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中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」

  • 2024.12.14
中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」
中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」

Text by ライター

元日本代表でJ1横浜F・マリノスのレジェンドである中澤佑二氏が、J1第38節横浜FM対名古屋グランパス戦の会場に登場。株式会社セガから、2025年3月に発売が予定されている『Football Manager 25(フットボールマネージャー25)』のイベントに出席し、サポーターとの交流を楽しんだ。

『Football Manager』とは、セガと英国の開発会社・Sports Interactiveによる人気サッカーゲームだ。地元のセミプロチームから世界有数の名門クラブまで、好きなクラブの監督としてチームをさらなる高みに押し上げていくことが目標の“比類なきリアルサッカーのシミュレーションゲーム”となっている。

(取材・文 浅野凜太郎)

中澤佑二監督ならば、こんな風にチームをつくる

ーー中澤さんは、サッカーゲームにどのような印象を持っていますか。

「おそらく俊輔(中村俊輔、現・横浜FCトップチームコーチ)みたいにサッカーが本当に好きなタイプは、試合のことを考えてゲームをするんですよね。自分たちと対戦相手のフォーメーションを入れて、そのまま試合をしたときにどんなミスマッチが生まれるかとか、ギャップがどこに生まれるかみたいなことをやっている。

でも僕はとにかく点を取りたい。足が遅いうえにヘディングしかできないんですけど、とにかくクロスを上げてヘディングで点を取っていましたね。純粋にサッカーが楽しくて、ゲームではフォワードとして点をバンバン取りたい人もいるだろうし、ストレス発散としてやっている人、サッカーのことを考えてやっている人とか、いろいろと分かれると思います」

――フットボールマネージャーは監督としてチームを高みへ導いていきますが、もしも中澤さんが監督をされるとしたら、どんなチームをつくっていきますか。

「僕はいまある素材でチームをつくる方ですね。自分の理想を選手に当てはめるというよりは、いまある素材(選手たち)で、どんなサッカーをしようか考えるような監督になると思います。もしも監督をやるとしたら、理想もあるとは思いますが、自分たちの戦力でどんな戦い方をすることが、その子たちにとって1番合っているのか考えていきますね」

中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」
中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」

――どのようなマネジメントをしていくのですか。

「例えばシーズンが終盤ならば「ケガをしたくない」とか、「オフの期間中にどこかへ行きたい」とかを考える選手もいるでしょう。でも、まずはとにかく試合に勝ちたいというモチベーションがある選手を起用します。

正直、オフのことを考えている選手は使いません。それは(シーズンが)終わってから考えるべき。普段の練習からプロとしてやるべきことをやって、言われなくてもできる選手を使う。日頃から自分の筋はそこに持っていくかな。

だから試合の日に、改めて何かを言うというよりは、ファンの方もたくさん来てくれる中で、ホームで最終節を迎えられる喜びだったり、ファンの方に笑って帰ってもらうために、『勝ちに行くよ』とだけ伝えると思います」

中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」
中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」

――いろいろな監督のもとでプレーされてきたと思います。その中でも思い出深い監督はどなたですか。

「みなさん思い出深いですし、それぞれ個性がありました。でもトルシエは間違いなく1番のインパクトでした。

あそこまで露骨にメディアと選手に対してアピールできる監督は日本にいませんでした。当時は僕も若かったからムカついていましたよ(笑)。でも、いま思えばあのやり方もアリですよね。面白いと思います。ちなみに、きちんと謝罪はしてもらっていて『あのときはそういうチーム状況だったから…。本当はお前を使いたかった』なんて言ってもらいました。社交辞令かもしれないけれど (笑)」

中村俊輔の原動力となった横浜FMレジェンド選手

中澤氏を一目見ようとイベントには多くのファンが集まった。「佑二ー!」と歓声が起こる中、中澤は写真撮影やサイン対応に応じるほか、積極的にコミュニケーションを交わし、会場は笑顔に包まれた。

――ファンとの交流はいかがでしたか。

「楽しかったですね。引退してから、6年ぶりくらいにファンの方と触れ合いました。そもそも僕は現役のとき、ファンサービスをしなかった方なんです。プロとして20年間やってきた中で、きょうの方がファンサービスをしていますよ。

