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紫外線よりも怖い!? 美肌の大敵「近赤外線」とは?

  • 2016.4.5
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シミやシワの原因となる「紫外線」は、肌のことを考える女性にとっては大敵。将来のためにも、若いときから日焼け止めなどで防御することは常識になりつつあるようです。

© jackfrog - Fotolia.com

しかし近年「近赤外線」の有害性が聞こえはじめています。紫外線よりも怖いともささやかれる「近赤外線」についてご紹介しましょう。

■「近赤外線」とは?

紫外線対策に関心のある人にはいまさらな話になってしまいますが、太陽から降り注いでいる光は、波長の長さによって大きく「紫外線」、「可視光線」、「赤外線」の3つにわけられています。赤外線は波長が長いのですが、短いものから「近赤外線」、「中赤外線」、「遠赤外線」と区分し、なんと近赤外線だけで地表に届く太陽光の半分近くを占めているそう。ちなみに、紫外線は1割程度なので、びっくりするほど多く感じますよね。

しかし、紫外線は肌の奥へ入りにくく、持っているエネルギーが大きいため、遺伝子に与えるダメージが大きくなります。一方で、近赤外線を含む赤外線は肌の奥深くまで入り込みますが、エネルギーが少ないため紫外線ほど大きなダメージは与えないのです。

■たるみやシワなど、肌老化の直接的な原因に

肌にはあまり影響がないのでは? と感じる近赤外線ですが、肌にとって怖いことがひとつあります。それは、透過性が高いこと。角質層や表皮、真皮まで超えて皮下脂肪や筋組織に届くため、蓄積することで肌老化に確実に影響し、たるみやシワの根本的な原因になっているそう。

しかも、敵は太陽だけではありません。テレビやパソコンのモニター、こたつ、電球、リモコンなど、身の回りの多くのものからも近赤外線は発生しており、無防備に浴び続けるのは得策ではないようです。

■近赤外線を防いで肌老化を撃退!

私たちの体には防衛機能が備わっています。髪の毛を覆っているケラチンや、肌を覆っている皮脂には、近赤外線を反射する性質があるのだそう。乾燥肌の場合は正常な皮脂分泌を保つように工夫し、ベタつく、テカるからといって洗顔で皮脂を落とし過ぎないように気をつけたいですね。

では、近赤外線を防ぐためには、どうしたらいいのでしょうか。

近赤外線を防ぐポイント

・長く太陽の光を浴びないこと

・ビタミンCを豊富に含む食事をすること

・日焼け止めやサングラス、日傘などを利用すること

基本的には、紫外線対策と変わりません。

日焼け止めに関しては、近赤外線に対応した商品でないと効果がないそう。研究段階のため、まだ数は少ないですが、一部の化粧品メーカーなどから販売されていますのでチェックしてみてください。

怖い話が続きましたが、近赤外線はその特性から、さまざまな分野での活躍が期待されているそうです。研究が進んでいけば、有効利用や予防法なども確立されていくのではないでしょうか。

(水元冬子)

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