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歯周病で抜いた歯は12本。手術は7回、壮絶な治療の末に気付いた後悔とは【体験談】

  • 2025.5.12

10年ほど前のある日、急に右上の奥歯がうずくように痛みだし、近所の歯医者へ駆け込みました。医師によると、歯周病がだいぶ進行しているとのこと。歯周病とは、細菌によって歯を支える歯茎や骨が壊されていく病気なのだそう。ひどくなると、歯が揺れるようになり、最終的には抜歯することになるのだとか。その日から、私と歯周病との気の遠くなるような長い闘いが始まりました。

歯周病治療のために外科手術を7回も!

まず、最初にうずいて痛みだした右上の奥歯はグラグラと揺れていたので抜歯しました。他の歯もひどい状態で、最初に駆け込んだ近所の歯医者では対応できないと言われました。なので、都心部にある歯科大学病院に紹介状を書いてもらいました。

歯科大学病院ではまず検査をして、歯周病治療を繰り返し受けました。でも、それでも良くならない歯が7本もあったのです。最終的には、フラップ手術という歯肉を切って、歯石や感染している組織を取り除く外科手術を受けました。手術は計7回も受けました。

近場の病院ではなかったので行き帰りに長時間かかったことや、治療の痛みなど、いろいろ大変なことが多かったです。でも、諦めずに歯科大学病院へと通いました。

そのかいあって、3年後、やっと歯科大学病院での治療が終了したのです。あとは定期健診をすればいいとのことでした。

歯を支える骨が溶けて下がっている!?

定期健診はそのまま歯科大学病院でも、近所の歯医者で受けてもどちらでもいいとのことでした。なので、最初に行った近所の歯医者を選びました。

近所の歯医者に通うことにした私は、定期検診でまず医師に歯の状態を見てもらいました。しかし医師が、以前より歯周病の状態がどんどん悪くなっていると言うのです。

その場でX線検査をして、3年前の写真と比べてみたらそれがよくわかりました。歯槽骨(しそうこつ)という歯を支える骨が、確実に溶けて下がっているのです。私はそれを見て恐怖を感じました。

以前、歯科大学病院で医師から「ここまでひどい歯周病だと、完全に治すことは不可能。今している治療は、歯周病の進行を遅らせているだけ」とは言われていました。でもまさか、ここまでひどいとは。再び歯科大学病院に戻ることを勧められ、2回目の紹介状を書いてもらいました。

治療を繰り返す日々

また歯科大学病院に通うことになってから3年ほどたって、2回目の治療が終わりました。そして今度は、最初に行った近所にある歯医者ではなく、違う病院に通うことにしました。今通っている歯医者でも相変わらず、治療→終了→定期健診で状態が悪い→再び治療というサイクルを繰り返しています。

現在、歯周病で抜歯したのは12本です。保険適用の治療なので、抜歯した部分には人工歯のブリッジや部分入れ歯をつけています。インプラントをする方法もありますが、保険適用外なので、1本何十万円もします。高額だということもあり、なかなかインプラントをしようとは思えずにいます。

まとめ

歯周病は、自覚症状が少なく進行し、別名「サイレントキラー」と言われるだけあって怖い病気です。私は虫歯になりにくい体質で、歯医者に行く機会が少なかったので、それが災いしました。気が付いたら重度の歯周病になっていたのです。

こんなことになるのであれば、前から歯科で定期検診を受ければよかったと後悔しています。今の私にできることは、歯医者にしっかり通うこと。そして、自宅での歯磨きを丁寧にすることだと思っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:山吹 いろは/40代ライター。夫と犬と暮らしている。婦人服販売、ウエイトレスなどの職種を経験。今はコンビニ店員をしながら、ライター業をおこなっている。

イラスト/マメ美

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者:医師 川田 悟司 先生

川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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