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ふたつの道具でOK 気軽に楽しめる「抹茶」で和のおもてなし

  • 2016.4.5
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近年、海外では日本の緑茶人気が急上昇中。ここ日本でも、緑茶専門カフェ、抹茶処などが次々と登場して話題になっています。

健康効果もあり、あらためて見直されている日本のお茶。コーヒーや紅茶でのティータイムもいいけれど、せっかくなら大人のたしなみのひとつとして、自分でおいしい抹茶を点てて(たてて)みませんか?

おうちで抹茶をたのしむだけなら、きちんとしたお点前(おてまえ)の作法を知らなくても大丈夫。ここでは、気軽にできる抹茶の点て方をご紹介します。

■必要なものは、3つだけ。抹茶を楽しむアイテム

おうちで抹茶を点てるときに必要なものはこちら。

・抹茶

・茶筅(ちゃせん)

・茶碗

このうち、必ず必要なものは「抹茶」と「茶筅」だけです。

抹茶は、缶入りのものからパックまでさまざまな種類があります。抹茶の保存を考えると、最初は缶タイプのものがおすすめです。

茶筅とは、抹茶をお湯に溶かすための道具のこと。価格はぴんきりですが、安いものなら1,500円前後。自宅用なので、お手頃タイプでじゅうぶん。

抹茶と茶筅がセットになった商品もありますので、入門編として試してみてもよさそうです。

茶碗は、口が大きく深めの器なら何でも大丈夫。スープボウルなどを使ってもOKです。

そのほかマストではありませんが、「茶しゃく」や「茶ふるい缶」を用意すると、より雰囲気がアップします。

茶しゃくは、抹茶をすくう道具。用意しなくても、ティースプーンで代用できます。

茶ふるい缶は、抹茶のダマをなくしてサラサラにするために使う道具です。ふるいにかけて残った抹茶は、缶に入れたまま保存できます。

口当たりがなめらかな抹茶にこだわりたいならそろえておきたいアイテムです。

道具がそろったら、抹茶のお点前にチャレンジです!

■いざ、抹茶を点ててみよう!

まずは、茶筅の準備から。

おろしたての茶筅は、水をためたボウルの中で動かし、水洗いをします。その後、一度沸騰させて少し冷ましたお湯につけます。茶筅の真ん中部分がほぐれて少し開いたら準備OKです。

ここでは、2通りある抹茶のいただきかたのうち、飲みやすい薄茶(おうす)の点てかたをご紹介します。

<抹茶の点てかた>

1)お湯を沸かしておく

抹茶の適温は、約80℃。沸騰させたお湯をすこし置いておくくらいが目安です。

2)茶碗をあたためる

茶碗にお湯を注ぎ、茶碗があたたまったら、お湯を捨てます。

3)抹茶を入れる

ティースプーンに軽く1杯、茶しゃくなら山盛り1杯半程度を、茶碗にいれます。

4)点てる

お湯を茶碗の3~4分目くらいまで注いだら、茶筅を前後に動かすようにして勢いよく点てます。お湯とよく混ざり、表面に細かい泡があらわれたら、ひらがなの「の」の字を書くようにゆっくり茶筅を回して引き上げます。

点てている間にお湯の温度が程よく下がるので、猫舌さんでもふーふーせずにいただけます。

細かい作法にとらわれず、自分やお客様のペースで自由に楽しんでください。

おもてなしのときは、甘めの干菓子などをあわせると、抹茶独特のほろ苦さとのコントラストが引き立ちます。

使い終わった茶筅は、水洗いをし、よく乾かしてから保管しましょう。抹茶は缶など密閉性の高い容器に入れ冷蔵庫で保管すると、風味が長持ちします。

抹茶を点てている時間は、不思議とちょっぴり気持ちが落ち着いたりするものです。

いつもとは趣向を変えたお茶会をたのしみたいときや、海外からのお客様がいらしたときはもちろん、自分のために丁寧に抹茶を点てて、自分自身をいやしてあげるのもよさそうですね。

(コミヤ カホル)

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