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「学園ドラマなのかと思ってたら全然違った」冒頭から予想を裏切る描写と目の離せない展開に騒然…!『御上先生』

  • 2025.1.22

松坂桃李が主演するTBS系日曜劇場『御上先生』(毎週日曜よる9時)の第1話が1月19日に放送された。映画『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した詩森ろばが松坂との再タッグを組む本作は、私立高校に出向し教壇に立つことになった文科省のエリート官僚・御上孝(松坂)が、令和の18歳と共に日本教育にはびこる腐った権力へ立ち向かう大逆転教育再生ストーリー。第1話からただならぬ不穏な空気が立ち込め、視聴者をその世界観へと引き込んだ。

松坂桃李が演じる御上先生は「何枚も上手」

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『御上先生』(C)TBS

とある出来事をきっかけに日本の教育を変えるべく官僚を目指した御上は、官僚派遣制度によってに私立高校へ。だが、御上本人には文科省の同期・槙野(岡田将生)に裏切られ、左遷人事として高校への出向を命じられたように思っているが…。

教壇に立ち、生徒たちを前に自分の意見をしっかりと伝える御上の佇まいも言葉の鋭さも圧巻。SNSでは「エリート校"の生徒たちの何枚も上手」「存在感と演技力すごいな。なんか見入っちゃう」「引きこまれる」「官僚としての経験を活かしつつ、生徒たちに対して深い問いを投げかけるその姿勢が、教育に対する考え方に新たな光を当ててる」と、松坂が演じる御上の稀有な教師像が話題を集めていた。

複雑に絡み合う物語に「圧倒された」「重厚感すごい」

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『御上先生』(C)TBS

「最初の殺人事件はびっくり。学園ものと思って観始めた初っ端で事件起こるとは思わんやん」と驚きの声が上がったドラマ冒頭。国家公務員試験の会場でなんと殺傷事件が発生するところから幕を開け、衝撃が走った。

御上の教員生活が描かれる中で、本人に身に覚えのない天下りあっせん疑惑、生徒による不倫暴露記事、御上の出向で副担任となった是枝(吉岡里帆)の家庭事情、御上の学生時代の回想シーンと幻影のように現れる学生…など、さまざまな謎がちりばめられ、目が離せない展開。SNSでは、「初回からヒリヒリしっ放し!」「学園ドラマなのかと思ってたら全然違った」といった感想が上がった。

終盤では、御上の左遷の元凶となった天下りあっせん疑惑を“要注意人物”とされる生徒、報道部の部長・神崎拓斗(奥平大兼)が校内新聞で打ち出す。御上は記事の内容を一部認めつつも、神崎に直接自分に取材するよう促し、記事とは異なる部分を告げ、暴いたのは「ただの日常」だと指摘、「そんな簡単に見えるものを闇とは呼ばない」と付け加えた。

さらに、御上は「personal is political」(個人的なことは政治的なこと)と発言し、神崎が過去に書いた不倫記事で当事者の人生を狂わせたことに想像力を働かせなかったことを責める。一方で、「闇を見たくないのか」「だとしたら僕はこれ以上ない情報源だ。手放すな」と、放課後、神崎を教室に呼びだす。

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『御上先生』(C)TBS

神崎がリークした校内の不倫記事、国家公務員の試験会場で東大生が刺された殺傷事件、御上が追い込まれた不正疑惑、そして、この学院と文科省がつながっているかもしれない可能性を示唆したのだった。小さな出来事が大きな出来事につながる現象「バタフライ・エフェクト」を例に出した御上。その言葉のように、予想だにしない方向への広がっていきそうな物語の奥行きを、第1話だけでも感じずにはいられない。

SNSでも「圧倒されました」「現代社会に、教育に、〈闇〉に、真っ向から切り込んでいく覚悟がすごい」「重厚感すごい」「社会派ドラマかな?と思ってたら、サスペンス要素もあり、面白かった」と視聴者の充実ぶりを示す感想があふれていた。また、政治や教育、報道の闇を取り扱う内容に、「地上波で流せるギリギリな内容になってるみたいだしほんと楽しみ」「ギリギリを攻めたドラマ」「切り込んで攻めに攻めてくるな…」と、視聴者から緊張感も感じられるようなコメントも。

さまざまな謎がどのようにつながっていくのか…次回以降も気にならずにはいられない。



TBS系 『御上先生』毎週日曜よる9時

ライター:小松加奈
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。

※記事内の情報は執筆時点の情報です