1. トップ
  2. “今日も生きとる”…亡くなった妻を想い続けるおじいさんの姿に「心が暖かくなる」「じいさん、勇者より強いぜ」の声【作者インタビュー】

“今日も生きとる”…亡くなった妻を想い続けるおじいさんの姿に「心が暖かくなる」「じいさん、勇者より強いぜ」の声【作者インタビュー】

  • 2025.1.17
『鬼塚さんの一日』より 画像提供/仲曽良ハミさん
『鬼塚さんの一日』より 画像提供/仲曽良ハミさん

【漫画】近所の子どもたちと和やかに老後を過ごすおじいさんの話に「鬼塚さんみたいな爺さんになりたい」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「カドコミ」にて連載されている『しなのんちのいくる』(KADOKAWA刊)の1エピソード、『鬼塚さんの一日』を紹介する。作者の仲曽良ハミさんが、12月8日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、3.4万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、仲曽良ハミさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

鬼塚さんの心の中で生き続けるおばあさん

『鬼塚さんの一日』より 画像提供/仲曽良ハミさん
『鬼塚さんの一日』より 画像提供/仲曽良ハミさん

鬼塚さんの朝は早い。小鳥がさえずる朝6時前に目覚めると「よし…今日も生きとる」とつぶやき、ぬか床を混ぜる。大好きなぬか漬けのために始めたぬか漬けづくりは、鬼塚さんのお嫁さんであるおばあさんから教わりながらはじめたものだ。

「結局、婆さんの合格点は貰えなかったのう…」ぬか漬けを皿に盛って仏壇の前に起き、つぶやく鬼塚さん。鬼塚さんは、おばあさんの写真に向かって「どうじゃ婆さん、わしのもなかなかの味になってきただろ?」とぬか漬けをボリボリ食べながら聞いたが、返事は返ってこなかった。

その後、しっかりと防寒着を身に着けた鬼塚さんは、家の前の雪かきをすることに。「これじゃあ子供たちが近道として使ってくれんじゃないか…」とこぼしながら雪かきをする鬼塚さん。雪かきの後は、雪だるまをつくると鬼塚さんの1日がはじまる。

雪かきを終えた道を近所の子どもたちが挨拶しながら駆けていくようすを見たり、ゲームをつけてみたり。そんな鬼塚さんの心のなかには、いつだって亡くなったおばあさんがいて…。

この漫画を読んだ人たちからは、「心が暖かくなる」「じいさん、勇者より強いぜ」「鬼塚さんみたいな爺さんになりたい」「こういう余生を過ごしたい」など、多くのコメントが寄せられている。

人とのかかわりの中で変わった鬼塚さん

『鬼塚さんの一日』より 画像提供/仲曽良ハミさん
『鬼塚さんの一日』より 画像提供/仲曽良ハミさん

――『鬼塚さんの一日』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

今までは家族や友達のエピソードが多かったのですが地域の大人達も描いてみたいと思いました。

――以前のインタビューにて、性格の違うキャラクター達の特徴が出るように描いているとのことでしたが、今回もその部分について意識されているのでしょうか。

はい、鬼塚さんは前は頑固なお爺さんでしたが、関わる人たちのおかげで変われた様子を表現しようと思いました。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

気に入っているシーンは鬼塚さんの夢の中のシーンでしょうか。当たり前ですが鬼塚さんの世代を僕は経験していませんので真剣に想像して描きました。

――今では子供達に親しまれていますが、かつては“オニジジイ”と呼ばれていた鬼塚さんについて、モデルとなった人物はいますでしょうか?

特にモデルとなる方はいないのですが、当時は近所のお年寄りにお菓子をもらったり、悪さをすれば叱られたりしましたのでその辺のイメージは少し入っているのかなと思います。

――鬼塚さんはもともと子供達に怖がられないようにサングラスをつけ始めたようですが、子供達とすっかり仲良くなった本作でもサングラスをして登場しています。このサングラスは鬼塚さんのお気に入りなのでしょうか?

鬼塚さんが若い頃使っていたサングラスです。最初は子供達に怖い顔を隠すためのサングラスでしたが今はトレードマーク的な意味合いもあって付けています。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

いつも応援ありがとうございます。みなさんの応援のおかげでとうとう5巻まで出すことができました。もっとたくさん描いてそのうちアニメになるまで頑張ります!これからもよろしくお願いします。

元記事で読む
の記事をもっとみる