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地元から離れて、東京での一人暮らしも1年経過→「休み明け、やる気が出ません」#毒出し保健室

  • 2025.2.10

今回、「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、休み明けのモチベーション低下にお悩みのFさん(24歳)です。「休み明けは、きついですね。週の真ん中を過ぎた辺りからようやく調子を取り戻したかと思うと、仕事が山積みで、まいっちゃいます」と話します。お話をお伺いしてみると、どうやらここ最近、生活習慣に変化があったようです。

「休み明け、やる気が出ません」

桑子: こんにちは!本日はどのようなお悩みでしょうか?

Fさん: 仕事のモチベーションが低下しています。特に、休み明けは、やる気が出ません。地元から離れて、初めての東京での一人暮らしとともに始まった社会人生活も、もうすぐ1年になります。ここからもっと頑張らないといけないと分かってはいるのですが、どうも気が乗らないと言いますか…

桑子: 入社してからずっとですか?

Fさん: いいえ、つい最近のことなんです。実は、年末年始に実家に帰省したんです。久々にゆっくり過ごすことができました。地元の友達とも久々に会えてすごく楽しかったです。東京に戻ってくる前までは、「よっし!頑張ろう!」と思っていたんですが、いざ仕事がはじまってみると上手く、集中できないことに気づきました。もうすぐ1ヶ月ですが、休み明けは、きついですね。週の真ん中を過ぎた辺りからようやく調子を取り戻したかと思うと、仕事が山積みで、まいっちゃいます。

桑子: それは、辛いですね。やる気が出ないというメンタル的な不調の他に、身体的な不調を感じることはありませんか?

Fさん: 特にきついのは、疲れが取れないことです。朝起きた時から体が重くて、ベットから出るのが辛いです。

桑子: 便通はどうでしょうか?毎日排便はありますか?どんな便か、気づくことはありますか?

Fさん: 一応、排便は毎日あります。けど、スッキリしないんですよね…

桑子: お休みの日の過ごし方について伺ってもいいですか?

Fさん: 社会人になりたての頃は、色々張り切っていたんです(笑)なので、家事をしたり、作り置きごはんを作ったり、ヨガに通ったりとアクティブに過ごしていました。けれど、ここ最近は、昼近くまで寝て過ごしたりしています。寒いのもあって、1日家に閉じこもっていることもありますね。

桑子: お休みの間、夜は何時まで起きていますか?

Fさん: 結構、遅くまで起きていますね。地元の友達と夜遅くまで電話したりしていて、気づいたら2時とか3時とかになっています。

桑子: お仕事の日は、何時に起きて、何時に寝ますか?

Fさん: 朝は7時に起きます。夜は、1時くらいかな。12時より前に寝たいとは思っているのですが、スマホをいじったりしていると、ついそれくらいの時間になってしまうんです。

桑子: お酒などは飲まれますか?

Fさん: お酒大好きです。毎晩飲んでいます。

桑子: お食事はどんなものが多いでしょうか?

Fさん: うーん。朝はあまり食べたり食べなかったり。あまりお腹が空かないので。営業職なので、昼は外回りの時に目についたところに入っちゃうか、オフィスでコンビニ弁当とかが多いかな。前は作っていたんですけどね。夜は、お酒を飲みたいので、おつまみ系が多いです。

桑子: 油ものとか多いですか?

Fさん: そうですね。唐揚げとかとんかつ、好きなんですよー。

休み明け、やる気が出ない理由は...?

ご相談ありがとうございます!年末年始に実家でゆっくり過ごされたということで、社会人になって多少なりとも張り詰めた気持ちが一気に解れたことと想像します。せっかく「頑張ろう」と気持ちを新たにした中で、なかなかやる気が出ないのはきっととても辛いこととお察しします。実は、Fさんのように休み明けに、やる気の低下に悩まれる方はとても多いのです。中には、単純に「仕事のプレッシャー」や「仕事をやりたくない」という気持ちを抱えられている方もいますが、Fさんの場合は「頑張りたい」というお気持ちがあるとのことですので、別の原因が考えられるのではないかと考えています。Fさんのお話を伺った中で、アーユルヴェーダ的に考察してみると、やる気の低下は、主に2つの原因が考えられるのではないかと。

