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50代女性の心の守り方!ストレスに押しつぶされないための「自己肯定感コントロール」とは?

  • 2024.11.21

人気カウンセラー・中島輝(なかしま・てる)さんの著書『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ)から、簡単にできる自己肯定感の高め方を紹介します。まずは「自己認知チェック」を確認しましょう。

著者プロフィール:中島輝さん(心理カウンセラー)

中島輝さん

なかしま・てる 自己肯定感の第一人者の心理カウンセラー/自己肯定感アカデミー代表/資格発行団体 "torie" 代表。

5歳で里親の夜逃げという喪失体験をし、9歳ごろからパニック障害などに苦しむ。10年間、実家に引きこもるという困難な精神状況のなか、独学で学んだセラピー・カウンセリング・コーチングを実践し続け、35歳で克服。現在は、Jリーガー、上場企業の経営者など 15,000名を超えるクライアントにカウンセリングを行っている。

著書は『自己肯定感を味方にするレッスン』(PHP研究所)、『1分自己肯定感』(マガジンハウス)、『毎日みるだけ! 自己肯定感365日BOOK』(SBクリエイティブ)など多数。

「自己肯定感」ですべてうまくいく

「自己肯定感」ですべてうまくいく

自己肯定感とは、あなたの人生を支える軸となるエネルギーです。「自分が自分についてどう考え、どう感じているか」によって決まる、自分の価値に関する感覚であり、誰もが備え持っているものです。

私たちが、「自分には生きる能力があり、幸せになる価値がある」「未来には、きっといいことがある」と信じることができるのは、自己肯定感がその思いを根底で支えているからです。

心理学の世界では、そんなふうに自己肯定感の高まっている状態を「自分にYESと言える状態」と定義する研究者もいます。つねに「自分にYESと言える状態」であれば、私たちはどんな困難に直面しても乗り越えていくことができます。

ところが、自己肯定感は周囲の環境に影響を受け、高くもなれば、低くもなります。また、生まれ育っていく過程で自己肯定感が強くたくましく育まれている人と、弱く揺らぎやすい状態のまま大人になる人がいます。

言わば、自己肯定感そのものの総量が多い人と少ない人がいるのです。

でも、大丈夫。安心してください。自己肯定感が弱いということは、それだけ、人生の中で心の痛みを経験するということでもあります。だから、その経験によって、人の心の痛みも理解できるのです。それだけ、人に優しくなれる。それはあなたの大いなる長所でもあるのです。

もし、あなたが、つらい思いをすることが多いなと感じているならば、それだけ、人のことを思いやる力があり優しい人間でもあると考えてください。そして、自己肯定感の高低と強弱を意識してください。

自己肯定感は、どんな心の痛みや経験をした方でも、何歳からでも身につけることができるのです。

自己肯定感を高めるための2つの法則

あなたの自己肯定感を高めていくために、次の2つの法則を知ることがとても重要になっていきます。

  1. 自己肯定感は、時と場合によって高くもなり、低くもなる。
  2. 自己肯定感の強い人、弱い人がいる(総量が多い人、少ない人がいる)。

この法則をイメージとしてつかむには、1本の木を想像してみるとわかりやすいと思います。

自己肯定感を高めるための2つの法則

強くたくましく育まれている自己肯定感は、地面に深く根を張り、幹の太い木のようなものです。枝はやわらかくしなり、風雨にさらされても折れることなく凌ぐことができます。

失敗をしても、周囲の批判を受けても、強い自己肯定感を育むことができている人は軸がブレません。すると、「自分にYESと言える状態」=「自己肯定感が高い状態」をキープできるので、楽観的に物事にとり組むことができるのです。

そして、何かトラブルがあっても、気持ちを切り替えて解決策を模索し、行動することができるのです。

私がお伝えしていく自己肯定感の高め方の目指すゴールも、そこにあります。あなたの自己肯定感の木を、地面に深く根を張り、太い幹とやわらかくしなる枝を持った木に育てていきましょう。

