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シャーロット オリンピアとM・A・Cがコラボレーション!来日したデザイナーに聞く、レトログラマラスな世界観へのこだわり。

  • 2016.3.23
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猫モチーフのフラットシューズなど、遊び心あふれるデザインが人気のシャーロット オリンピアと、メークアップアーティストブランドのM・A・Cがこの春、コラボレーション。古き良きハリウッドの銀幕を飾った女優やピンナップガールにインスパイアされたコレクションは、ノスタルジーを漂わせながらも、絶妙なモード感を演出している。来日したデザイナーのシャーロット オリンピア デラルが、コレクションの世界観に込めたこだわりを語ってくれた。

photo by Alexandra Leese

― 1940~50年代のハリウッド女優やピンナップガールからインスパイアされたという今回のコレクション。具体的にはどんな人物や作品をイメージしているのですか?

シャーロット オリンピア デラル(以下、C):「この3色のリップスティックは、3人の女優たちのヘアカラーにマッチする色をイメージしているんです。いちばん明るい『スターレット スカーレット』は、映画『百万長者と結婚する方法』のマリリン・モンロー。彼女にしては、ちょっとコメディっぽくて面白いキャラクターを演じた作品です。『リーディング レディ レッド』は『ギルダ』の時のリタ・ヘイワース、『レトロ ルージュ』は『脱出』のローレン・バコール。オレンジレッド系のネイル『トゥ ハブ オア ハブ ノット』のネーミングも、まさにこの映画のタイトルからつけました」(※『脱出』の原題は『To Have or Have Not』)

リップスティックは全3色。左からスターレット スカーレット、リーディング レディ レッド、レトロ ルージュ。各¥3,780

― 洋服やシューズを作る時と同じようなデザインアプローチを?

C:「そうですね、まったく同じです。もちろん、ファッションにはシーズンごとのテーマがあり、毎回変化があります。でも根底に流れているものは一緒で、私自身がハリウッドの40~50年代が好きというのは変わらない。それを今回のM・A・Cとのコラボレーションで表現できました」

― シャーロットさんのベースにある趣味嗜好が、よりストレートに現れたのが今回のコレクションなんですね。

C:「ええ。もともと私がファッションに興味を持ったのも、こういう昔懐かしい映画がきっかけなんです。衣装だけでなく全体的なムードに惹かれていたので、メークにもずっと関心を持っていました」

「フレグランスボトルのように、ドレッサーに置いたときに映えるデザインにこだわった」というコレクション。

― 今回、チャレンジングだった部分はどういうところでしょうか?

C:「たとえば、赤いリップ。非常にタイムレスなものですが、今回のコラボレーションでは、レトロになりすぎず、モードな要素をどれだけ取り入れるかというのが重要なテーマでもありました。M・A・Cのメークアイテムの使い心地やクオリティに加え、飾っているだけでもおしゃれで楽しくなるパッケージにしたかったんです」

― コレクションアイテムの中で、特にお気に入りを挙げるとしたら?

C:「うーん......ひとつだけというのは選べないけれど(笑)、今回は、クリアなケースにゴールドがアクセントになっているのがポイント。それは私が以前にデザインした『クリア クラッチ』の考え方が基本になっているんです。外側がクリアな素材で、中のポーチの色や柄をその日の気分で入れ替えるというアイテムなんですけど、そうやってファッションアイテムと関連づけて楽しめるのもいいでしょう? あとは、ネイルやピグメントに取り入れた、ちょっとアールデコっぽいデザイン。ドレッサーに置いたときの美しさが気に入っています。でも、やっぱりひとつだけでなく、コレクションとして並べたときのトータルの世界観を楽しんでもらいたいですね」

― 置いているだけ、ポーチに入れて持ち歩いているだけでも、気持ちが明るくなりそうですね。

C:「それって女性ならではの感覚ですよね。下着なんかもそうですが、誰かに見せるためでなくても、素敵なデザインのものを身につけているだけで気分が上がりませんか?」

コレクションアイテムの一部。右上から、リップミックス クリムゾン ¥2,160、ピグメント オーバードレスト ¥3,888、シャーロット オリンピア/ミラー ¥1,836、スタジオ ネイル ラッカー オールド ファッションド ¥2,700、リップスティック リーディング レディ レッド ¥3,780

― 来日は5回目とのことですが、日本の女性にはどんな印象を持っていますか?

C:「伝統的でコンサバティブな部分もありながら、いろんなことに挑戦する、実験的な一面も持っているので、その幅広さがすごく好きですね。着物を着ている女性もいるし、モード最前線の人もいる。原宿の女の子たちはとてもポップだけれども、京都にはひっそりとした古典的な空気が残っている。そんな多様性が素晴らしいと思います。私の住んでいるロンドンも似たところがあるかもしれませんが、世界でもこれだけの幅を持つ国は、すごく少ないと思うんです」

― 今回の滞在中に行ってみたいスポットはありますか?

C:「今回は本当に限られた時間しかないんですが、猫カフェが気になるし、新宿の『ロボットレストラン』に行ってみたいです。実は次のコレクションのテーマに"ロボット"というのがあるので、その参考になるかもしれないと思っているんですよ(笑)」

シャーロット オリンピア×M・A・C カラーコレクション
2016年3月24日(木)全国発売(限定品)
http://www.maccosmetics.jp/whats_new/16542/Whats-New/CHARLOTTE-OLYMPIA/index.tmpl

●問い合わせ先
M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)
Tel. 03-5251-3541
www.maccosmetics.jp

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