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ダイエットビタミンの異名を持つ「ビタミンB2」のチカラ【栄養なび】

  • 2016.5.2
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ハードな仕事や家事などで疲れた時はドリンク剤! そんな女性も少なくないはず。

ほとんどのドリンク剤は黄色い色をしていますが、実はこれドリンク剤に含まれるビタミンB2(リボフラビン)の色なんです。

栄養学のプロである筆者が、さまざまな栄養素の働きと簡単レシピをご紹介する【栄養なび】第3回。

今回は“ダイエットビタミン”とも呼ばれるビタミンB2についてご紹介します。

 

なぜ「ダイエットビタミン」と呼ばれるの?

ビタミンB2がダイエットビタミンと呼ばれる理由は、ビタミンB2が糖質・脂質・タンパク質の全ての代謝、特に脂質のエネルギー代謝に補酵素として深く関わっているから。

ドリンク剤にビタミンB2が使われるのも、代謝を促進しエネルギーに変えることで疲労感を取り除くためなのです。

 

アンチエイジングに欠かせない

ビタミンB2はエネルギー代謝だけでなく、細胞の新陳代謝をサポートし皮膚や粘膜を守ったり、体内にある有害な過酸化脂質を除去するサポート役として抗酸化作用があったりと、アンチエイジングにも欠かせないビタミンです。

また、成長促進作用もあるため、子どもの成長に欠かせないビタミンでもあります。

 

不足すると脂漏性皮膚炎や口内炎

ビタミンB2はほとんどの食品に含まれているのであまり欠乏症は見られませんが、加工食品やお菓子、衣の多い揚げ物や洋菓子などに偏った食事をしていると稀に欠乏症が起こります。

脂質の代謝が滞って脂漏性皮膚炎になったり、粘膜を守る働きが弱くなり口内炎や口角炎などになったりするおそれがあります。

 

ビタミン

B2

を多く含む食品は?

ビタミンB2はほとんどの食品に含まれていますが、ダントツで多く踏んでいるのは“レバー類”。

豚レバーだと100gあたり3.6mgも含まれているので、30g程度食べれば成人女性が1日に必要な量のビタミンB2を摂ることができます。

その他にもチーズや卵、うなぎなどの動物性の食物に多く含まれます。

植物性のものであれば、納豆、モロヘイヤ、豆苗などに多く含まれています。ただし豆類については納豆のみに含まれ、豆乳や豆腐には含まれていません。

 

ビタミン

B2

が簡単にしっかり摂れるレシピ

えぐ味が強いレバー類は苦手な方も多いかと思います。

そこで今回は納豆と豆苗を使い、ビタミンB2はもちろんその他の栄養素もしっかり摂れるさっぱりマリネのレシピをご紹介します。

 

●豆苗、納豆、トマトのマリネ

材料(

2

人分)

豆苗 1/2袋

納豆 1パック

ミニトマト 3~4個

ポン酢 大さじ3

エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1

わさび 小さじ1

 

作り方

(1)豆苗とミニトマトを食べやすい大きさに切る。

(2)ポン酢、オリーブオイル、わさびを混ぜておく。

(3)全て混ぜれば出来上がり。

豆苗と納豆でビタミンB2をタップリ摂れるだけでなく、抗酸化作用の強いトマトのリコピンとビタミンC、オリーブオイルのビタミンEが一緒に摂ることができます。

また、わさびは豆苗のクセを抑えるほか、体を温める食材です。さらに、このマリネは納豆も一緒に摂ることができるので、納豆菌が腸内環境まで整えてくれる栄養バランスばっちりのレシピ。

 

いかがでしたか? ダイエットビタミンと呼ばれるだけあって、体に良いことだらけのビタミンB2。バランスの良い食事で積極的に摂取したいですね。

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ ぽんぽこ / PIXTA

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