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女性ホルモンの代謝に不可欠!「ビタミンB6」のチカラ【栄養なび】

  • 2016.5.6
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年を重ねるにつれて、バランスが崩れがちな“女性ホルモン”。健康を考えるうえで重要な要素ですよね。

そんな女性ホルモンのひとつ、エストロゲンの代謝に関係しているのが、“ビタミンB6”。

栄養学のプロである筆者が、さまざまな栄養素の具体的な働きと簡単レシピをご紹介する【栄養なび】第4弾!

今回は、ビタミンB6についてご紹介します。

 

■ビタミンB6は酵素の有能なサポーター

ビタミンB6は、ヒトの体内にある酵素のうち100種類以上の酵素の働きをサポートする補酵素としての働きがあります。

食事からの利用率は約73%といわれ、植物性よりも動物性の方が利用率が高いとされています。

おもにタンパク質の分解、代謝に関わるため、タンパク質の摂取量によってビタミンB6の摂取量も変わってきます。

 

■PMS(月経前症候群)の緩和にも!

ビタミンB6は女性ホルモンの1つであるエストロゲンの代謝には必要不可欠。

そのため、ビタミンB6はPMSやつわりの症状の緩和作用があるといわれています。

それだけでなく、赤血球の合成にもビタミンB6が必要。

このことからも女性が積極的に摂りたいビタミンの1つだといえるでしょう。

また“幸せホルモン”とも呼ばれる神経伝達物質“セロトニン”の合成にもビタミンB6は欠かせない存在です。

ただし、1度に大量摂取したり過剰摂取が長期間続いたりすると、ごく稀ですが神経障害が出る恐れもあるので、安易にサプリメントに頼らず食事で摂取することをおススメします。

 

■ビタミンB6を多く含む食品

動物性の食物ではマグロやカツオ、牛レバー、鶏のひき肉、ササミなどに多く含まれます。

植物性ではにんにくに最も多く含まれ、次いでピスタチオ、くるみ、玄米、パプリカ(赤)、モロヘイヤに多く含まれています。

ただビタミンB6は熱や光に弱く、調理した後は時間が経てば経つほど減少してしまうので、冷凍食品や加工食品での摂取は期待できません。

新鮮な食材を選び、できたてを食べることが一番効率よく吸収できます。保存する場合は冷暗所に保存しましょう。

 

■ビタミンB6が摂れるメニュー

今が旬のかつお(春鰹)のたたきに、これも今が旬のわかめを添えて、ポン酢・おろしにんにく・おろししょうがを加えるだけの超簡単メニューです。

かつおにはビタミンB6だけでなく、お肌を健康に保つナイアシンが豊富に含まれています。

さらに、セロトニンの合成に必要なトリプトファンまで含まれています。体を温める生姜をプラスすることで、さらに女性の身体に嬉しいレシピとなります。

 

女性ホルモンも整えてくれ、幸せホルモンの生成も促してくれるビタミンB6。

うれしい働きがたっぷりですので、ぜひ積極的に摂ってくださいね。

【筆者略歴】

※ SAYURI ・・・ 長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ ピュア / PIXTA

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