それでも変わらずにマリノスを応援してくれていると分かって、うれしくなりました。ほとんど見たことのある方で、『いつも来てくれる人たちだね』という感じでした(笑)」

中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」
中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」

――現役時代に中澤さんはヴェルディ川崎(現・J1東京ヴェルディ)や横浜FMでプレーされていたと思います。今季の両チームについてはどのような感想を持っていますか。

「ヴェルディはもう違うチームですよね。そもそも練習環境も僕のときとはまったく違うし、みんなサッカーがうまいうえに、城福さん(城福浩監督)のもとでハードワークをしなければいけない。

当時は違った。圧倒的な個の技術とか能力で勝負するサッカーでした。そこからJリーグ自体も変わってきて、いまはとにかくハードワークができないと駄目ですよね。そこに関してヴェルディは若い選手も多い中で、いろいろな選手たちを城福さんがうまくチームマネジメントしている。走らないといけないから、選手は大変だろうけど、非常に面白いと思います」

中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」
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――横浜FMはどうですか。

「マリノスに関しては失点を減らさないといけない。マリノスの調子がいいときは、前線からの守備がハマって、押し込む展開が増えたときだと思います。マリノスは押し込む展開を続けるために、相手に息をつかせる隙もなく、どんどん攻めている時期が強かったと思う。そのサッカーをやるためのメンツをそろえるのか、それともいまのメンツでやり方を変えるのか…。

リスクのあるサッカーをやっている中で、マリノスは外国人選手たちをどのようにマネジメントしていくかが大事だと思います。全員が攻撃に絡むサッカーをしたいなら、全員が守らないとどこかに穴が生まれてしまう。

その穴を埋めるために、ロペス(FWアンデルソン・ロペス)のように点を取ってくれる選手にも守備をしてもらうのかなど、いろいろなことを考えてチームとしてうまく回していかなといけない。調子のいいときに新しい監督(ハリー・キューウェル元監督)が来て、チームのスタイルと自分の色のせめぎ合いがあったと思います。1番難しいんですよ。サポーターも勝って当たり前だと思っていたはずですし、監督も精神的に大変なシーズンだったと思います」

ーーチームにはいろいろなキャラクターがいる中でマネジメントしていく必要があると思いますが、印象的な外国人選手はいますか。

ドゥトラ(アントニオ・モンテイロ・ドゥトラ)ですね。すごく真面目ですし、40歳までプレーしたドゥトラのおかげで、俊輔も『40歳まで頑張ろうと思えた』と言っていました。

先輩だけど、サイドバックとしてものすごい走り回っていた。練習でも頑張って、食事も気遣っていましたね。マックとかを途中でやめて、アスリート向きの食事に変えたらパフォーマンスが伸びたという話もしていました。彼のようなベテランの選手がやっていることを、自然と若手は見ていると思いますし、僕も参考にしていました」

ボンバーの野望「サッカーはもちろん好きです。でも…」

中澤氏は次女ねがいさんがアメリカの大学へ通っており、ラクロスの日本代表にも選ばれている。

ラクロスは2028年ロス五輪の追加競技として120年ぶりに復活することが決まった。中澤氏の気持ちも今はそちらへ傾いているようだ。 .

ーーフットボールマネージャーは監督として高みを目指していくゲームだと思いますが、中澤さんの野望を教えてください。

「ラクロスをやっているんですけど、アマチュア感を何とかしたいですね。お客さんも入らないし、選手たちも代表活動に自費で行くんですよ。

サッカーもちろん好きですよ(笑)。でもサッカーは考えてくれる人がたくさんいるから、僕が放っておいても発展する。だけどラクロスは考える人が少ないですし、人口も減っているんです。自分がいままで培ってきた経験を還元したり、メディアの前で話すことによって、ラクロスに何かできないかなと思っています」

中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」
中澤佑二、『Football Manager』イベントで究極の“ラクロス愛”を激白!「サッカーは僕が放っておいても発展する」

――サッカーの経験はラクロスのどのような部分に生きていますか。

「サッカーも最初はアマチュアだった。そこからプロになったときの話や違いを、武田さん(武田修宏氏)とかに聞いて、参考にしています。

急には変わらないと思います。でもバスケットボールだって、ラグビーだって変わった。だから頑張れば、いままでアマチュアだと言われていたスポーツもプロになれると思うんです。まずはラクロスを企業チームにしたい。それがいまの野望かな」

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