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滝沢秀明がケーキを口いっぱいにほおばる姿がかわいい<アンティーク~西洋骨董洋菓子店~>

  • 2024.12.14
「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」 (C)フジテレビ
「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」 (C)フジテレビ

【写真】60歳に見えない…日本代表戦のサッカー観戦をする椎名桔平

冬本番になり、まもなくクリスマスシーズン。おいしいケーキやスイーツが恋しい季節には、今から23年前に放送された「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」(2001年、フジテレビ系)を思い出す。ケーキにまったく興味の無い超辛党のオーナー・橘(椎名桔平)と、不思議な雰囲気を持つなぞの天才パティシエ・小野(藤木直人)、そして元ボクサーで大のケーキ好きの店員・エイジ(滝沢秀明)。そんな個性的な3人で営業している小さな洋菓子店「アンティーク」を舞台に紡ぐ、彼ら3人(とお客たち)のハートフルコメディ。今見ても色あせないトレンディ感とおいしそうなスイーツがたくさん登場する第1・2話を紹介する。 (以下、ネタバレが含まれます)

ミスチル満載の挿入歌も話題に

今作は、よしながふみ原作の実写化で、ごくごく普通の住宅地のど真ん中で、夜の2時まで開いている洋菓子店が舞台。調度品はアンティークで統一され、ただのお冷やの入ったシェリーグラスだけでも5万円はすると思われる。そして、そこで出されるケーキの数々は、どれも悪魔的なおいしさだった。しかし何より変わっていたのは店員が、そろいもそろってとてつもなくイイ男で、そしてその誰もが謎に満ちた過去をそれぞれ背負っている。この店に訪れる客もまた皆、悩みを抱えた人々。さまざまなジェネレーションの恋と家族と友情の青春群像グラフィティーである。

主題歌も挿入歌もエンディング曲もMr.Childrenのヒット曲ばかりだったことも、大きな話題となったドラマ。現在FOD・TVerでは「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」キャンペーンを開催中で、2025年1月8日(水)まで第1話が無料公開されているほか、全話を無料配信している。椎名は12月5日、自身のInstagramに「#アンティーク やっと見れる^_^」と投稿し、若き滝沢、椎名、藤木の3ショットは1万いいね!を超える反響を呼んでいる。

豪快なエイジがウェディングケーキを手づかみで「うめぇ!」

第1話は「天使の羽」。歓声に包まれるボクシング会場のリング上には、史上最速でバンタム級日本王座に挑戦しているエイジがいた。観衆の中にいたスポーツ紙のライター・桃子(小雪)は、次第にエイジの動きに目を奪われていく。その頃、甘いものが好きではない橘がなぜか、祖母の富貴子(八千草薫)、母、叔母にケーキ屋出店の援助を願い出ていた。さらにその頃、とあるケーキ屋では天才パティシエ・小野(藤木直人)が経営者からは辞職を言い渡され、すんなりと受け入れていた。ボクシング会場では激しい打ち合いの末、エイジが対戦者をノックダウン。試合後の控え室で、御褒美のケーキを美味しそうに食べていた。桃子は先輩記者を差し置いて、エイジを取材しようとするが、ジムの若い連中に止められてしまう。激しい戦いで目に障がいを負ったエイジは、引退を余儀なくされたのだ。

第1話はテンポよく話が進み、天才ボクサーだったエイジが電撃引退して偶然出会ったケーキ屋「アンティーク」でパティシエ見習いとして再び立ち上がるところまでが描かれた。エイジは“ケーキが大好き”なキャラクター。イチゴのタルト、レアチーズケーキ、ショコラケーキなどきらびやかなほどに美しくおいしそうなケーキを並べられ、エイジが目を輝かせながらムシャムシャとかぶりつく姿が愛らしい。小野が作った出来の良く美しいウェディングケーキを、結婚が破談になった花嫁と一緒にエイジが手づかみで「うめぇ!」と豪快に食べるのも良かった。漫画から飛び出したみたいな素直で明るい人物だ。

続く第2話は「愛の井戸」。桃子が「アンティーク」にやって来た。いきなり出現したエイジに驚く桃子は、客を装って店に入り、とりあえずお茶とケーキを頼む。ショーケースを睨み付ける別の客・珠美(眞鍋かをり)と緊迫の対峙をするエイジと橘。その時、ようやくケーキを口にした桃子が思わず「おいしい!」と声を上げると、珠美の瞳から、一筋の涙が流れ落ちた。突然の出来事にエイジと橘、そして桃子は動揺する。

このように「アンティーク」には一癖二癖ある客が次々と訪れる。エイジも橘、小野にも隠された過去や秘密があり、徐々に明かされていくミステリー要素もありながら、人間同士、温かい気持ちを交わし合う物語が描かれていく。

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