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『老後までに1000万円貯めた人』が“なる早”でやめた「3つのNG習慣」とは?【FPが解説】

  • 2025.6.2
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

少子高齢化が進み、社会保障給付の先細りが懸念されるなかで、老後生活に不安を感じる人は少なくありません。安心して老後生活を送るためには、経済的なゆとりが欠かせません。
資産を効率よく増やすためには、「収入を増やす」「支出を減らす」「運用利回りを高める」という3つのアプローチが有効です。
今回は、私がファイナンシャルプランナーとして相談をしてきた中で、効率よく資産形成できた人が「なる早でやめたこと」を紹介します。

「なる早でやめたこと」3選

日常生活の中で、ついついお金を使いたくなってしまうシーンは少なくありません。

しかし、惰性でお金を使うと資産形成の妨げとなります。欲望をコントロールし、本当に必要な買い物かどうかを冷静に見極めましょう。

行きたくない会合の参加

人付き合いの一環で、「行きたくない会合へ参加している」という人もいるのではないでしょうか。

お金を効率よく貯める人は、「別に行きたくない」と感じる会合のために時間とお金を使うのは無駄だと考え、上手に断る傾向にあります。

たとえば、週1回のランチと月2回の飲み会への参加をやめた場合、どの程度の節約効果があるかシミュレーションしてみましょう。

  • ランチ:1500円×4回=6000円/月
  • 飲み会:5000円×2回=10000円/月
  • 月間節約額:1万6000円
  • 年間節約額:19万2000円

会合へ行くのをやめるだけで、年間で19万2000円、10年間で192万円の節約になります。また、限られた時間とお金を「本当に価値を感じること」に使えるようになります。

見栄のための買い物

人間には承認欲求があるため、ついつい見栄のための買い物をしてしまいがちです。しかし、見栄のために買い物をしていると、お金はどんどん減ってしまいます。

見栄が介在しやすい買い物として、以下が挙げられます。

  • 洋服
  • 装飾品
  • 子どもの習い事

見栄のための買い物は、「他人からどう見られるか」を基準にしており、自分の価値観に則った意思決定ではありません。実際の生活には必要ないのに、体裁を保つための買い物をするのは、無駄な支出といえるでしょう。

たとえば、ブランドバッグや高級腕時計の買い物をやめるだけでも、数十万円のお金が浮きます。高級車の維持費や子どもの習い事などの固定費を見直せば、毎月数万円の節約効果を得られるでしょう。

コンビニ通い

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

コンビニ通いが習慣になると、お金がどんどん減ります。コンビニは便利である一方で、ドラッグストアやスーパーマーケットと比較すると割高です。

お金を効率よく貯める人は、「同じ買い物をするなら、安い金額で買えるほうがよい」というシンプルな理由に基づいて、コンビニ通いをしません。

たとえば、平日は毎日コンビニで500円使っている人がコンビニ通いをやめた場合、毎週2500円の節約効果を得られます。毎月1万円、年間で12万円の節約になるため、無視できない金額といえるでしょう。

まとめ

1000万円を貯めるためには、まず「行きたくない会合」「見栄の買い物」「コンビニ通い」を徹底的にやめて、無駄な支出を削減しましょう。これだけでも、年間20万~40万円程度の節約効果が期待できます。

実際に1000万円を貯めた人の考え方や行動を参考にしながら、将来に向けた資産形成を進めていきましょう。


監修者:柴田 充輝
厚生労働省や不動産業界での勤務を通じて社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。 FP1級や社会保険労務士資格を活かして多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。現在はWebライターとして金融・不動産系の記事を中心に執筆しており、1,200記事以上の執筆実績がある。自身でも株式や不動産への投資を行っており、実体験を踏まえて記事制作・監修に携わっている。