1) ドーシャエネルギーの増悪 2) 不規則な生活リズムで毒素が溜まっている、の2つです。

まず、1)ドーシャエネルギーの増悪について簡単に説明させて下さい。アーユルヴェーダでは、私たちの体内にはヴァータ、ピッタ、カファという3つの体内エネルギーがあると考えます。この3つのエネルギーがバランスが取れている時は、健やかに清々しく生活することができるんです。一方で、例えばどれか一つ、あるいは2つのエネルギーが大きすぎたり、少なすぎたりすると、バランスが乱れ、不調へとつながります。体質や体調は皆さん異なりますので、どういった不調があるかによって、どのドーシャが一番増悪しているかを見て、それに応じて対処していきます。

やる気の低下、倦怠感といった症状が強い場合は、カファが増悪している可能性大。カファとは、重さ、冷たさ、湿っぽさ(保湿力)などのエネルギーが特徴です。重さは、安定感と地に足のついたメンタルを保ってくれますし、冷たさは、体を適度にクールダウンしてくれます。また湿っぽさは、体内の水分バランスを保ちます。一方で、これらのエネルギーが増悪してしまうと、体も心も重々しくなってしまい、やる気の低下や倦怠感につながってしまうわけです。では、なぜカファが増加してしまうかというと、極端な増加の原因として考えられるのは、過剰な水分摂取や重たい食べ物(オイリーなお食事など)です。

続いて、2) 不規則な生活リズムで毒素が溜まっている、ということですが、これはカファだけでなく、ヴァータやピッタなど別のドーシャを乱してしまい、体にアーマと呼ばれる毒素を溜めてしまう原因にもなります。例えば、良質な睡眠をとることで、疲労感がとれ活力がとれることも。また、睡眠には腸が動き、翌朝の排便にも良い影響が与えられます。

規則正しい生活を心がけて

食生活

食生活では、なるべく油ものを避けるのがベター。特に、体が重い、倦怠感、朝ベットから起きられない、残便感があるといった症状が顕著な時は、ぐっとこらえて。また、過剰な水分摂取も控えるのが◎。特に、お酒の飲みすぎはむくみなどにもつながり、体の中に余計な水分(毒素になってしまいます)が溜まってしまう可能性あり。

一方で、積極的に取りたい食材は、グリルした野菜(特に緑系)、ハーブティー、苦味や渋みのある果物などです。りんご、クランベリー、ドライいちじく、プルーン、レーズンなどがおすすめ。

一方で、食べすぎは厳禁。特にカファが増えている間は、体が色々と溜めやすい時期なので、お腹が空いたら食べるようにして下さい。

運動

運動不足は、カファを増悪させてしまう可能性大。少し有酸素運動を中心に運動量を増やすと、活力がアップすると思います。いきなり、激しい運動は難しいかもしれませんが、軽めのジョギングやフローヨガなどがおすすめ。続けられる運動を見つけて下さい。

良質な睡眠を確保

アーユルヴェーダでは、10時までには就寝し、朝日が登る前に起床するというのが推奨されています。が、お忙しい社会人の皆さんはなかなかそうはいかないと思います(笑)ただ、寝すぎはカファを増大させてしまうため、二度寝、三度寝は避けるようにするのが◎。また、12時よりも前に就寝できたら良いのではないかと思います。

先述した通り、良質な睡眠は体の中の毒素を排出することを手伝ってくれます。そのために、朝日をしっかり浴びる(朝日を浴びると、夜に睡眠ホルモンが十分に分泌されるため、睡眠の質が高くなると言われています)、日中はアクティブに、夜はゆっくり過ごす(入浴やマッサージ、ストレッチなど)を心がけるのが良いのではないかと思います。

いかがでしたか?やる気の低下は、生活習慣を改めることから少しずつ改善できる可能性があります。どんなことでもいいので、まずはご自身が変えたい、変えられそうだと思ったことから、変化を加えてみてはいかがでしょうか。一方で、頑張りすぎて、自分を追い込むのも禁物。メリハリをつけて、お休みもしっかりと楽しんで下さいね。

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。

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