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カカオの代替品として注目!低脂質・低カロリーなスーパーフード「キャロブ」独自の栄養価と健康効果

  • 2024.9.27

カカオの代替品?キャロブとは

キャロブとは、チアシードやアサイーなどに次ぐ、スーパーフードとして期待されている栄養価の高い食品です。

キャロブは、地中海地方で古くから栽培されているマメ科の植物で、イナゴ豆とも呼ばれます。キャロブの実は大きい「さや」に入っていますが、種子である豆を取り除いた後の、「さや」の部分を焙煎して粉末にしたものがキャロブパウダーです。

過酷な環境でも生き延びることができる強い生命力を持つ植物で、高さ15mほどの木に成長します。そして、6~8年で実をつけるようになり、その後80年~100年は、毎年収穫できるそうで、樹齢12年くらいとされ、年間に40㎏程も採れるという生命力高い植物なんです。

キャロブ本来の素材には、糖分を多く含んでいるため、一般的なチョコレートに比べて砂糖の使用を約40%まで抑えることができるので、へルシー志向な点からも注目されています。

持続可能なキャロブに注目

キャロブは、カカオの風味に似ているところからカカオの代用品として使われてきた歴史も持ちます。そして、キャロブは、その持続可能性の高さからも注目を浴びています。

近年、世界のカカオ生産量の約75%を占める西アフリカ地域で起きた大雨などの異常気象や、それに伴う農地のダメージなどによるカカオの収穫量の激減が問題になっています。

キャロブは、干ばつにも強く、環境に与える負荷を小さくでき、カカオに比べ、生産過程で排出されるCO2は80%、水の使用は90%削減が可能という点にも注目されている食材です。

キャロブは、低脂質&高い栄養価が魅力

キャロブは、マメ科の植物で、カルシウム、鉄分、食物繊維などの栄養素を豊富に含んでおり、低脂質なのが特徴です。

特に、キャロブの「さや」から抽出される「ビニトール」という天然の物質に注目されています。これは、血糖値や肝機能を改善にも期待できると言われています。すでに欧米では、肥満治療にも使われているようです。

日本ではまだあまりなじみがありませんが、スーパーフードや健康食品として用いられるようになってきています。

キャロブはどんな味?

イナゴ豆という名前なので、豆の味を思われる方多いと思いますが、実は、キャロブはカカオに比べるとサッパリとしていて、チョコレートのような風味をもちます。ほんのりと自然な甘味をもち、苦味の少ないマイルドな味が特徴です。

甘いのに糖質は砂糖の4分の1ほどで、余分な甘味料を添加しないで済むため、ダイエットに気にされている方にもオススメです。

キャロブの使い方は、ココアパウダーの使用と同様、お菓子作りに使ったり、牛乳や植物性ミルクにキャロブパウダーを溶かして、ホットドリンクとして、楽しめます。また、キャロブは、カフェインレスなので、夜でも安心して飲めますよ。カフェインを避けたい方やお子さんにも親しまれているようです。

キャロブ自体に甘みがあるので、砂糖の量を調整して、ヘルシードリンクとしてもお楽しみいただけます。ぜひ、手軽にキャロブを取り入れてみてくださいね。

参考サイト:キャロブパウダーとは|桜井食品株式会社

佐藤 舞

豊富な知識と、ローフードやヨガインストラクターの資格をもち、楽しみながら実践するオーガニック&ヨガライフを提案。毎日の暮らしの中に「Inner Peace」を大切に、心潤うライフスタイルを送る。休日の楽しみは、料理や、ファーマーズマーケットで生産者さんとの直接の交流を深める時間を過ごすこと。

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