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“日本一ピアノが上手い小学生”がいじめられっ子にピアノのレッスン…ラストで起こったまさかの逆転劇に「言葉にできない」「どんでん返し」と大反響【作者インタビュー】

  • 2025.2.14
日本一ピアノが上手い小学生の奏による特訓のおかげでピアノが弾けるようになった佐倉 (C)Shunpei Morita/KADOKAWA
日本一ピアノが上手い小学生の奏による特訓のおかげでピアノが弾けるようになった佐倉 (C)Shunpei Morita/KADOKAWA

【漫画】いじめられっ子がピアノで大逆転?“日本一ピアノが上手い小学生”の優しさによって迎えた結末に「複雑な気持ち」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家の森田俊平さんによる作品『ピアノが無ければただのゴミ』だ。

同作は「カドコミ」で連載中の一作で、第1話ではピアノの神童と呼ばれている男子小学生が、転校生の女子にピアノを教える様子が描かれている。森田さんのX(旧Twitter)に第1話が投稿されると、多くの読者の心に刺さり2.9万もの「いいね」を獲得。そこで作者である森田さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。

いじめられっ子の転校生にピアノを教えるピアノの神童

『ピアノが無ければただのゴミ』第1話(4/57) (C)Shunpei Morita/KADOKAWA
『ピアノが無ければただのゴミ』第1話(4/57) (C)Shunpei Morita/KADOKAWA

――全日本ピアノコンクール小学生の部で1位になり、学校のクラス中で注目の的だった「天道奏」。「ピアノが一番上手い」という事実だけで奏はクラスの中心となる存在だった。

ある日、隣のクラスに転校生がくるという話を聞き、奏や他の同級生が様子を見に行ってみると、想像以上に明るく周りに声をかける女子の姿が。「変わった奴だな…」「いじめられないといいね」と、うちうちで話して、その場を後にした。

後日、悪い予感は的中し、転校生の女子はいじめに遭っていたが、相変わらず明るい性格のまま。奏は彼女に構わずに息抜きのため、音楽準備室に行ってピアノの練習を始めていると、いつの間にか奏の横に転校生の女子が。誰も入ってこれないよう扉に鍵をかけていたが、女子は“隣の部屋から外壁を伝って入った”という。

それでも、あっけらかんとしている女子は、「私、佐倉心春!」と自己紹介を始め、会話を重ねていくうちに、奏が佐倉にピアノを教えることになり…。

奏と佐倉が関係を深めていく様子に対し、読者からは「途中まで友情物語って感じだったけど、後半で一気にライバル関係になる展開にやられた」「奏の今後が気になって仕方ない」といった反響がいくつも寄せられていた。

幼少期にピアノとクラリネットを習っていた作者の森田さん

『ピアノが無ければただのゴミ』第1話(20/57) (C)Shunpei Morita/KADOKAWA
『ピアノが無ければただのゴミ』第1話(20/57) (C)Shunpei Morita/KADOKAWA

――『ピアノが無ければただのゴミ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

天才をテーマにした漫画を描こうと思ったのが始まりです。天才と言われる人たちですら、結局のところ一番になれるのは1人だけです。じゃあ一番以外に価値は無いのか?その部分を考え始めて描きました。ピアノが題材なのは私自身が幼少期からピアノとクラリネットを習っていて、ある程度の音楽知識がありクラシックが好きだったからです。

――Xに投稿された第1話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

心春ちゃんに注目してほしいです。彼女は一見「ヒロイン」なのですが、私の認識としては倒すべき「ラスボス」です。主人公がラスボスを生み出してしまった構図ですね。この2人の関係が今後どうなっていくのか。どうやって倒すのか。必見です。

――『天才に打ちのめされる天才の話』の中で、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

1話目のラストの方にある見開きです。今までずっと1位を取り続けた奏が2位に転落する絶望と、ただ無邪気に喜ぶ心春の対比が、この漫画を象徴しているシーンだと思います。

――同作は子供がピアノに打ち込む様子が描かれていますが、こういった描写はやはり森田さんの幼少期の経験が反映されているのでしょうか?

私自身、幼少期にピアノとクラリネットをやっていたので、多少反映されていると思います。

――今後の展望や目標をお教えください。

映像化が目標です。漫画には「音」がありません。もちろん音が無い中で楽しめるように描いてはいますが、実際の曲を知っているのと知らないのとでは、漫画の感じ方も変わってくるでしょう。なので何かしらの映像化を目指して頑張りたいと思っています。

――読者へメッセージをお願いします。

『ピアノが無ければただのゴミ』第1巻がただいまKADOKAWAから発売中です!きっと面白いと感じられる作品になっていると思うので、ぜひチェックしてみてください!

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