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42歳で美容と健康の優先順位に変化。7の倍数は体調の変わり目…は本当だった【連載 #発酵適齢期】

  • 2025.2.11

こんにちは。ライターの高木沙織です。

私自身と家族以外のみなさまにおかれましては興味がないことを重々承知の上でご報告しますが、先日42歳になりました。成人年齢を優に2回も超えると特殊能力が身につくのか、「思っていた以上にどうでもいい報告だったわ~」「これならこたつ記事(※)を読んだほうがまだ…」と、スマホ画面左上にあるバツをタップしてこのページを閉じようとしている無数の指先が…見える…。

このままだと「ご報告」の導入部分で離脱されてしまうかもしれないので、早々に今回のテーマを発表します。

34回目の『発酵適齢期』は、「7の倍数」について。

※ こたつ記事・・・ネットやテレビで集めた情報だけで構成された「こたつでゴロゴロしながらでも書ける」コピペ記事のこと

「42歳」は節目の年齢

バースデーケーキ
Happy Birthday! Photo by Saori Takagi

今から10年近く前だったか「東洋医学では、女性は7の倍数の歳に(男性は8の倍数の歳に)体に変化がおとずれるといわれています」―というフレーズを某TVCMで耳にした記憶があります。何でもこれらの年齢というのは、体に変化が起こりやすい節目年齢にあたるそう。7、14、21、えっ…28歳で身体機能のピークって、女性の平均寿命は87.14歳(2023年/厚生労働省より)らしいからその先が長すぎないか…。

ちなみに35歳では肌・髪の衰えがチラホラ出始め、42歳になるとシワや白髪が増えるのが一般的なのだとか。

いわれてみれば、輪郭が卵型から面長へと縦に伸び始めたのも、髪が妙にうねるようになって美容師さんから「くせ毛ですか?」と聞かれるようになったのも、35歳を過ぎた頃だったかもしれません。

それから7年を経て、ピチピチの42歳になったばかりの私はというと不調の渦中にいます。しかもこの不調というのがこれまで感じてきた美容の悩みはもちろんのこと、病まで加わってくるからなかなか深刻です。できることなら、1年前の自分に心の準備を促してあげたい。これから42歳を迎える方々は、心もお財布の中身も覚悟しておくに越したことはないと思う。

私の場合、始まりは節目年齢の42歳に片足を突っ込みかけていた41.5歳頃。著しく体が冷えるようになったとか、むくみやすくなったとか、これまでと同じ食事量でも翌日の昼すぎまで胃もたれするとか―病院に行くほどではないプチ不調を常に抱えるようになると、今度は耳鼻科に通わなければならない病気や予期せぬ肉離れ、怪我まで「立て続けにもほどがあるだろうっ!」と人知を超えた呪いの一種に怯え、お払いに行くことを真剣に考えたほど。

そうそう、健康に時間とお金がかかることに慣れていないと、途端に美容にまで手がまわらなくなるので心しておかなくてはなりません。美容が置き去りになると見た目年齢がグッと上がった感じがして、心のダメージも大きい。しかしいくら落ち込んだからといって、愛猫と自分の生活を守るためにもここで休んではいられないのです。

これが2ヶ月ほど前の話し。

ところがつい最近「前より手をかけていないのに…肌の調子良くない?」と、久しぶりに自分の顔にときめくことがあったんです。

肌がキレイに見えたのは、ちゃんと見えていなかったから

ある日、洗面所の鏡に映る自分の肌がやけにキレイな気がして嬉しくなりました。特別なケアどころか、毎日のお手入れも少し雑になっていたところだったので、(頑張りすぎないほうがいいのかも?)なんて浮かれた気分で仕事を終え帰宅。録画していたドラマを見ようとテレビをつけた時です。

録画リストの文字が…見えにくい

初めに疑ったのは、視力の低下。次いで老眼です。ここへ来てついに目まで…と、肩を落としつつスマホの画面をグッと顔に近づけてみたところ、これまでと見え方に違いはありません。どうやら老眼ではなさそう。というか、近くも遠くもどちらも霞んでいる感じ。パソコンで原稿を書いていると目がしょぼしょぼするし、片目を閉じると細かなアイメイクがしにくい、外出時には自然光がまぶしくて目を細める始末。

目の乾燥に関しては、15年以上前にレーシック手術を受けてから乾きやすくなっていたし、昨年は眼科で潤いを保つ目薬を処方してもらっています。これまでの経験からドライアイかなと自己判断し、市販の点眼薬を使って様子を見ること数週間。とにかく乾く、しみる、そのうえ見えにくいの三重苦。良くなる気配はなく、これはたまらないと年末の診療最終日に眼科へ駆け込むと―。

医師:「高木さん、これ相当痛みを感じる状態ですよ」

高木:「しみるな~とは思っていました」

医師:「いや、しみるとかのレベルではありません。傷が…ほら、痛いですよね? 大丈夫ですか?」

高木:「えっと…痛いというよりはとにかくしみて、外に出るとまぶしいです。この傷が治れば、見えにくいのも治りますか?」

特に見えにくさを感じていた左目の眼球には、まばたきをする時に上まぶたと下まぶたが合わさる位置に横長の大きな傷ができていました。診断結果はドライアイだけれど、決して軽度ではないのでしっかり点眼薬をつけて再診を―とのこと。この点眼薬がまたメチャクチャしみて、重要な成分が涙で流れていやしないか?と心配になるレベル。

本当の意味で泣く泣く点眼を続けると、あの日と同じ洗面所の鏡の前でファンデーションの毛穴落ちやほうれい線がくっきりと刻まれた自分に無事再会することができたのでした。図らずもかかっていた美肌フィルターが外れ、(あ~私ってこんなふうだった…)とぼやきながらも視界がクリアである有難さには代えられません。

それにしても、乾くのは肌や髪だけじゃないんですね。42歳の冬は、目も何だったら鼻の中までカピカピに乾く。加湿器をフル稼働させると、パソコンや電子機器の故障が心配だなんて言っていられないのが現状です。粘膜が乾くとウイルスへの抵抗力も下がるといいますしね。

これまでは美容のために健康であることを意識していたけれど、今では健康であるために健康的な生活をしなくては、エンドレス・不調のいたちごっこ。もし目の前に永遠に美しくいられる魔法のジュースと、永遠に健康でいられる魔法のジュースを並べられたら、う~ん…半分ずつはだめ? それなら、健康を選びます。ほうれい線にファンデーションが溜まっていてもテーマパークは楽しめるけれど、健康上の問題があったら足を運ぶことさえできないかもしれません。

仕事もプライベートもアクセル全開で走ってきた30代だったなら、40代はペダルを踏む足を少し緩めてゆっくりだけれど長く走れるようなバランスの取り方を学ぶことが必要なのかも。だって、平均寿命まで生きるとしたらここからあと45年もあるんだから。

ではまた、35回目で。

高木沙織

ヨガインストラクター。「美」と「健康」には密接な関係があることから、インナービューティー・アウタービューティーの両方からアプローチ。ヨガインストラクターとしては、骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスなどボディメイクをサポートし、野菜や果物、雑穀に関する資格も複数所有。“スーパーフード”においては難関のスーパーフードエキスパートの資格を持つ。ボディメイクや食に関する記事執筆・イベントをおこない、多角的なサポートを得意とする。2018~2019年にはヨガの2大イベントである『yoga fest』『YOGA JAPAN』でのクラスも担当。

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