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明智小五郎役に北大路欣也が挑む記念すべき第1作、江戸川乱歩の美女シリーズ「妖しいメロディの美女」の見どころに迫る

  • 2024.9.27
「妖しいメロディの美女」より (C)松竹
「妖しいメロディの美女」より (C)松竹

【写真】妖美な姿でまっすぐ前を見つめる夏樹陽子“涼子”

江戸川乱歩の小説を原作に、トップ女優扮する“美女”の色気をたっぷりと織り交ぜながら展開していくドラマ「江戸川乱歩の美女シリーズ」。BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、9月29日(日)昼3時よりシリーズ第26弾「妖しいメロディの美女」を放送する。そこで本記事では、あらすじや見どころについて紹介していく。

“美女”たちの官能シーンが満載の大人向け作品「江戸川乱歩の美女シリーズ」

1977年~1994年にかけて「土曜ワイド劇場」(テレビ朝日系)で放送された「江戸川乱歩の美女シリーズ」。日本中を震撼させる複雑怪奇な難事件を、名探偵・明智小五郎が抜群の推理力と華麗な変装で鮮やかに解決していくドラマシリーズだ。

本シリーズでは、ド派手なアクションに加え、毎回萩尾みどりや片平なぎさ、萬田久子などの実力派女優を“美女”役に置き、入浴シーンなどの官能的な場面もふんだんに登場。大人向けの作品であることから、美女たちの妖艶な描写は視聴者に受け、視聴率が25%を超えるエピソードが数多く登場した。

そして今回放送される「妖しいメロディの美女」は、江戸川乱歩の小説『仮面の恐怖王』が原作で、1986年に放送。それまで明智小五郎を演じていた天知茂さんに代わり、北大路欣也が2代目として明智小五郎を務めた記念すべき第1作目となっている。美女役を務めるのは、同シリーズ「浴室の美女」「エマニエルの美女」でも美女役を熱演した夏樹陽子。名門・小早川家の令嬢でヴァイオリニストの涼子役を艶やかに演じている。

「妖しいメロディの美女」より (C)松竹
「妖しいメロディの美女」より (C)松竹

名探偵VS怪盗…明智小五郎が血塗れの事件に挑む「妖しいメロディの美女」のあらすじ

ある日、ヴァイオリニストの涼子(夏樹陽子)の前に“恐怖王”を名乗る仮面をつけた謎の男が現れ、“明日の夜12時に「アナスタシアの涙」という秘宝を盗みに来る”という手紙を残し、去って行く。しかも恐怖王は明智の元にも姿を現し、「『アナスタシアの涙』には関わるな」と告げる。

翌日、明智が浪越警部(坂上二郎)と涼子の自宅を訪れると、涼子は「アナスタシアの涙」を首にかけ、パーティーでヴァイオリンを弾いていた。パーティーが終わると、涼子のボディガードの村木が外をうろつく怪しい男を発見する。そして約束の12時が近づき、警部たちがさらに警備を厳重に固める中、涼子の部屋に戻って来た村木。涼子は「アナスタシアの涙」を金庫にしまい、村木とともに厳重に警戒していたが、12時になった瞬間、金庫の中は空に…。涼子は恐怖王が目の前の村木に変装していることに気付くが、恐怖王はあっという間にその場を去る。しかし明智が恐怖王の前に現れ、どうにか「アナスタシアの涙」を取り戻すことに成功するのだった。

そんな中、ベテランヴァイオリニストで涼子の師匠でもある俵田(有馬昌彦)が引退を決める。彼は3億円相当のヴァイオリンを持っており、涼子と俵田の弟子・舞がコンペで争って勝った方がそのヴァイオリンを譲り受けて俵田の後継者になる、ということが決まった。そんな中、またしても恐怖王から“ヴァイオリンを奪う”という旨の予告状が届き――。

「妖しいメロディの美女」より (C)松竹
「妖しいメロディの美女」より (C)松竹
「妖しいメロディの美女」より (C)松竹
「妖しいメロディの美女」より (C)松竹

新しい明智像を築いた北大路欣也の演技に注目

本作の見どころは、天知さんからバトンを受け取った名優・北大路の“新・明智小五郎像”だ。天知さんの明智から凛々しさを受け継ぎながらも、パソコンを駆使したり、バードウォッチングを趣味にするなど、それまでとは一味違ったスマートさを持つ新たな明智像を見ごとに体現している。

一方、正義感の強さと誰にもこびないまっすぐな性格は変わらず、恐怖王にまんまと騙された浪越警部に対し、明智は「逃げられたというわけですか」「警察にはしっかりしてもらいたい」と直言したり、100万円を“お礼”として明智に手渡そうとした涼子に対しても、「あなたはあなたの演奏そのものですね」「つっぱりすぎる」と、その傲慢さと勝ち気さに苦言を呈する姿も描かれている。

そして、ついに明智と恐怖王が決着をつけるべく迎えたクライマックスは、異様な緊迫感に満ち溢れて目が釘付けに…。また、恐怖王も明智と同じく変装をすることから、作中に登場する“変装した人物”の正体は、明智か恐怖王なのかとハラハラする展開も圧巻だ。

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