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坂東龍汰、“母”南果歩からのサプライズの手紙に感極まる「南さんの言葉がなかったら演じきれなかった」<君の忘れ方>

  • 2025.1.18
映画「君の忘れ方」で主演を務める坂東龍汰 ※ザテレビジョン撮影
映画「君の忘れ方」で主演を務める坂東龍汰 ※ザテレビジョン撮影

【写真】愛情たっぷりの手紙を読んでくれた“母親役”南果歩と抱擁を交わす坂東龍汰

俳優の坂東龍汰が、1月18日に都内で開催された映画「君の忘れ方」公開記念舞台あいさつに共演の西野七瀬、南果歩、演出・脚本を務めた作道雄監督と登場。苦しんだ撮影も“座長”として頑張り抜いた坂東に、母親役の南からサプライズで手紙が贈られる場面があり、坂東は感極まりながら“母”南への感謝を口にした。

「ライオンの隠れ家」話題の坂東が映画単独初主演

同作は、“大切な人との死別の悲しみとどう向き合うか”をテーマにしたヒューマンドラマ。結婚を間近に控える恋人・美紀(西野)を亡くした青年・昴(坂東)が悲嘆の状態にある人に寄り添う「グリーフケア」と出会い、自らと向き合う姿を描く。2024年10月期ドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS系)の好演も記憶に新しい坂東は、今作で映画単独初主演を務めた。

1月17日に劇場公開を迎えた今作。大勢の観客を前に舞台あいさつに臨むことに、坂東は「うれしいです。昴という役に向き合って、いい作品を作ろうという気持ちで岐阜で映画を撮っていた時はまだこういう景色は想像できていなかったので。昨日初日を迎えて、今日こんなにたくさんの皆さんに足を運んでいただけたのは感無量でございます」と感慨深い表情を浮かべながら、率直な心境を語った。

登壇キャスト陣はそれぞれ今作が初共演。最初にキャスティングを聞いた時のことを、坂東は「“君”(美紀)役が誰になるのかっていうのを勝手に一人で妄想、想像している中で、最初にふっと顔が浮かんだのが西野さんだったんですよね。絶対にピッタリだなと」としつつ、「でも、まさかあり得ないあり得ない!そんなそんな…と思っていたら、監督から『西野さんに決まりました』と連絡を頂いて。『え~っ!?』って。本当にありがとうございます、っていう感じです」とまさかの展開に驚きながらも、喜んだことを振り返った。

それを受け、作道監督は「ちょっと独特な役なので、“幻”という。ある種強烈なインパクトを残しながらも、最後には暗い所じゃなくて明るい所。彼女のことが好きだった時の気持ちに戻って来る。それを演じられるのは西野さんしかいらっしゃらないなと」と西野を起用した経緯を伝えると、西野は「すごくうれしいですし、監督と坂東さんのイメージが自然と一致していたのはすごいことだなと思いますね」とこちらも少し驚きつつ、笑顔を浮かべた。

坂東龍汰、南果歩 ※ザテレビジョン撮影
坂東龍汰、南果歩 ※ザテレビジョン撮影

南が坂東にサプライズで手紙を朗読

そんな中、単独初主演ながら“座長”として最後まで引っ張った坂東をねぎらうべく、キャストを代表して母親役の南から手紙が贈られる場面が。これには「うそ~!えっ!?お手紙?知らなかったです」と坂東もビックリ。

坂東のほうを向き、南は「昴に初めて会ったのは、撮影前の監督と3人での本読みの時でした。その時『この子は私の息子だ』と、すぐに思えました」「撮影の待ち時間に、あなたは自身の生い立ち話してくれました。そこでもっと距離が近くなった気がしました」

「私はずっと昴の母としてあなたを見て行くと思います。坂東龍汰様 これからのあなたが楽しみです。身体に気をつけて、色んな役と出会い、自身の人生を豊かにしていってくださいね。期待しています」などと、親子役として共演してきて感じた思い、深い愛情がこもった手紙を朗読。

感慨深い面持ちで聞き入っていた坂東は、南から手紙を受け取ると「ありがとうございます。初めてです。こういうのは…。ありがとうございます!」と感謝し、笑顔で抱擁を交わした。

あらためて手紙をもらった感想を、坂東は「南さんとロケバスの待機時間でお互いの話をした時間をすごく覚えていまして。その時まで不安な気持ちもあったんですけど、不安な気持ちを救ってくれる言葉をたくさんかけてくれて…。昴という人間を最後まで生きられるなと思わせてもらいました」と時折言葉に詰まりながら話し、「南さんの言葉がなかったら本当に演じきれなかったんじゃないかなというふうに思っています。ありがとうございます」と、“自慢の母”に感謝の気持ちを伝えた。

映画「君の忘れ方」は東京・新宿ピカデリーほか全国公開中。

◆取材・文・撮影=森井夏月(STABLENT)

西野七瀬、坂東龍汰、南果歩(写真左から) ※ザテレビジョン撮影
西野七瀬、坂東龍汰、南果歩(写真左から) ※ザテレビジョン撮影
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