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頭突きのように頭をなすりつける甘えん坊! おてんば姫なシャム猫・あずきさんの世界一かわいいエピソードがまるっと楽しめるコミックエッセイ

  • 2025.1.11

猫はかわいい。何をしてもかわいい。さらに自宅で猫を飼う人にとっては、どれだけ世界中の猫と比べても、うちの子が一番!のはずだ。

「シャム猫あずきさんは世界の中心」シリーズ(KADOKAWA)の作者・のべ子さんにとっても、自宅で共に暮らすちょっぴり寄り目なシャム猫・あずきさんが世界一。

シャム猫らしい気品…もたまにありつつ、普段は基本的におてんばで破天荒なあずきさん。そんな彼女に、のべ子さんは今日もメロメロ。

本作では、そんな作者・のべ子さんとシャム猫のあずきさんの日常が、ポップかつライトなテイストで描かれている。

自分の気が乗らない時はテコでも動かないし、お手手を突っ張ってNO!の意思表示。そうかと思えばこちらが忙しい時に限って甘えてきたり、構ってやらないと「なぜ遊んでくれないんですか!」とプンスコ。そんな猫の気ままさに振り回される日常は、同じ猫飼いにとって「あるある!」「わかる~!」が満載。

別の生き物であるがゆえに、言葉や意思が通じない人と猫。

だが時には、「こちらの考えがひょっとして伝わってる?」と錯覚してしまうようなやりとりも。そんな感動を覚えたかと思えば、「いや、やっぱり通じてないね~」というコントのオチのようなエピソードも、あずきさんとの暮らしにはたくさんだ。

ひとりと1匹の噛み合うようで噛み合わない微笑ましい生活は、最新刊となる『やっぱり!!!!! シャム猫あずきさんは世界の中心』(のべ子/KADOKAWA)にもたっぷり収録されている。

海を越えて中国で人気を博し、ワールドワイドな活躍をしているあずきさん。しかし飼い主の手元へ自らぐいぐい、もはや頭突きのように頭をなすりつける甘えん坊さはまだまだ健在だ。

その一方で、あずきさんは徐々に猫としてのシニア期へ突入。

ウンチやオシッコで健康状態をチェックし、人間側も健康であらねば!とストレッチを始める飼い主の努力を、わかっているのやらいないのやら。猫と共に歳をとる。そんな人間側の楽しさを、最新刊では垣間見せてもらえる。

破天荒でわがままで、けれど甘えん坊でいじらしい。そんなシャム猫・あずきさんの多彩な魅力を、本作を通して感じてみては。

文=ネゴト / 曽我美なつめ

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