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「静かすぎる」様子を見に行くと息子の周りにたばこが散乱!夫の不注意…その後、息子の体に異変が!?

  • 2024.9.29

夕飯作りの時間、子どもたちを夫に任せて作業をしていると、やけに静かな子どもたち。様子を見に行くと、次男の周りにはたばこが散らばっていました。異変はないと安心したのもつかの間、次男の容体は急変して……。

誤飲!? 子どもの周りに散らばるたばこ

私が夕飯作りをしていた17時ごろ、夫に任せていた子どもたちが静かすぎるので様子を見に行くと、1歳の次男の周りに加熱式たばこのスティックが散らばっていました。夫はスマホをいじっていたため、気がつかなかったとのこと。

慌てて次男の口元を確認すると、ほんのりとたばこのにおいが……。次男の周りには、かじられたと思われるたばこのスティックも落ちています。

かかりつけ医に確認すると、いつも通りなら様子見、異常があったら受診するように指示があったため、自宅で様子を見ることにしました。

突然、嘔吐を繰り返し始め…

たばこを誤飲してから1時間ほどたったとき、次男の様子に異変が。激しい嘔吐を繰り返すようになったため、すぐにかかりつけ医に確認をして病院へ向かいました。

医師に診てもらうと、ニコチン中毒を起こしているとのこと。「本来ならば胃洗浄をしたいところだけれど、1時間経過しているとできない」とのことで、点滴をすることになりました。

点滴をされて激しく泣く次男

処置室へ連れていかれ、激しい泣き声を上げる次男。戻ってきた次男は腕に点滴を刺された状態で、ぐったりと寝ていました。このままの状態で点滴が終わるまで待機との指示があり、2時間ほどの点滴をしたあとに帰宅。

その夜、次男はぐっすりと眠ってくれてたので私は安心しました。当の夫は、私が次男と帰宅すると、長男にお菓子を与えて寝ていました。次男の様子を伝えるも、「何もなくてよかった」と言うだけで、事の重大さを理解していない様子。

病院からもらった、たばこの誤飲に関する書類を見せて説明すると、ようやく危険性を理解したようです。

たばこの管理を怠った夫の責任が重いため、小児科で指示があった通りたばこの危険性を夫婦で改めて話し合うことに。それ以降、帰宅したらたばこは玄関の子どもたちが届かない位置に置くことに決め、子どもたちが触れることはなくなりました。少しの気のゆるみで次男につらい思いをさせてしまったことを反省し、家庭内の安全に関して、改めて考え直すきっかけとなりました。

◇ ◇ ◇

たばこに含まれるニコチンを子どもが摂取してしまうと中毒症状を起こす危険があります。悪心・嘔吐、下痢などの症状がみられることや、症状が重くなると、けいれんや昏睡、状況によっては死に至る可能性もあります。近年、増加している加熱式のたばこも有害です。

また、家庭内に喫煙者がいる場合は、子どもがいるところで吸わないようにしてもらうことはもちろん、手が届くところには絶対に置かないようにし、誤飲にも注意してください。

吸い殻の処理にも十分注意する必要があります。ニコチンが溶け出した液体は体に吸収されやすくなるため、特に、空き缶やペットボトルを灰皿代わりに使って放置することは、とても危険なので絶対にしないでください。

万が一、誤飲した場合は、口の中にたばこの葉があればかき出し、ニコチンが吸収されやすくなることを防ぐため水や牛乳などは飲ませずに、直ちに医療機関を受診しましょう。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:鶴川 こだま/20代女性/2017年・2019年生まれの息子と2020年・2023年生まれの娘を育てる4児の母。やんちゃな息子と甘えん坊な娘たちに翻弄されながら、にぎやかな毎日を送っている。

イラスト:ななぎ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部

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