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なくても大丈夫? 子育てに効果的な「テレビとの付き合い方」

  • 2016.3.22
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【ママからのご相談】

30代・4歳男児のママです。わが家は共働きです。子どもを保育園に迎えに行ったあとは、夕飯の支度をしたり、子どもをお風呂にいれたりと息つく暇もありません。

そんな状態なので、子どもに構ってあげることもできず、ついテレビやDVDを見せてしまっています。 テレビに頼りすぎるのは良くないとは思っていても、現実はなかなか難しいです……。

子どもにできるだけ良いテレビの視聴のさせ方があったら教えてください。

●A. テレビを見るときには、ぜひ親子で一緒に!

ご相談ありがとうございます。家族を笑顔にする教師&6人の子育てパパ・荒川茂樹です。

子どもにテレビを見させておけば、自分の用事ができる。自分の時間が取れる。ママにはメリットが多いと思われがちです。実際、相談者の方のように忙しいママはたくさんいます。

しかし、実は物理的にテレビに助けられても、精神的にはテレビに追い詰められているママも多いんです。

その理由の多くが“罪悪感” 。テレビを見たがる子どもや、見せている自分、「教育テレビまであと何分」などと考えてしまう自分に、罪悪感を抱くことも。テレビとの付き合いって、とっても微妙なものなのです。

ご相談者の方はお忙しい方だと推察します。しかし、テレビを見るときには、できるだけお子さんと一緒に見ることをおすすめします。それはなぜか?

テレビを見るということは、よくも悪くも一方的な情報のシャワーを浴びる ということになります。お子さんは、それに対して何も考える必要がなく、あるいは考える時間さえないのです。

テレビを親と一緒に見ることによって、子どもは親に共感を求めたり、親の顔を見たり、指さして質問するなど親によく働きかけ、親子のコミュニケーションが生まれます。

そこで感動や知識を共有することにより、親子の関係性も向上し、子どもの言語能力も磨かれていくのです。

●テレビ視聴は、子どもの心に大きく影響を与えるという意識を持とう

テレビをあまり見せたくない。頼りたくない。そう思うママは、数多くいます。

しかし、なぜ見せることが良くないのかもう一度考えてみましょう。

松井るり子さんは、著書『幸せな子ども―可愛がるほどいい子になる育て方』の中で、テレビ視聴に関して次のように述べています。

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テレビを通して、様々な疑似体験ができることは素敵なことですが、子どもは本来体験できる以上の喜怒哀楽に心を掻き乱されているのです。子どもが刺激の強い虚像に翻弄されて、泣ける間はまだしも、やがてそれに慣れきってしまうのは恐ろしいことです。刺激に動じないよう、隣人の喜怒哀楽に心を閉ざすよう、テレビを使って一生懸命教育している ことになります。小学校に入ってから「この子はなぜ先生の話をきちんと聞けないのか」とイライラしたら、小さいときからテレビによって聞き流し癖を学ばせた自分に怒るべきなのです。

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●テレビなし子育てに挑戦するメリット4つ

子どもにテレビを見させることを悪いことかもしれないと思ってやってしまう。でも、それを選択しているのは、ママ自身です。だったらいっそのこと、短期間テレビなしの生活 をしてみませんか?

はじめは大変かもしれません。でも、慣れてくるとそれが自然になり、今まで気付かなかったメリットもたくさん感じられるようになっていくんです。

●(1)ママの罪悪感がない

テレビがないと割り切れるので、一気に気が楽になります。

●(2)遊びの広がり&創造力アップ

テレビがない分、家のおもちゃで間を持たせなければいけません。1つのものでも創意工夫で色んな遊びを模索する ので、母子ともに創造性がアップします。

またテレビがない分自分が歌ったり踊る機会も増え、ストレス解消にも。

●(3)パパの育児&会話が増える

テレビがないと暇になった分子どもと遊んだり、夫婦の会話も増えます。

●(4)家事も遊びになる

テレビには頼れない分、家事も遊びにして一緒にする工夫をするようになります。

危険なものからは子どもを離しつつも、ママの料理を見たり、切った野菜を見せたりボールで入れ替えさせたり。普段より時間はかかりますが、刺激的になること間違いなし!

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テレビを捨てる必要はありません。でも、テレビをしまう、布を被せる、電源を抜くなどして、生活空間とテレビを切り離し、その存在を忘れさせてしまう のもいいですね!

以上をご参考に、相談者様のご家庭なりのよいテレビとの付き合い方を編み出されてはいかがですか?

【参考文献】

・『子どもの気になる性格はお母さん次第でみるみる変わる』秦野悦子・著

・『幸せな子ども―可愛がるほどいい子になる育て方』松井るり子・著

●ライター/荒川茂樹(プロ学習講師)

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