あなたの自己肯定感はどれくらい?自己肯定感チェックシート

あなたの自己肯定感はどれくらい?自己肯定感チェックシート

「自分の自己肯定感って高いのかな?低いのかな?」そんな方も多いと思います。そこで、「自己肯定感チェックシート」を用意しました。

次の質問に答えることで、あなたの自己肯定感の現在の状態がわかります。以下の12個の質問の答えを〇×を書き込むか、メモをとるなどして、記録してみましょう。

自己肯定感チェックシート

1.朝、鏡を見て自分の嫌なところを探してしまっている

2.SNSを開くたび、人からの「いいね」を待っている自分がいる

3.職場や学校、家庭でちょっと注意されると、深く落ち込んでしまう。立ち直るまでに時間がかかってしまう

4.自分のペースを乱されると、些細なことでもイラッとしてしまうことがある

5.ふとしたときに「無理」「忙しい」「疲れた」「どうしよう」「嫌だ」「つらい」といったネガティブな言葉がこぼれている

6.「ねば」「べき」と考えてしまい、行動を起こせない

7.上司から言われた何気ないひと言が気になって、こだわってしまう

8.やるぞと決めても、まわりの人の目が気になり、躊躇してしまうことがある

9.出掛ける前、1日を過ごす服選びに悩んでしまう

10.一度決めたことなのに、本当にこれでいいのかなと悩むことがある

11.新しいことに挑戦したいなと思っても、「どうせ自分じゃできない」と、勝手に限界を決めてしまっている

12.電車から降りるときやエレベーターに乗るとき、ノロノロしている人にイライラしてしまう

いかがですか? 12個の質問のうち、10個以上にマルが付いたら、あなたの自己肯定感はかなり低い状態になっていると言えます。逆に5個以下の方は今、自己肯定感が比較的高いと言えます。

このチェックシートで、自分は自己肯定感が低かった……という人も安心してください。自己肯定感は何歳からでも後天的に育てることができるからです。今、あなたの自己肯定感の木は、若木のように細いかもしれません。

それはこれから伸びていく余地をたくさん残しているということ。そして、自己肯定感の弱いまま大人になった人は、そのぶん、優しい心や周囲の人への思いやりを備えています。

そんなあなたの良さを残したまま、自己肯定感の低さからくる悩みやつらい思いを解決する方法を身につけていきましょう。

強い軸を持てばブレにくくなり、小さなアクシデントで自己肯定感が上下動することもなくなっていきます。

50代・60代女性の自己肯定感が下がるタイミングは?

50代・60代女性の自己肯定感が下がるタイミングは?

自分自身と自分の人生を肯定していく軸となる感情のエネルギーが、自己肯定感です。

50代・60代になると、子どもが独立して働き方もコントロールできるようになり、がむしゃらな時期を過ぎてやっと自分の過去を振り返る時間が持てる時期。

同時に更年期障害といった自分の老いも感じ、未来の良いことも悪いことも考える時間が多くなります。つまり、「自分の人生」を見つめ直す時期でもあります。

人が年老いて後悔するのは、間違いや失敗したこと、すべきことをしなかったことではありません。本当にやりたかったのに行動せずにやらなかった自分。こうなりたいと思ったのに挑戦しなかった自分に後悔すると言います。

自己肯定感は高い人・低い人問わず、いつも揺れ動いています。

後悔が多くあり、この先の希望よりも不安を感じると、自己肯定感が揺れ動きます。そういう時は、気分が沈みやすく、行動が消極的になり、物事を否定的に考えてしまうので注意しましょう。

次回は、自己肯定感と“6つの感”について紹介します。

※本記事は、中島輝さんの著書『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる 自己肯定感の教科書』(SBクリエイティブ)より一部抜粋・一部追記して構成しています。

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