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天空のカフェ!“標高350mの息をのむ絶景”で味わう和牛ステーキランチ(篠栗町)

  • 2025.6.13

こんにちは。自然のある暮らしに憧れるグルメライター、藤田ショウです。

今回は、美術館のような和モダン空間で和牛ステーキランチが楽しめる、絶景スポットをご紹介します。

山奥の和モダン建築!現代アートのような「茶房 わらび野」(糟屋郡篠栗町)

福岡市内中心部から車でおよそ40分。糟屋郡篠栗町にある「若杉山」の中腹に、静かに佇む『茶房 わらび野』。

道路沿いの駐車場から、苔むした石造りの階段を登ると、

茶房わらび野 石階段
画像:藤田ショウ

モダンで端正なガラス張りの建物が森の中から浮かび上がります。

茶房わらび野 外観
画像:藤田ショウ

『茶房 わらび野』は県内で数々の飲食店をプロデュースしている『わらび野グループ』が2007年にオープンした静謐な喫茶空間。

板前出身のオーナーが「山に包まれているような空間作りをしたい」との想いで、自らも土木作業に携わりながら約7年の歳月をかけて築いた一軒です。

茶房わらび野 エントランス
画像:藤田ショウ

一歩足を踏み入れると、洗練されたインテリアや美術品が見事に調和した、どこを切り取っても絵になるアートのような空間が広がります。

茶房わらび野 1F
画像:藤田ショウ

建設時にコーディネーターとして関わったという美大出身の久保山さんは、オーナーの壮大な構想に心を打たれ、完成後の現在も女将としてお店に寄り添い続けています。

茶房わらび野 階段
画像:藤田ショウ

絶景のパノラマ!街と自然を見渡す特等席へ!

階段を上がった先に広がる2階席は、ゆったりとしたソファに座って雄大な自然のパノラマを一望できる特等席。

標高はおよそ350メートルで、窓から見える『立花山』の山頂とほぼ同じ高さです。

茶房わらび野 内観
画像:藤田ショウ

大きく切り取られた窓の向こうに広がるのは、福岡の街並みや山々、そして『博多湾』を望む、心洗われるような景色。

春には約8トンの巨木に咲き誇る富士桜、秋にはあたり一面を鮮やかに染め上げる紅葉。

その季節ごとに移ろう風景を一目見ようと、シーズンごとに訪れるお客さんも少なくないそう。

茶房わらび野 窓際席
画像:藤田ショウ

空気の澄んだ11時ごろがおすすめの来店時間ですが、昼は田んぼの水がキラキラと照り輝き、夜は飛行機が光の点となって消えていく、いつ来てもドラマチックな景色を楽しむことができます。

ソファ席は食事利用であれば予約もできるので、お祝いごとやプロポーズで利用される方もいるのだとか。

茶房わらび野 景色
画像:藤田ショウ

階段近くにはグランドピアノが浮かぶように佇んでいて、土日の18時以降にはピアノの生演奏を聴くことができるようです(ミュージックチャージ500円あり)。

茶房わらび野 ピアノ
画像:藤田ショウ

絶景とともに味わう、贅沢な和牛ステーキランチをご紹介!

『冷やし焼き林檎の蜂蜜バニラ添え』(1,100円)や『干し柿と枝豆とチーズの白和え 和サンド』(800円)など、興味をそそる喫茶メニューも豊富ですが、この日はランチメニューの『和牛A5ラウンドステーキ 100g』(4,500円)をいただきました。

茶房わらび野 ステーキランチ
画像:藤田ショウ

メインのステーキは、上質な赤身の深い味わいが楽しめる、九州産和牛の内もも肉を使用。

女将・久保山さんが「彼が焼くお肉は本当においしい」と語る実力派のシェフが、一貫して焼き上げています。

茶房わらび野 ステーキ
画像:藤田ショウ

お肉はほどよい弾力がありつつも柔らかく、オニオンソースのコク深い甘みとわさびソースの上品な辛みで、さっぱりと味わうことができます。

また、一口サイズにカットされているので、お箸で一口ずつ丁寧に味わうことができるのもポイント。

茶房わらび野 ステーキ
画像:藤田ショウ

この日のサラダは、みずみずしい野菜やフルーツが彩り豊かに盛り付けられた『生ハムとホウレン草のサラダ』。

茶房わらび野 サラダ
画像:藤田ショウ

ホウレン草は福岡県産で苦味やえぐみがなく、レモンドレッシングとともに爽やかに味わえる、ステーキとの相性を考え抜かれた一品です。

パスタは、グルテンフリーの低糖麺を使用した『新ごぼうの和風冷製パスタ』。

茶房わらび野 パスタ
画像:藤田ショウ

コシのある低糖麺にパリッと揚がった新ごぼうの食感が楽しい、軽やかで上品なメニュー。あっさりとした和風ソースは余韻まで心地よく、最後の一滴まで飲み干したくなります。

ステーキのおいしさをさらに引き立ててくれるのが、香り豊かな『ちりめん山椒の混ぜご飯』。

茶房わらび野 ごはん
画像:藤田ショウ

艶やかに炊き上がったごはん、ほんのりと甘いちりめん、清涼感のある山椒の組み合わせが、ステーキとの相性抜群です。

『新じゃがいものスープ』は生クリームやバターを使わず、和風だしをベースに作られていて、とろみがありつつも軽い仕上がり。

茶房わらび野 スープ
画像:藤田ショウ

素朴な旨みとほどよい塩気が、ネギの甘みとじんわり溶け合う一杯です。

『お口直しの杏仁とうふ』は、とろけるような杏仁豆腐と甘酸っぱい有機いちごソースが重なる、気品漂う一品。

茶房わらび野 杏仁豆腐
画像:藤田ショウ

食後のデザートは『ベイクドチーズケーキとオレンジ』。選べるドリンクは『嬉野アールグレイ』をオーダーしました。

茶房わらび野 デザート
画像:藤田ショウ

チーズケーキはなめらかな口あたりで、甘さは控えめ。チーズのコクとやさしい酸味がふんわりと広がります。

佐賀県・嬉野産のアールグレイは、ベルガモットの華やかな香りが漂う、すっきり上品な紅茶です。渋みが舌に残ることなく、透明感のある味わいで、穏やかに飲み続けることができます。

茶房わらび野 看板
画像:藤田ショウ

息をのむような絶景に包まれながら、丁寧なおもてなしとともに贅沢なひとときを過ごせる『茶房 わらび野』。

千年杉の立ち並ぶ歴史ある山の中で、100年先も続いていってほしい、自然と溶け合う喫茶空間です。(文/藤田ショウ)


■茶房 わらび野
住所:福岡県糟屋郡篠栗町若杉20-1
営業時間:11:00 ~ 16:30(L.O. 15:30)、17:30 ~ 20:00(L.O. 19:00)※17:30以降の利用は要予約
定休日:火曜日・年末年始
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