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あなたはどっち?気になる「ぽっこりお腹」には2つのタイプがあった!

  • 2014.9.30
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こんにちは。美容外科医の村山ひろとです。 女性の多くが悩んでいるであろう、「ぽっこりお腹」。 実はぽっこりお腹には、ブヨブヨとだらしない「アンコ腹」タイプと、パンと張り出した「太鼓腹」タイプの二種類があります。 この二つは原因も改善方法も全然違うので、まず自分がどちらのタイプなのかを見極めましょう。

■アンコ腹と太鼓腹

「アンコ腹」、「太鼓腹」という言葉は、元々は相撲用語。「アンコ」とは、お饅頭で言うところの「詰め物」のこと。ヒフの下に何かを詰めたみたいにブヨブヨしているからこう呼ばれます。「太鼓腹」は形が和太鼓の胴回りに似ているからその名前がつきました。

「アンコ腹」になってしまう原因は皮下脂肪です。 一方で「太鼓腹」の原因は内臓脂肪がほとんどです。出産や老化で胴回りの筋肉が弱くなったところに、内臓肥満が追い打ちをかけて出っ張ったものが「太鼓腹」の正体です。

ですから「アンコ腹」には脂肪吸引、「太鼓腹」には筋トレをすればOK! と思っていただければ良いでしょう(もちろんダイエットも忘れずに)。

■お腹の基本構造は「風船」

お腹の断面図を見ながら解説していきましょう。 お腹の基本構造は、膨らませたゴム風船と一緒です。 ・図の紫と緑の部分が、「ゴム」=筋肉。内臓を包む、いわば「筋肉のヨロイ」です。 ・赤い部分が、風船の「中身」=内臓 + 内臓脂肪。 ・青い部分が、「ゴムの外側」=皮下脂肪(青い部分)。

出産や加齢によって、「ゴム」はどんどん伸びていきます。 古くなった風船をイメージしてください。無理に空気を入れていくとどうなるでしょうか? そう、ゴムの薄い部分から、ポコンと膨らみができてしまいます。これが「太鼓腹」です。 特に「筋肉のヨロイ」は前面で一番薄いから、ここがぽっこり出るのです。だから筋肉を鍛えて、ゴムを厚くするのが効果的です。

■重要なのは、アウターマッスル? インナーマッスル?

アウターマッスルは力強い運動、インナーマッスルは姿勢や腹圧の維持に関係があります。 インナーマッスルの方が、ぽっこりお腹解消にはより重要となるので、ムリな筋トレをして腰を痛めるくらいなら、ピラティスやドローイン(お腹を凹ませること)で深部の筋肉を鍛える方が良いという意見もあります。 ただ、インナーもアウターも合わせて「筋肉のヨロイ」なので、この二つを厳密に区別する必要はないでしょう。

■ダイエットに必須の「モチベーション・コントロール」

ダイエット初心者が、ジム通いやハードなDVDレッスン、毎朝のランニングなど、いきなり難しいことを始めても、失敗するのが関の山です。

まずは身近な小さなことからダイエットをしていきましょう。

例えば、 ・駅のホームに上がる時には階段を使う ・サラダから食べるようにする ・30回以上よく噛んで食べる などを心がけて、ダイエットスイッチを一つずつONにしていくのです。

一方で、「私は意思が強いから大丈夫!」という人も要注意。

医学的に、短期間で落としても良い体重には限界があります。それは1ヶ月に自分の体重の5%まで。

これを上回ると、体が「飢え死にの危機に瀕している!」と錯覚して、飢餓モード(栄養たくわえモード)に入ってしまうため、非常に太りやすくなるのです。 モチベーションをうまくコントロールしながら、着実にダイエットをしていくことが大切ですね。

(村山ひろと/ハウコレ)

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