龍 真咲コンサート『Voice』。声のエイジングケア

赤坂ACTシアターで行われた月組のトップスター、龍 真咲（りゅう・まさき）さんのコンサート『Voice』に行ってきました。すでに9月に退団することを発表している龍さん。第一部は「PUCK」「ロミオとジュリエット」「1789」など、彼女が主演してきたミュージカルの楽曲を中心に披露。まるで、退団公演の千秋楽に行う「さよならショー」のようでもあり、懐かしく思い出深い舞台でのシーンが走馬灯のように蘇ってきました。奇しくも龍さんのお衣装は、全身白。白は、宝塚歌劇において"さよなら"を意味する特別な色。同行した龍さんファンの友人は、ハンカチで目頭を抑えていました。

第二部は、打って変わって楽しく華やかでにぎにぎしいシーンがたっぷり。龍さんが今まで演じてきたさまざまな役柄を早着替えでおもしろおかしく披露したかと思えば、男役さんたちのコスプレみたいなものがあったり、大阪のおばちゃんがでてきたり。メンバー一人一人の紹介をしつつ、特技を披露するコーナーもありました。その際、頭の回転がよく、アドリブが上手な龍さんゆえ、メンバーたちをいじるのですが、それがまた面白い！ 辛口なようで愛があふれていて、げらげら笑わせていただきました。最後は、月の形をしたペンライトを皆で振って大盛り上がり。本当の退団公演となる『NOBUNAGA ー天下の夢ー』『Forever LOVE!!』は、6月から9月にかけて上演されます。

『Voice』というと声。かつてエイジングケアというと肌、それも顔のことが中心でした。が、今やトータルに若々しさを保とうとするのが常識。"声のエイジングケア"もここ最近、注目されています。年を重ねてくると、声がでにくくなったり震えたり、低くなってしゃがれてきたり。声は、声帯を振動させることででるのですが、声帯も筋肉の一つ。加齢により筋力が低下し、衰えると声にも変化がでてくるので、声を張って話したり、カラオケなどで歌うこともエイジングケアになるといわれています。

また、声帯や喉に負担をかけないよう、乾燥には要注意。極端に辛いものや熱いものを摂らないようにすることも大切です。咳をすると喉の粘膜が微細な炎症を起こし、よりいっそうウイルスや花粉などの有害物質が付着しやすくなってしまいます。今の季節、花粉症に悩まされている人もいると思いますが、くれぐれもお大事に。龍さんの伸びやかな声は、エイジングとも花粉症とも無縁のようでした。