういう人たちに任せたらいいじゃん』(30代ママ)

『みんながPTA活動に消極的なのは、見返りが全くない“ボランティア”だから。報酬を出せばおのずと任意制で回るようになるはず』(40代ママ)

「PTA活動自体なくなればいいと思う」を選んだママとほぼ同数が選んだのが、『完全任意制にすべき』という回答。

役員選出の際に、その場の全員がうつむいて無言になり、遅い時間になってもなかなか決まらない……というのはよく聞く話です。

また、夜の10時に4〜5人のママに突然訪問されて「PTAやってくれない?」と一時間ぐらいゴネられた、というエピソードもありました。

そんなことが起こるのは、“PTAは全員参加すべきだ” という考えがママたちの間に根付いているから。本来PTAは任意制なので、嫌だと言われればそれまでのはずです。

しかし、それでも無理矢理役員を決めようとする高圧的な姿勢が、多くのママに強いストレスを与えていることは間違いありません。

そこで多くのママたちから出た意見が、「報酬制にすべき」 というもの。たしかに、陰湿な人間関係やムダとしか思えない会議への出席も、報酬が出るなら耐えられますし、モチベーションも上がりますよね。

実際、役員の歴任年数に応じて報酬を出している学校もあり、1年目2万円、2年目5万円、3年目10万円などといった制度を実施している例もあります。

選出に手間取って運営に行き詰まりを感じている学校は、検討してみてはいかがでしょうか。

また、東京都大田区立嶺町小学校では完全自主参加制の“PTO”という制度の運営に成功しているので、そちらを参考にしてみるのもいいと思います。

●「全員にすべき」は約2割

『PTAは子どもたちをサポートするもの。親の好き嫌いで活動の有無を決めていいわけがない。子どもへの愛情があるなら、全員参加が基本 』(40代ママ)

『やっぱりPTAはなくてはならないし、負担を平等にするためにも全員参加すべきだと思う。ただ、家庭環境によって負担の割合を軽減したり、なるべくムダな時間を減らすような努力は必要だと思う』(30代ママ)

「全員参加にすべき」と考えている方も少なからずいるようです。

たしかに現状の制度のままでは、任意制にするだけだと負担の偏りが大きくなる可能性があります。

また、PTAに全員参加することで保護者間のつながりを強固なものにしたり、担任の先生との関係を深めたりといったメリットもあります。

各家庭で異なる負担の大きさをどう調整するか、参加を嫌がるママをどうやってやる気にさせるかなど、いろいろな課題はありますが、皆が納得できる形であれば、“全員参加”も苦ではないはずです。

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いかがでしたか? 今回のアンケートからは、多くのママが「PTA活動はなくなればいい」と考えていることが分かりました。

また、「完全任意制にしてほしい」と回答した人も含めると、約8割近くのママが現状のPTA活動に不満を抱えているといっても良いでしょう。

PTAがどうあるべきか、その答えはいまだに出ていませんが、菊池桃子さんのように、私たちも一人ひとりが声に出して問題提起をすれば、解決の糸口が見つかるのかもしれませんね。

【参考リンク】

・【アンケート結果(1位〜5位)】「PTA活動」のあり方について、どう考えますか?(http://papimami.jp/75570)

●文/パピマミ編集部

●モデル/大上留依(莉瑚ちゃん)

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