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松本若菜“美羽”が悪女として再覚醒、ゾクゾクしたW修羅場の結末<わたしの宝物>

  • 2024.12.13
美羽(松本若菜)が莉紗(さとうほなみ)に反論! (C)フジテレビ
美羽(松本若菜)が莉紗(さとうほなみ)に反論! (C)フジテレビ

【写真】喫茶店のマスター・浅岡(北村一輝)の話を聞く宏樹(田中圭)

松本若菜が主演を務めるドラマ「わたしの宝物」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第9話が12月12日に放送された。前回ラストからのW修羅場の続き。冒頭から強烈な展開が繰り広げられた。(以下、ネタバレを含みます)

男女3人のもつれあう感情を描く“ひりつく大人の恋愛ドラマ”

本作は、夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って生んで育てる「托卵(たくらん)」を題材にした、ひりつく大人の恋愛ドラマ。大切な宝物を守るために悪女になることを決意した1人の女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く。

托卵という禁断の選択をする主人公・美羽を松本、美羽の夫で大手商社に勤める優秀な会社員だが家庭では美羽にキツく当たり、モラハラまがいの発言をたびたび浴びせている神崎宏樹を田中圭、美羽の中学生のころの幼なじみで、学生時代からお互いに思いを寄せていた冬月稜を深澤辰哉(Snow Man)が演じる。

美羽が莉紗に反撃

次週持越しで注目された、美羽 vs 莉紗(さとうほなみ)、宏樹 vs 冬月のW修羅場。前回どちらかといえば静かな対峙だったが、今回は一気に爆発した。

「薄汚いただの不倫でしょ」「みっともない」。莉紗が次々とののしりの言葉を吐くのを、うつむいて黙って聞いていた美羽。ところが「お子さんがかわいそう」と言われると、顔を上げた。

冬月さんは中学校の頃の友人であり、不倫などしていないと一気にまくしたてる美羽。そして「よっぽど好きなんですね、冬月さんのこと」と指摘したうえで、「そんなふうに思うなら、私に文句を言いに来る前に直接冬月さんとお話になったらどうですか?大切な人なんでしょ?それができないからって、つまらない嫉妬に私を巻き込まないで!」と告げた。

「みっともない」という言葉を返された莉紗は、たまらず美羽の顔に水をかけ、「最悪」とつぶやいた。

「冬月さんとどうかお幸せに」。美羽の最後の言葉は、きっとこれほどに冬月を思っているのならばと託したかったのかもしれない。ただ、莉紗は冬月にすでにフラれていて、視聴者からは「莉紗が口挟むことじゃない」「莉紗が嘘つかなかったらこうならなかった」といった声が上がった。

松本若菜に続き、田中圭も圧巻の演技

もう一つの宏樹と冬月の修羅場。冬月も宏樹の言葉をうつむきがちにじっと聞いていたが、

「思い出におぼれて盛り上がりましたか?」と言われると、なんともいえない視線を宏樹に向け、「違います」と否定した。

「中学の頃の夏野(※美羽の旧姓)は、笑うときはいつもうそがなくて、ステキな笑顔だった。だけど…、再会したときの夏野は、うまく笑えてなかった。痛みを感じなくなるほど追い詰められていた。心がずっと泣いてて、ボロボロになって。だから…」と冬月。

モラハラをするようになって消えた美羽の笑顔が、冬月主催のフリーマーケットのときに戻っていたことを見ていた宏樹は、たまらず冬月の胸ぐらをつかんだ。

くやしさと、後悔もあっただろうか。宏樹の顔は悲しくゆがみ、「どうしても救いたかった」と冬月が言うと、さらに心の中からわき出るものを必死で抑えるような表情になった。

その後、冬月が娘の栞が自分の子だと知らないことに気付くと、ハッとして「帰ってくれ」と促した。

前回ラストに続いて固唾をのんで見守ったW修羅場の結末まで、冒頭から約7分に及んだ。悪女になると托卵を決めた美羽が、大切なものを守るために莉紗に反論する姿は悪女を再覚醒させたともいうような雰囲気だった。一気に空気を変えた松本の演技が光った。また、宏樹の複雑な心境を表情で見せた田中も圧巻だった。

自分のしたことが「薄汚い不倫」だったと目が覚めた美羽は、宏樹から申し入れされていた離婚を決意。そして宏樹も、さらに切ない決断をする。そこに向かう始まりとなる心の動きがぎゅっと凝縮された冒頭7分だった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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