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【お悩み相談】汗が臭うときと、臭わないときがあります。臭わなくする方法を教えて!

  • 2025.6.16

今回、「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、汗のニオイにお悩みのNさん(38歳)。「汗が臭う時と、臭わないときがあり、程度の差はあるのですが…自分で臭うということは、周りには、もっと臭っている可能性があるのでは、と不安です」と心配されています。現在の体調や生活習慣を伺いながら、原因を突き止めつつ、ニオイ対策を考えました。

汗を臭わなくする方法を教えて!

桑子: こんにちは。「毒出し保健室」へようこそ!今回は、どういったお悩みでしょうか。

Nさん: 梅雨に入り、湿度も高くベタつきと汗が気になりはじめました。特に、汗が臭う気がするんです。臭うときと臭わないときと、程度の差はあるのですが…自分で臭うということは、周りの人にはもっと臭っている可能性があるのでは、と不安です。汗を臭わなくする方法を教えていただきたいです。

桑子: これから夏にかけて、気温がどんどん気温が上がりますし、今からニオイ対策をしっかりしていきたいですね。まず、汗が臭う原因について探っていきたいので、現在の体調について教えてください。吹き出物、湿疹、胃痛、ドライアイなど、当てはまる症状はありますか?

Nさん: 吹き出物胃痛があります。いつもではないですが、時々食後に、胃がキリキリしたりします。食べ過ぎているつもりはないのですが…。

桑子: 「これを食べると胃がキリキリする」という、傾向のようなものはありますか?

Nさん: 「これを食べたら絶対に」というのはないのですが、実は、糖質制限ダイエットをしているんです。痩せたいので。けど、今のところ効果はあまり感じていません。

桑子: タンパク質は、お肉、お魚、大豆製品など、どんな食品をよく食べますか?

Nさん: お肉が良いと聞いたので、お肉中心です。

桑子: 葉物野菜などは食べられていますか?

Nさん: はい。レタスやキャベツなど、サラダにして食べています。

桑子: 普段は、汗をかく運動をしたり、湯船に浸かる習慣はありますか?

Nさん: いやー。運動は苦手なので、習慣にはなってないですね。在宅ワークなので、そんなに外に出る機会もないですし。お風呂は、冬は入ってました。けど、最近はあまり浸かってないですね。

臭う汗の原因は毒素が溜まっているサインかも

ご相談ありがとうございます。梅雨入りしたかと思ったら、夏日のような猛暑日になったりと、今年の夏も暑くなりそうですね。この時期は、暑さ対策や感染症対策などやることが多いですが、汗のニオイ対策も一つかもしれません。こう、ジメッと湿度が高い中でかく汗は、なんだかいつも以上に臭う気がする…そうは、思いませんか?(私だけでしょうか)

さて、本題です。汗臭の原因。Nさんのお話から推測するに、毒素が溜まっているサインかもしれません。そもそも汗をかく目的というのは、体温調節。私たちの脳は熱に弱く、「暑い」と感知したら、「汗をかこう」という信号を送るんだそう。汗を構成する成分の中には、ニオイの元になる成分も含まれているようなのですが、それはろ過されるので、本来汗とはサラっとしていて水ような臭わない汗なんだそう。もちろん、汗をかいたまま放置しておけば雑菌が繁殖してしまうので、これは臭ってしまいます。そのため、汗をかいたら、こまめに拭くようにするのが◎。

一方で、汗を構成する成分の中にニオイ成分の素が異常に増えてしまうと、汗が臭ってしまうことに。ニオイ成分の素が異常に増えてしまう原因として考えられるのは、食生活です(具体的な食材は、後述)。

また、アーユルヴェーダ的には、ピッタという要素の増殖も夏の体臭に深く関わっていると考えられています。私たちの心身は、ざっくり分けて3つの構成要素でできていると考えられているのですが、このピッタという要素は、熱性や乾燥性を特徴に持つ火のエネルギーです。梅雨辺りから夏にかけて、気温が上がることで、体の中の熱も高まり、ピッタが強くなる傾向にあるのです。ピッタが強くなると、血がドロドロになりアーマと呼ばれる毒素が溜まりやすくなります。すると、汗臭につながります。その他にも、吹き出物や湿疹、胃痛、ドライアイに悩むことも。

毒素を溜めず、夏のニオイ対策

夏のニオイ対策、それはズバリ、毒素を溜めないこと。特に気をつけたいのは、食生活。ニオイの素となる成分を含む食材を控えるなどすると◎。また、普段から汗をかく機会を増やすのもおすすめ。話がややずれてしまいますが、普段から汗をかく習慣がないと、汗腺は衰えてしまうんだとか。ドバっと汗をかく必要はないので、じんわり肌が湿るくらいの汗がかけたらグットです。以下、毒素を溜めない習慣のヒントです。参考になれば嬉しいです。

ニオイ成分のもとになる食材は控える

アーユルヴェーダ的に、ピッタを高める食材として考えられるのが、お肉、揚げ物、小麦粉、加工食品、また夏場に活躍することも多いニンニクやチリなど。(ニンニクをたくさん食べた次の日は、体臭が気になることが多いですよね)

一方で、ピッタを鎮める食材としては、完熟フルーツやグリーン系の葉物野菜など。(糖質制限ダイエット中とのことですので、バランスを見て、食材は選ぶようにして下さい。)また、野菜は生で食べるよりも、火を通したものの方が消化によく、胃のトラブルも防げるのではないかと思います。また、お肉よりも、豆腐や納豆、煮豆などの方が、ピッタを鎮められると考えられます。ぜひ参考にして下さい。

適度な運動や入浴で汗をかく

前述した通り、汗を普段から適度にかく習慣を持つことも大切。特に現代は、夏場でもエアコンのよく効いた部屋で過ごすことが多かったりと、汗をかく機会が減少気味。ハードな運動をして、大量に汗をかく必要はございません。朝晩の涼しい時間帯に散歩をしたり、仕事の休憩時間に10分、15分の短いヨガをしたり、簡単に体を動かしてみてはいかがでしょうか。また、夜も5分程度でもいいので入浴するようにすると、じんわり気持ちの良い汗がかけます。汗腺を刺激するとともに、リラックス効果や睡眠の質向上につながるなどの期待もできますので、ぜひお試しあれ。

いかがでしたか?

「私、臭うかも?」と思うと、ちょっとドキドキ、周りが気になりますよね。食習慣、生活習慣を改善することで、ニオイの原因を撃退することができます。一方で、食習慣や生活習慣を改善しても、汗臭が気になるようでしたら、一度専門機関に相談されるのが良いかもしれません。汗に負けず、みなさんが楽しい夏を過ごせますように!

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。

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