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豪快イタリアンレシピで「旬のアスパラガス」を楽しもう!

  • 2016.4.20
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ようやく本格的に春がやってきて、イタリアの八百屋さんには、緑のアスパラガスが山のように並んでいます。地中海原産のアスパラガスは、イタリアの春野菜の代表なのです。

アスパラガスは、ミネラルをはじめ、たくさんの栄養が含まれているので、この時期、絶対食べなきゃ損ともいうべき野菜。

今回は、イタリア在住の筆者が、イタリア流のアスパラガスの豪快な食べ方をご紹介します。

 

■グリーンアスパラガスの産地イタリア

アスパラガスは、地中海沿岸の地方で2,000年も前から栽培されていた歴史の古い野菜。古代ローマ時代は皇帝たちのお気に入りの野菜でした。当時から、そのおいしさだけではなく、アスパラガスの成分の効果も知られていて、煎じ薬としても重宝されていたそうです。

この時期、イタリアの田舎へ行くと、森で野生のアスパラガスが自生しているのを見かけます。普通のアスパラガスよりも細くて、苦みがあり、つくしなどの山菜のように生命力が伝わってくる独特な味わいで、食べると元気がでてきます。

 

■週1回のアスパラガスでデトックス

アスパラガスには、グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスに分けられます。ビタミンやミネラルが豊富で、特に緑黄色野菜に分類されるグリーンアスパラガスは栄養満点です。

豊富な食物繊維が含まれているので便秘解消には最適。また、抗酸化の力が強いビタミンCとビタミンEが含まれているので、老化防止の効果も期待できます。

イタリアでは4月から6月のシーズン中は、最低でも週に1回はアスパラガスを食べるように昔から言われていますが、納得できますね。

 

■やわらかいところだけを食べる贅沢レシピ

一般的なイタリア風アスパラガスの食べ方は、産地ならではの豪快さです。大量のアスパラガスを洗ったら、そのままアスパラガス専用の縦に細長い鍋で、ゆでるだけ。

日本のように、茎のかたい部分も食べられるようにという下ごしらえも一切なし。茎の部分を持ち手のようにして、オリーブオイルと塩をかけた先っぽの部分を口に入れ、柔らかい部分だけを歯でツーっと、しごくようにして食べるのです。

アスパラガスの味を思いっきり堪能できるこの簡単すぎる食べ方は、素材がいいからこそできる贅沢です。

また、ひと口大に切ったアスパラガスを、みじん切りにした玉ねぎ、生ハム、パルミジャーノチーズなどと一緒に炒めたものを、オムレツ、パスタ、リゾットに加えるだけで、イタリア風の春の味覚が簡単に味わえます。

さらに、新鮮な味わいを楽しむなら、生のまま穂先のみサラダに加えるのもオススメです。

 

さまざまなおいしいレシピがありますが、新鮮なアスパラガスがたくさん手に入ったら、ぜひイタリア流豪快な食べ方で美味しさを堪能してみてくださいね。

【筆者略歴】

※ KOKO ・・・ 大学時代に訪れたローマでイタリア料理の魅力にふれ、イタリア留学。現在は子育てを中心に観光業、翻訳業、そしてイタリアのカルチャー、ライフスタイルについても情報発信中。

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