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「江戸川乱歩の美女シリーズ」でお馴染みの小川真由美も出演、破天荒なストーリーを楽しめる「必殺」シリーズ6作品を紹介

  • 2025.1.17
「必殺ワイド・新春 久しぶり!主水、夢の初仕事 悪人チェック!!」より (C)ABCTV/松竹
「必殺ワイド・新春 久しぶり!主水、夢の初仕事 悪人チェック!!」より (C)ABCTV/松竹

【写真】座って芋を食べようとする藤田まことさん“主水”

藤田まことさん演じる中村主水らが、人々の恨みを晴らす“闇のアウトロー”を描いた時代劇「必殺」シリーズ。「必殺仕掛人」をはじめ、「必殺仕置人」「必殺仕事人」などさまざまなタイトルでシリーズ化し、30年以上制作が続く人気作品となった。ちなみに歴代最高視聴率は「必殺仕事人III」第21話で、37.1%を記録している。BS松竹東急(全番組無料放送・BS260ch)では「必殺スペシャル&劇場版 23作怒涛の大特集!!」と題して、2カ月にわたり同シリーズのTVスペシャルと劇場版あわせて23作を放送中。本記事では、1月20日(月)~1月24日(金)に放送される6作品のあらすじや見どころを紹介していく。

忍者と仕事人が入り乱れる「必殺スペシャル・新春 決定版!大奥、春日野局の秘密 主水、露天風呂で初仕事」

1月21日(火)夜8時からは、大奥を舞台に忍者と仕事人が覇権争いに巻き込まれる「必殺スペシャル・新春 決定版!大奥、春日野局の秘密 主水、露天風呂で初仕事」(1989年)を放送。

舞台は覇権争いに余念がない大奥。年寄りの春日野局(かすがのつぼね/小川真由美)が新年早々に“将軍家代参”として増上寺を訪れ、その警備に当たっていた主水(藤田さん)。主水は突然襲撃してきた甲賀忍者の一人・望月を斬るが、彼は息が絶える際に、「裏切られた」「逃げろ」と家族への伝言を残す。この状況に“何かがある”と考えた主水は、春日野には伝えずその場を去る。春日野はそんな望月の最期の一言が気になる様子。その後主水は、望月の妻とその妹に彼の言葉を伝えに行く。2人は懸命に逃げるが、追手に阻まれ――。

昭和最後の「必殺」シリーズとなる本作の見どころは、「江戸川乱歩の美女シリーズ」への出演でお馴染みの、小川の存在感だ。同シリーズの第8作「悪魔のような美女」では、天知茂さん演じる明智小五郎と対峙する怪盗・黒蜥蜴(くろとかげ)を演じた小川。

そんな彼女は、本作で大奥での覇権争いに魂を燃やす春日野を熱演している。甲賀忍者に襲われた際も、ひるまずに「甲賀組の者を一人残らず召し捕るように」と強い口調で毅然と指示を出す様子が描かれているため、彼女の迫力あふれる立ち回りに注目したい。

「必殺スペシャル・新春 決定版!大奥、春日野局の秘密 主水、露天風呂で初仕事」より (C)ABCTV/松竹
「必殺スペシャル・新春 決定版!大奥、春日野局の秘密 主水、露天風呂で初仕事」より (C)ABCTV/松竹

藤田さんが“本人役”で江戸時代にタイムスリップ…「必殺ワイド・新春 久しぶり!主水、夢の初仕事 悪人チェック!!」

1月20日(月)夜8時からは、主水を演じる藤田さんが“本人役”として出演する「必殺ワイド・新春 久しぶり!主水、夢の初仕事 悪人チェック!!」(1988年)を放送。京都の撮影所で、「必殺新春スペシャル」の撮影中に屋根から転落し気を失った藤田さん。目覚めると江戸時代にタイムスリップしており、撮影で演じている“主水”になっていた…。「必殺」シリーズならではの破天荒な設定で物語が展開していく本作。お馴染みのレギュラーメンバーのほか、長山藍子や戸浦六宏さんら豪華な俳優陣がゲスト出演している。

