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オペラ座とラリックのコラボレーション・ジュエリー、2016年は『火の鳥』と『ル・ベゼ(接吻)』。

  • 2016.4.13
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ラリックと聞けば、誰もがクリスタルを思う。でも、創立者ルネ・ラリック(1860〜1945)はもともとアール・ヌーヴォーの宝飾品で名をなした工芸家。20世紀初頭には、ヴァンドーム広場にジュエリーのブティックを構えていた。昨年から始まったオペラ座とのコラボレーションによるジュエリー・コレクションというのは、ラリックの起源への回帰といってもいいだろう。このコラボレーションの第2回目のコレクションが、この春発表された。

ラリックのブティックで販売されるハイジュエリーは、ストラヴィンスキーの曲を使ったバレエ『火の鳥』にインスパイアされている。1910年オペラ座の舞台でロシアン・バレエ団によって初演されたこの作品は、クラシックバレエ界にとって革命を起こしたほど大胆で新しいもので、レオン・バクストがデザインした衣装も大いに話題を呼んだ。ダンサーの身体を包む赤、朱、緑といった鮮やかな色が混じり合うコスチューム......ネックレス、イヤリング、ブレスレットなど7ピースからなるラリックのハイジュエリー『火の鳥』のメインの石は、当然のことながら燃え立つ炎のようなオレンジ・サファイアとファイアーオパールだ。ブラック・ジェイドとオレンジ色の貴石の組み合わせが美しいコントラストをなし、情熱的な輝きを放っている。

なおオペラ座では今年の11月から来年3月にかけて、「レオン・バクスト」展の開催が予定されているそうだ。ディアギレフに信頼されロシアン・バレエの「牧神の午後」「シェーラザード」などの話題作のコスチュームを手がけた彼の仕事について詳しく知ることのできる良い機会だろう。

ハイジュエリーの『火の鳥』より。左のネックレスに見られる絹の黒い紐と糸状のイエロー・ゴールドを手編みしたパスマントリー、右のイヤリングに見られる彫りを入れた丸いホワイト・ジェイドはラリックの繊細で卓越した技術を物語るディテールだ。中央の指輪に見事に輝く、楕円のファイアーオパールは約6カラット。

オペラ・ガルニエでの展示発表会場より。ジュエリーは釣鐘型のガラスケースに収められて展示された。会場には、ルネ・ラリックによるテーブル・センターピース『火の鳥』(1922)も特別展示。
日本での発売は今秋の予定。問い合わせ先:ラリック ハイジュエリー(株式会社ナガホリ)Tel. 03-3839-7023


コラボレーションによるコスチューム・ジュエリーの第2回目は、『ル・ベゼー(接吻)』。ラリックのジュエリー・ファンなら、ガラスの表側に浮き彫りされた男性が、ガラスの下側に彫られた女性にガラス越しに口づけを交わすモチーフが有名な同名のブローチ(1904~1906)を思い浮かべることだろう。今回のコラボレーションには、オペラ座のバレエ作品『ロメオとジュリエット』もそのインスピレーション源に関わっている。というのも、1984年に創作されたヌレエフ版はオペラ座で踊られる作品の中でもとりわけ主人公ふたりが口づけする回数が多いのだ。先ごろのオペラ・バスチ−ユでの公演の際、初役でジュリエットを踊ったレオノール・ボーラックも何かのインタビューで、「リハーサルだけでも、すでに200回くらいロメオと接吻しています」と語っているほど。円形の半透明の白いクリスタルに浮き上がる口づけを交わす男女......それがネックレス、指輪、ブレスレットなど8種類に。こちらのシリーズは価格も手頃(190~590ユーロ)で、オペラ座のブティックでも販売が始まっている。

コスチューム・ジュエリーの『ル・ベゼ(接吻)」より。丸いクリスタルを囲むのは、シルバー925mmを18カラットのゴールドで覆ったヴェルメイユと、ロジウム加工により輝きを増すシルバーの2種。下段中央は、3月末にオペラ・バスチーユで公演のあった『ロメオとジュリエット』第2幕より。ジュリエット役はレオノール・ボーラック、ロメオ役はジェルマン・ルーヴェ。photo:Michel Lidvac
日本での発売は今秋の予定。問い合わせ先:ラリック ビジュー(ジーケージャパンエージェンシー)0120-580-336(フリーダイヤル)

Lalique
20, rue de la Paix
75002 Paris
Tel. 01-42-65-03-04
www.lalique.com

La Galerie de l'Opéra de Paris
Opéra Garnier内
Rue Halévy
75009 Paris

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