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イベントやコラボメニューなどの演出も楽しい展覧会6選

  • 2025.2.1

こんにちは。フリーキュレーターのSEIJIです。価値観や表現方法が多様化しているアートの世界を、ニュースや展覧会、作家や作品に注目したコラムにしてお届けする「今どきのアート」。近頃気になったのがこちら。

出典:シティリビングWeb

クロード・モネ《睡蓮、夕暮れの効果》1897年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja

美術館の展覧会といえば、国内外の著名なアーティストの作品の展示を思い浮かべますが、トークショーやワークショップなどのイベント、あるいは解説や映像を通じてより深く作品やアーティストに迫る観る人に嬉しい演出が増えている印象を覚えました。

美術館に併設されたレストランやラウンジでは展示との期間限定のコラボメニューなども提供されています。

2025年最初は、そんな画期的なアイデアと演出によって多様化している全国各地で開催中の気になる展覧会を紹介します。

「モネ 睡蓮のとき」

出典:シティリビングWeb

クロード・モネ《睡蓮の池》1917-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

­パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開の重要作を多数含むおよそ50点が来日する注目すべき展覧会。日本各地に所蔵される作品も展示され、モネ晩年の芸術の極致を鑑賞することができます。日本では過去最大規模の〈睡蓮〉が集う貴重な機会。モネのファンにとっては垂涎の展覧会といえそうです!

開催期間:2025年2月11日(火・祝)まで。詳しくは下記URLよりご覧ください。

国立西洋美術館

https://www.ntv.co.jp/monet2024/

「共鳴、あるいは不協和音 新潟市美術館と新津美術館の両館所蔵品による」

出典:シティリビングWeb

金沢健一《音のかけらN4》(部分)2000年 鉄、ゴム 新潟市新津美術館蔵[撮影:渡部佳則]

新潟市美術館と新津美術館が6つのテーマで共鳴する(あるいは不協和音を奏でる)展覧会。草間彌生の版画やオブジェのほか、絵画、彫刻、写真、プロダクトデザイン、美術館建築など多様な展示が楽しめます。2月16日(日)に開催される音の出る彫刻《音のかけらN4》を作者本人が生演奏する「パフォーマンス To Strike The Iron」も見逃せません!

開催期間:2025年3月9日(日)まで。詳しくは下記URLよりご覧ください。

新潟市新津美術館

https://www.city.niigata.lg.jp/nam/

「英国王室に咲くボタニカルアートとウェッジウッド~植物画のおいたち~」

出典:シティリビングWeb

ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 《バラ「アメリ」(バラ科)》1843年 銅版、手彩色、紙 Photo Brain Trust Inc.

同展では、ボタニカルアートを代表する植物図鑑『カーティス・ボタニカル・マガジン』を中心とした植物画の優品と、ウェッジウッドほか英国陶磁器の名品が紹介されています。期間中に開催される講演会「英国ボタニカルアートの歩み」も楽しそうです!

開催期間:2025年3月20日(木・祝)まで。詳しくは下記URLよりご覧ください。

高崎市美術館

https://www.city.takasaki.gunma.jp/site/art-museum/

「フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」

出典:シティリビングWeb

《キャバレのアリスティド・ブリュアン(文字のせ前)》 1893年 リトグラフ Courtesy of “The Firos Collection”

ギリシャ人コレクターのベリンダとポール・フィロス夫妻が20年以上にわたり収集しているロートレック作品のコレクションが日本で初めて紹介される展覧会。ロートレックの代名詞ともいえるポスターから1点ものの素描まで、魅力あふれる作品の数々を堪能できます。

限定スペシャルランチと観覧券がついた学芸員によるギャラリートークも見逃せません!

開催期間:2025年4月6日(日)まで。詳しくは下記URLよりご覧ください。

松本市美術館

https://matsumoto-artmuse.jp/

「パウル・クレー展 ―創造をめぐる星座」

出典:シティリビングWeb

パウル・クレー《闘っているポップとロック》1930年 パウル・クレー・センター

スイスのパウル・クレー・センターとの学術協力のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との比較や、当時の貴重な資料約100点(うちクレー60点以上)の参照を通じて、多くの人や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直し、その生涯にわたる創造の軌跡をたどります。

開催期間:2025年3月16日(日)まで。詳しくは下記URLよりご覧ください。

愛知県美術館

https://www-art.aac.pref.aichi.jp/

「LOVE ファッション̶私を着がえるとき」

出典:シティリビングWeb

コム デ ギャルソン(川久保玲) トップ、パンツ 2020 年春夏 © 京都服飾文化研究財団 撮影:来田猛

京都服飾文化研究財団が所蔵する18世紀から現代までの衣装コレクションを中心に、人間の根源的な欲望を照射するアートとともに、ファッションとの関わりにみられるさまざまな「LOVE」のかたちについて考えるという、何だかワクワクする展覧会です!

開催期間:2025年3月2日(日)まで。詳しくは下記URLよりご覧ください。

熊本市現代美術館

https://www.camk.jp/

絵画やオブジェやファッションまで目移りしそうな様々な展覧会。あなたの感性にピンときた展覧会はみつかりましたか。

週末のアクティビティに、旅行のときに、美術館に足を運んで今年も新しい視点を加えてみてはいかがでしょう。

プロフィール/SEIJI(小太刀正史)

フリーキュレーター。MeDEL個人事務所主催。学芸員の目線から美術館の情報を発信する活動を始める。自身もオブジェ作家として活動歴あり。

OBJECT東京展入選 From A The art日本オブジェ部門佳作 日本文化デザイン会議

ETDA展参加など。

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