1月20日(月)夜9時19分からは、“秘拳三日殺し”を駆使する集団と仕事人が死闘を繰り広げる、「お待たせ!必殺ワイド 仕事人vs秘拳三日殺し軍団 主水、競馬で大穴を狙う」(1988年)を放送。本作の舞台は賭場。主水が人目を忍んで賭場に通っていたところ、“死一倍”という借用書を目にする。賭場を開帳する護国院の住職・清海は、“親が死んだら倍額を返済する”という借用書を書かせて金を貸し、手下の僧に“秘拳三日殺し”で客の親を殺させていた――。本作の見どころは、片岡孝夫(現・片岡仁左衛門)演じる仕事人・蝶々の朝吉が再登場する点だろう。さらに謎の拳法の達人として赤井英和、“暮六つ男”役として高田純次など、華やかな顔ぶれのキャストが勢揃いしている。

「お待たせ!必殺ワイド 仕事人vs秘拳三日殺し軍団 主水、競馬で大穴を狙う」より (C)ABCTV/松竹
「お待たせ!必殺ワイド 仕事人vs秘拳三日殺し軍団 主水、競馬で大穴を狙う」より (C)ABCTV/松竹

日米対抗ベースボール大会に、主水の元恋人との再会…一風変わったテイストの「必殺」シリーズ

1月22日(水)夜8時からは、伊豆下田を舞台に日米対抗ベースボールの試合が繰り広げられる「必殺仕事人ワイド 大老殺し 下田港の殺し技珍プレー好プレー」(1987年)を放送。時は幕末。自由貿易を求めるアメリカと、幕府による管理貿易を譲ろうとしない幕府との間で、話し合いは平行線をたどっていた。そんな時、体調を崩してしまったハリスを慰めるため、ジョン万次郎が“日米対抗ベースボール大会”を企画する。しかしそこに仕事人が入り乱れ、暗殺合戦に発展していく――。“必殺スペシャル”第9弾となる本作では、ジョン万次郎をはじめ、勝麟太郎や安藤広重、井伊直弼など歴史上の重要人物が続々登場。“虚実”を織り交ぜた突飛な展開が見どころとなる。

1月23日(木)夜8時からは、主水が京都所司代の助っ人として京都に出張する様子を描く「必殺スペシャル・春一番 仕事人、京都へ行く 闇討人の謎の首領!」(1989年)を放送。多忙な京都所司代を助けるため、主水と上司の田中たちが江戸の奉行所から派遣されることになった。しかし京都で主水を待ち受けるのは、“闇討ち人”と呼ばれる殺し屋集団の存在で…。主水は、江戸から駆け付けた加代たちと事件を探り、黒幕を追い詰めていく。藤真利子、近藤正臣、松山英太郎さんらゲスト俳優陣の迫力あふれる演技が、物語に深みを与えている。

1月24日(金)夜9時5分からは、主水の過去の恋人が登場する「必殺スペシャル・秋 仕事人vs仕事人 徳川内閣大ゆれ! 主水にマドンナ」(1989年)を放送。竹藪の中で発見された千両箱。江戸っ子たちは現場に殺到し、加代たちも宝探しに夢中になる中、浪人が金箱を見つけた男を斬る場面を目撃する。一方の主水は、昔交際していた佐和と再会して――。菅貫太郎、戸浦六宏ら時代劇の悪役が一同に集結して大老職を狙ったり、竹やぶから千両箱が見つかったり、主水が元恋人と再会したりと、興味をそそるようなさまざまな展開が描かれる。

通常の時代劇とは一線を画す、破天荒なストーリー設定や演出が満載の6作品。忍者との覇権争いやタイムスリップ、日米対抗ベースボールなど、一風変わった要素を取り入れていることで、往年のファンだけでなく「必殺」シリーズを知らない人でも楽しめる内容に仕上がっている。

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