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管理栄養士「できれば避けて」→実は『蕎麦』と相性の悪い食べ物があった…食べ合わせが“NGな食材”とは?

  • 2025.7.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

蕎麦は、日本人にとって馴染み深く、ヘルシーな印象のある食べ物ですよね。でも、そんな蕎麦にも、実は相性のよくない食べ合わせがあるのをご存じですか?

今回は、「蕎麦と相性の悪い食材」について、管理栄養士の視点からわかりやすく解説します。

蕎麦に含まれる代表的な栄養素を見てみよう

まず、蕎麦に含まれる主な栄養素について簡単にご紹介します。

注目したいのが、『ルチン』というポリフェノールの一種。ルチンはそば特有の成分で、血管を丈夫に保ち、血圧の安定や動脈硬化の予防に役立つとされています。抗酸化作用もあり、体内の活性酸素を抑えてくれる働きがあるため、老化や生活習慣病の予防にも一役買ってくれます。

また、蕎麦はたんぱく質の質が高く、必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。小麦粉の麺に比べて消化吸収も良いため、ダイエット中のたんぱく源としてもおすすめです。

さらに、腸内環境を整える食物繊維や、エネルギー代謝や免疫力アップに関わるマグネシウム・亜鉛・鉄といったミネラルも豊富。特にマグネシウムは、日本人に不足しがちな栄養素なので、蕎麦から摂れるのはうれしいポイントです。

蕎麦と相性がよくない食材は…

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、そんな栄養豊富な蕎麦と相性が良くないとされる食材は、いったい何でしょうか?実はその1つが『ナス』なのです。

ナスに含まれるアクの成分には、鉄分の吸収を妨げる可能性があるといわれています。蕎麦に含まれる『ルチン』や『鉄』は、できればしっかり体に取り入れたい栄養素。ですが、ナスを一緒にたくさん食べてしまうと、その効果が少し弱まってしまうことがあるのです。

とはいえ、「蕎麦とナスを絶対に一緒に食べてはいけない」というわけではありません。ナスは油と一緒に調理することが多く、油によって美味しさが引き立ちますよね。ただ、脂質の多い料理は胃に負担をかけやすいという一面もあります。消化面で気になるときは、調理法を見直すのもひとつの方法です。

たとえば、鉄分をしっかり摂りたいタイミングでは、ナスの摂取を控えたり、蕎麦と別の食事にすることで栄養の吸収を助けることができます。また、ナスを茹でる・蒸すといった調理法を使えば、アクが減り、より胃腸にもやさしくなりますよ。

知っておきたい蕎麦とナスの『関係』

蕎麦とナスの相性が悪いと言われる背景には、栄養素の吸収や消化への影響があります。でも、それは「一緒に食べてはいけない」ということではなく、ちょっとした工夫で美味しく食べられるということ。

食材の特徴を知っておくと、普段の食事で栄養をムダなく取り入れられるようになります。「知らなかった」で終わらせず、少し意識するだけで、食卓がもっと健康的になりますよ。


監修者:陽南(はるな)
管理栄養士×ヨガインストラクター

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女子栄養大学卒業。3人兄弟の母。
オンラインを中心にママ向けヨガインストラクターとして、「自分の時間も大切にしていい」と思える心と体づくりをサポート。
埼玉を拠点に、地域のママたちが集えるコミュニティで、親子ヨガやリラックスヨガを通し、ママが素の自分でいられる居場所づくりを大切にしています。
ヨガスクール「ママニティカレッジ」認定講師としても活動中。
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