1. トップ
  2. レシピ
  3. 【2025食トレンド】注目すべき6つのキーワード

【2025食トレンド】注目すべき6つのキーワード

  • 2025.2.10

[table-of-contents title=''][/table-of-contents]

「オタマジャクシ水」から「グルコースモニタリング(血糖自己測定)」、週あたりの植物性食品の摂取量をカウントする「プラント・ポインツ計算」、コラーゲン入りの「ビューティバー」など、2024年も数々の食品や食事法が流行した。

そして、新たな年を迎えた後には、マグネシウムの粉末を入れたモクテル「スリーピー・ガール」が人気を集めていること受け、最も良い「マグネシウム」サプリメントを探すことや、「ライオンのたてがみキノコ(ヤマブシタケ)」のサプリには実際に効果があるのか、といったことが注目を浴びている。

イギリスではそのほか、超加工食品の摂取に対する意識の高まりによって、あらゆる加工食品(ローファットや人工甘味料を含む)の摂取を避け、よりシンプルな食品をとろうと考える人が増加しているという。

いっぽうではシンガーのカイリー・ミノーグがプロデュースするノンアルコールのスパークリング・ロゼワイン、「カイリー・ミノーグ・ワインズ」や、マーゴット・ロビーのジン「パパソルト」、ブレイク・ライブリーの缶入りカクテル「ベティ・ブーズ」など、セレブが立ち上げる飲料ブランドも成長を続けている。

――2025年、食とウェルネスにおいては、どのようなトレンドが見られることになるのだろうか?

1. ブレイン・フード

ELLEgirl

イギリスのグロスタシャーに拠点を置くクリード・フードサービス(Creed Foodservice)は2024年、中学生の心身の状態の改善を目的とした給食用の「ブレイン・フード」の販売を開始した。

健康食品チェ―ン、ホランド&バレット(Holland & Barrett)が公表したレポートによると、ブレイン・フードへの高い関心は、2025年も維持されるものとみられている。1月には大手スーパーマーケット・チェーンのM&Sが、不足が指摘されている栄養素のうち、脳の健康に良いとされる6種類を使用したブレイン・フード・シリーズの食品(スナックやシリアルなど)を発売している。

今後も(認知機能の改善に役立つ)ヌートロピクスのほか、オメガ3系脂肪酸やヨウ素、コリンといった脳の健康に良い栄養素を強化した食品が、さらに増加していくとみられている。

2. 食物繊維

ELLEgirl

タンパク質の摂取を目的としたプロテインバーやプロテインドリンクなどが増加してきたのと同じように、腸の健康をサポートする食物繊維を重視した商品が増えると予想されている。

イギリスでは果物と野菜、全粒穀物から1日あたり30グラムを摂取することが推奨されているものの、大半の人の摂取量は、1日20グラムに満たないという。

3. 腸の健康

ELLEgirl

腸は脳との関連性(脳腸相関)があるだけでなく、筋肉とも密接な関係(筋腸相関)があるということへの関心が高まっている。

特定のマイクロバイオーム(微生物叢)が脳に影響し、運動したいという気持ちを高めること、プロバイオティクスが疲労と闘うこと、プレバイオティクスが筋肉量と筋力をどちらも増強させることを示す研究結果が発表されたことで、筋腸相関に着目した製品が相次ぎ市場に投入されている。

持久力競技のトップアスリートたちのマイクロバイオーム(つまり糞便)の分析研究を行っていたハーバード大学のワイス応用生物学エンジニアリング研究所で発見された「ベイロネラ属」の細菌の特性を活用したフィットバイオミクス(Fitbiomics)社の「Vネラ(V Nella)」は、すでにアメリカで発売されており、イギリスでも2025年中に販売開始の予定。腸の健康と睡眠、疲労、持久力をベストの状態に近づけることを目指したサプリとなっている。

いっぽう、プロテインパウダーは、マイクロバイオームと筋肉の両方への効果が期待できる製品など、複数の機能の向上を目指したフォーミュラが主流になりつつある。

4. カオス・ケーキ

ELLEgirl

ピンタレストの年間トレンドレポート「Pinterest Predicts」によると、完璧なアイシングやデコレーションは、すでに過去のもの。2025年には“どこまでも個性的”なケーキが人気となり、奇妙であればあるほど、高く評価されるようになると予想されている。

「ねずみのケーキ」や「ふざけたケーキ」といったワードの検索数が大幅に増えており(それぞれ170%、115%増加)、ケーキに求められるようになるのは今後、「完璧さ」ではなく「楽しませること」になるとされている。

5. 機能性飲料

ELLEgirl

水分補給のほか、ジムでのパフォーマンスの向上や腸の健康、認知機能、全体的なウェルビーイング、リラクゼーションのための「健康に良いドリンク」の需要が増すなか、機能性飲料市場は2030年までに2000億ドル(約31兆円)規模に成長すると見込まれている。

イギリスでは、機能性飲料とはヘンプ(麻)やアミノ酸などの成分を含む炭酸水やトニック、お茶などのこと。これらをはじめ、ストレス軽減に役立つとされるCBDドリンクや、(ハーブの)アダプトゲンが入ったドリンク、天然成分のエナジードリンク、発酵飲料、プロテイン・ドリンク、ボーンブロス(ダシのスープ)、植物性ミルク、機能性茶など、ビタミンやミネラル、電解質を含む飲料の大半を指している。

6. 原点回帰

ELLEgirl

物価の高騰が食生活にも影響を及ぼしているイギリスではいま、多く人たちが「基本に立ち返ろう」としている。そして、その理由はお金の問題だけではない。クリス・ヴァン・トゥレケン博士のベストセラー、『不自然な食卓―超加工食品が人体を蝕む』が、超加工食品(UPFs)に対する人々の意識を高めるとともに、スーパーマーケットでの買い物に多大な影響を及ぼしている。

高級スーパーマーケット・チェーン、ウェイトローズの食品・飲料に関する最新の年次レポートによると、UPFsに対する懸念は、加工食品全般を避けることにつながっているという。また、ウェイトローズが顧客3239人を対象に2024年10月に行ったパネル調査では、「積極的に加工食品を避けている」人が54%にのぼっている。

ウェイトローズのプライベートブランドのディレクター、マディ・ウィルソンは、「UPFsに対する意識の高まりによって、基本に戻り、よりシンプルな食生活を送ろうと考える消費者が増えています」と話している。

From Women’s Health UK

元記事で読む
次の記事
の記事をもっとみる