皮膚科医・友利先生が教える、ゆらぎ肌“超初期”対策

内科・皮膚科医

友利新先生

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東京女子医科大学卒業後、同大学病院の内科勤務を経て、皮膚科へ転科。現在は都内のクリニックに勤めながら、雑誌、テレビなどのメディアで活躍中。動画配信も大好評。

「敏感肌」とひとくくりにしていませんか？ 友利先生の【レベル別】敏感肌ケア講座

肌が敏感状態になったとき、時間をおかずどれだけ早く対応するかで回復度合いに差が出てくるもの。友利先生が指南するゆらぎケアで、すばやい回復を狙って。

理想は敏感レベル1での回復！ 微差の変化に気づけるかが鍵

友利新先生

肌は体の一番外側で、内側に外的刺激が入り込まないように防波堤になってくれています。それがバリア機能なのですが、花粉や乾燥、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足などが原因でその機能が低下すると刺激を受けやすくなり、一時的に肌が敏感になるんですね。これがいわゆる“ゆらぎ肌”。でも敏感状態にもレベルがあって、ゆらいだからといってすぐにひりつきや赤み、かゆみが出てくるわけじゃないんです。いま肌がゆらぎかけていますよ、というサインが必ずあるはず。それを見逃さず、どれだけ初期に回復できるかが、美肌キープのポイントになります。

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【レベル1】乾燥していてメイクノリに違和感あり！

いつものスキンケアをしているはずなのに、なんだか乾燥している。カサつきを明確に自覚していなくても、メイクのノリが悪くなったと感じ始める段階。

【レベル2】毛穴の開き、ざらつきなど目に見えて違いがある

ざらついたりごわついたりと、質感が変化し始めるのがこのタイミング。毛穴が開くなど目に見える現象も起こる。ここでゆらぎが自覚できれば早いほう。

【レベル3】一時的な赤み・かゆみ・ひりつきがある

一般的な“ゆらぎ肌”の症状である、赤みやかゆみ、ピリピリ感などが勃発。まだホームケアでリカバリーは可能だけれど、治るまでに少し時間がかかるかも。

【レベル4】かゆみやひりつきから痛みを感じることがある

化粧品がしみる、ヒリヒリして痛みがある状態が2週間以上続くようなら、レベル4。ここまできたら、皮膚科でしっかり治療を受けて改善を目指したい。
→美容皮膚科じゃなく、皮膚科で診察を!!

【レベル1】先手のケアで超初期のゆらぎを食い止めるべし

ゆらぎの始まりで気づけるのは、肌を常に観察している人。バリア機能が低下し始めるこのタイミングで先手ケアできれば勝ち！

落としものの見直しでバリア機能を立て直そう

友利新先生

ちょっと乾燥しているな～と感じるぐらいだと思いますが、ターンオーバーが乱れてバリア機能も低下しかけています。この段階で見直してほしいのが、落としものです。肌に必要なものは残しつつ、汚れはしっかり洗い流せるクレンジングや洗顔にスイッチすれば、リカバリーも早いはず。

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負担感なくメイクはもちろん、毛穴汚れもスッキリ

エクスバリア トリートメント クレンジング クリーム

130g ￥3080／ドクターフィル コスメティクス

ヒアルロン酸の約5倍もの保水力を誇る成分、サクランを配合。水分蒸散を防ぎながら汚れを洗い流す。

刺激になる成分をカットして、しっとり洗顔

アクセーヌ クリームフォーム

〈R〉

120g ￥2750

オレイン酸やラウリン酸など、刺激となる成分は無配合。アミノ酸系洗浄剤を主成分とし、あと肌はもっちり。

バリア機能に着目！ 潤いを守りながらメイク＆汚れをオフ

ノブ ノブ III クレンジングクリーム

〈医薬部外品〉 120g ￥3850／常盤薬品工業

グリチルリチン酸2Kを配合したクリームタイプのクレンジング。ほかにも皮膚を保護する成分をブレンド。

撮影／榊原裕一（人物）、沖田一真（静物） ヘアメイク／鈴木京子 取材・文／穴沢玲子 構成／大木光