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あなたは大丈夫? 周囲に同調しまくりな“カモフラージュ”女子がアメリカでも急増中!

  • 2016.4.6
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【from TEEN VOGUE 2016/2月号 】
エマ・ワトソン、レナ・ダナムといった多くの女性セレブたちが今フェミニズムを叫んでいる。しかしその一方で、声を潜め、自分自身を隠す”カモフラージュ”女子が増えているのも現実だ。それはなぜなのか? 少女たちのリアルな声とともに、その真相と解決法を探ってみよう。

PHOTO: PHOTOFEST / AFLO

初のアフリカンアメリカン女性として大統領を目指す9歳のジェネール。クラスでは質問がわからなくても、答えを知っているように手を大きく挙げるのが日課だ。今の楽しみは、もう少し大きくなってヒールを履くこと。「だってそうすれば、男子たちより背が高くなるから!」。その瞳は希望に満ち溢れている。

しかし、ある時期を境に多くの少女たちの心境は変わる。特に8歳から12歳の時期から少女たちは「みんなに受け入れてもらえる人になりたい」と社会性や自意識が芽生えるようになり、ほかの人の振りを見て真似するようになるという。これを『how girls THRIVE』の著者で心理学者のジョアン・ディーク氏は”カモフラージュ”と名付けている。

 

■「ウザいと思われたくない」。意見をしない少女たちの本音
「人と違う、というのは死刑宣告のようなもの」。そう説明するのは、LAの高校に通16歳のリアナ。「世間は今、カーダシアン姉妹のようなセクシーボディを求めている。だから私の仲良しグループの子たちはみんな、ウエストを引き締めるコルセットを着けているの。もちろん私もよ!」

最初はメガネをコンタクトレンズに変えるところからはじまり、クラスの人気者や芸能人のメイクを真似するようになる。ティーンの時期に見られる典型的なイメチェンの例だが、次第にみんなと同じ曲を好み、服やヘアスタイルまでみんなと同じに合わせるようになる。“カモフラージュ”に成功するというのは、個性を失うという意味なのだ。

テキサスの大学に通う20歳のブリジットは「クラスで自分の意見や発言をしたいことはたくさんあるわ。けれど出来ない。頑張りすぎとか、ウザいとか思われたくないから」と本音を漏らす。

シカゴに住む17歳の高校生、ミレヤは化学授業の優等生で、男子2人とチームを組んだことがある。しかし積極的に関わことはなく、彼らにリードを任せたという。その理由を「発言は最小限にした。うぬぼれてるとか、威張ってると思って欲しくないから」と説明。残念ながら、彼女たちのケースはレアでないのが現実だ。

 

■ティーンだけではない! 大人女性は発言や態度を曖昧にしてカモフラージュ
しかもそれはティーンのあいだに限ったことではない。女性のキャリア向上を支援する会社「works」の創立者、ニコール・ウィリアムズ氏によれば「多くの大人の女性が発言に責任をもつことを避けている」という。

例えば「間違っているかもしれないけど」と前置きしたり、「〜と存じています」と断定するよりは「〜と思っているのですが」といった柔らかい表現を使ったり、語尾を上げて断言を避けたり。さらに「多くの若い女性は、アイコンタクトを避けたり、肩をすくめています。彼女たちはボディランゲージでも弱気な姿勢を見せていることに気づいていないのです」とウィリアムズ氏は付け加える。

 

■ほとんどが“女性はこうあるべき”というプレッシャーを抱えている
少女たちを支援する非営利組織「Girls, Inc.」の2006年の調査によると、小学3年生から高校3年生までの74%が、誰かを喜ばせなきゃいけないというプレッシャーを感じているという。さらに55%は、女性は決して問題を起こさず、おしとやかでいるべきと考えていることが明らかに。

また、女性製品を扱う会社が2015年に行った意識調査では、72%の女性が“女性はこうあるべき”といった社会のプレッシャーを感じているという。確かに「周囲に気をつけて」、「汚くしちゃダメ」といった両親や先生から受けた言葉は、男子にはあまり向けられない。しかもそういった大人たちの言葉は、少女たちの頭に潜在し、大人になっても消えないのだ。そして「ひどい場合、少女たちは自分自身を完全に隠してしまうのです」とディーク氏は語る。

すると少女たちは、自己を確立しないままに大人になる。そして会社では自信がないために意見は言わず他の人に同調したり、能力に対して低い給与の仕事も引き受けたり、恋愛でも間違っている相手とわかっても関係をズルズルと続けたり、というようになってしまうのだ。

 

■カモフラージュを止めようという動きが広がってきている!
しかし一方で、カモフラージュを止めようという動きもある。ヴァネッサ・シェンク氏が創立した組織「TIAガール・クラブ」では、メンターが少女たちに自信のある言葉使いを教え、夢や成功を追うように勇気づける。SNSでは「私は強い、賢い、美しい。そして私は、私」というようなキャプションとともに微笑む1万人ほどのメンバーの写真もアップされている。シェンク氏のゴールは、少女たちにアイデンティティーの確立を促し、憂鬱や摂食障害、悪い人間関係を持つといった自滅的行為を無くすことだ。

大手の会社もその動きに乗り気だ。米国一の携帯電話会社ベライゾンは2014年、理系女子は64%なのに、エンジニアといった職種の女性はたった18%というギャップをCMで紹介。同時に「女子みたい」という軽蔑的な形容詞への疑問を掲げたキャンペーンも行い、人々の注目を引きつけた。

 

■カモフラージュをやめるための方法とは?
高校時代はみなと同じように髪をブロンドに染め、濃いメイクをしていという19歳のエリサ。しかしニューヨーク大学に入ったのをきっかけにカモフラージュするをやめたのだ。「ここでは面白くて、リアルな女性がいるの。それで私も新しいことに挑戦してみたら、もう自分を隠すのは止めようって思えるようになったわ」。

そう、彼女のように、きっかけさえあれば、自信を取り戻すことはできる。「自信は、学ぶことで身につきます」というウィリアム氏が薦める方法がこれだ。「憧れの女性を見つけ、彼女たちの言葉使いや振る舞いを研究しましょう。次に、友達に自分の興味や情熱のあることについて話し、その姿を撮影するのです。そして動画で声のトーンやジェスチャー、姿勢をチェック。自分がどんな風に振る舞えば、自信があるように見えるのかを研究するのです。そうやって少しずつ学び、本当の自分を外に出していってみましょう」。

テイラー・スウィフト、ジェニファー・ローレンス、マララ・ユスフザイと誇りをもって自分の声を世界に発する女性はたくさんいる。まずは彼女たちの真似から始めて、次第に自分という存在を外に向けて発信してみよう!

 

出展:TEEN VOGUE
TRANSLATION: MARIKO PEELING

参照元:VOGUE GIRL

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