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【お悩み相談】痩せすぎていて...健康的に筋肉をつける方法とは?アーユルヴェーダ的アドバイス

  • 2025.5.17

今回「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、体型にお悩みのHさん(40歳)です。「もともと太りづらい体質ではあるのですが、ここ数年はみるみるうちに痩せていってしまいました。見た目が貧相になってしまい、久々に会った友人から、体調悪いの?と心配されてしまいました」と話します。これまで通り運動もしっかりしているし、食生活にも気を使っているはずなのに、痩せてしまう理由は?現在の体質や生活習慣をお伺いしながら、健康的に筋肉をつける方法を一緒に考えました。

健康的に筋肉をつけたい!

桑子: こんにちは!今日はどういったお悩みでしょうか?

Hさん: 痩せすぎに困っています。元々、太りづらい体質ではあるのですが、ここ数年はみるみるうちに痩せていってしまいました。健康には昔から気を使っていて、運動もしっかりしているし、食生活にも気を使っている方ではあるのですが…見た目が貧相になってしまい、久々に会った友人から、体調悪いの?と心配されてしまって。太りたいわけではないのですが、健康的に筋肉をつける方法を教えてほしいです。

桑子: 痩せはじめてから体調の変化はありましたか?

Hさん: 一番感じるのは体力が落ちたことです。夕方にはクタクタで、立っているのもやっと、という感じです。

桑子: 便通はどうですか?

Hさん: もともと便秘気味で… それが続いてる感じですね。ひどい時は、2-3日に1回ということもあります。

桑子: 冷えなどはありますか?

Hさん: はい。冷え性です。1年中冷えてます。

桑子: 普段運動はどういったことをされていますか?

Hさん: 筋トレとランニングをしています。

桑子: お食事はどんなものを召し上がることが多いですか?

Hさん: プロテインシェイクはトレーニング後には必ず飲むようにしています。あとは、朝はグリーンスムージーを、昼は在宅勤務なので、パスタやうどんなどささっと作れるものが多いですね。夜は育ち盛りの子供がいるので、カレーだったり揚げ物だったり。子供が好きなメニューが多いですね。

痩せすぎてしまう理由をアーユルヴェーダ的に考察

筋肉は、見た目だけでなく、代謝アップ、血糖値の調整、関節や靭帯の強化、メンタルヘルスにも良い影響があるため、とても重要。また年齢を重ねても、筋肉がしっかりとついていると姿勢も良く、若々しく見えますよね。

まず、痩せ過ぎてしまう、痩せやすい原因をアーユルヴェーダ的に見てみましょう。アーユルヴェーダでは、私たちの心身は、ヴァータ、ピッタ、カファという3つのエネルギーから構成されていると考えられています。この3つのエネルギーは、それぞれ異なった割合で、多くの人は、生来この3つのドーシャのうち優勢な1あるいは2つのドーシャに主に影響されています。

話を、痩せすぎ、痩せやすいに戻すと、この3つのエネルギーのうち、ヴァータのエネルギーが強い人は、生来痩せ型で華奢な体形をしています。また、冷え性だったり便秘をしやすいという特徴もあります。

加えて、この3つのエネルギーは季節や年齢によっても、そのバランスが変わると言われています。ヴァータのエネルギーは冷たく軽い性質が強いため、秋から冬にかけて、ヴァータのエネルギーに影響される方も多くいます。さらに、年齢を重ねるごとに、ヴァータのエネルギーが強まることも一般的です。

ヴァータのエネルギーが強くなってしまうと、消化力が落ちてしまい、せっかく取り入れた栄養素が体に上手く運ばれないということもあります。そのため、筋トレをして筋力アップのための食事をとりいれたとしても、逆に不要なものが外に排出されず(便秘)、体調を悪化させてしまうことも。まずは、ヴァータの増加を抑えて、消化力をあげることから、はじめましょう。消化力が高まったところで、バランスの良いお食事をすることで、運動効果と相まって、筋力アップにつながると思います。

消化力をあげて筋肉をつける方法

規則正しい生活を心がける

ヴァータには、不規則性という性質もあるんです。例えば、食事を食べたり食べなかったり、食べる時間や就寝時間/起床時間がバラバラだったりすることも、ヴァータのエネルギーを増加させる理由の一つだったりします。そのため。食事は3食決まった時間に食べる、就寝時間/起床時間を設定するといったように、規則性を高めることでもヴァータのエネルギーを鎮めて、消化力を高めることにつながります。

温める食事

ヴァータには冷性の性質があるため、このエネルギーが強まっている方は、冷えを感じやすくなってしまいます。特に、内臓が冷えてしまうと消化力も下がってしまうため要注意。

お食事は、体を温める作用のあるものを意識すると◎。朝一番に白湯を飲むと、便通にもGood。消化力を上げるために、辛味、酸味、塩味の食材を食前に取り入れるのがおすすめです。お食事は、温かいスープや煮込み料理、鍋料理などがおすすめです。

一方で、体を冷やす作用のものは避けるのがベター。特に、便通が思わしくない時は、冷たい飲み物やグリーン系の食材も控えるのが良いと思います。魚介類(特に白身魚や練り物)、鶏むね肉、ささみなど消化しやすい良質なタンパク質も積極的に摂って下さい!

ヨガや持久力トレーニング

ヴァータが増加している時の運動は、筋力と安定性を高めることを意識するのがGood。安定した筋肉をつけるために、ヨガ、パワーウォーキング、筋力増強と持久力トレーニングのための水泳やサイクリングなど、規則性のある運動を取り入れるのがおすすめです。

一方で、ヴァータのエネルギーが高まっている間に、過度な有酸素運動をしてしまうと、エネルギーを使い果たしてしまい痩せてしまうことも。運動後に疲れすぎてしまうようであれば、ゆるやかな運動にシフトすることをおすすめします。

良質な睡眠をとる

消化活動は、睡眠時に行われているため、良質な睡眠をとることも重要です。就寝前に、ゆっくり湯船に浸かって一日の疲れを癒して下さい。もし余裕がある場合は、フットマッサージを入浴前後にはさむのもおすすめ。また就寝2時間前は、デジタルデバイスの使用は控えるのも◎。

いかがでしたか?先にも述べたように、年齢を重ねるごとにヴァータのエネルギーというのは増加傾向にあります。一方で、変化する体に対して、私たちの生活習慣を変えることで、心身はゆらぎづらくもなります。ぜひ、今の生活に取り入れやすいものから、はじめていただけたらいいな、と思います。

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。

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