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【漫画】特別な幼なじみに彼氏ができて…自分ではそばにいられない切なさに「つら、好きな人の1番になりたい」と共感の声

  • 2024.9.27
【漫画】私に彼氏ができたら寂しい?から始まる儚くも美しい恋心とは (C)紫のあ
【漫画】私に彼氏ができたら寂しい?から始まる儚くも美しい恋心とは (C)紫のあ

【漫画】“そばにいられるだけで幸せ”と思っていたのに…主人公が突如現実を突き付けられる姿に「ひたすら泣いた」と反響

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回はCOMIC itで連載中、幼なじみの複雑な関係性を描いた『この恋を星には願わない』(KADOKAWA)から、特別な感情を寄せる幼なじみに彼氏ができ、関係が変化していく『大好きな幼なじみがキスをしていた』をピックアップ。

作者の紫のあさんが8月9日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、1.5万件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、作者・紫のあさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

彼女に頼られ、そばにいられて幸せだったのに…1人の告白から崩れ始める関係

『この恋を星には願わない 第1話』(1/42) (C)紫のあ
『この恋を星には願わない 第1話』(1/42) (C)紫のあ

冬葵には瑛莉、京という幼なじみがいた。冬葵と瑛莉は特に仲が良く、瑛莉はよく冬葵を頼り、甘えていた。明後日はその3人で遊園地に行く約束をしていた。帰り道、瑛莉は「今日冬葵の家に泊まっていい?」と聞く。冬葵は瑛莉の様子が少し違うことを察し、「夜なにか映画でも観よう」と提案した。

家に帰ると京が来ていた。冬葵の母親が散歩と買い物に出ているらしく、留守番をしていてくれた。冬葵は「瑛莉がもう少しで来るから」と京を引き留めるも、彼は飲み会に行くと帰ってしまった。窓を見ると、瑛莉と京が出くわしている。その雰囲気に何かを思う冬葵だった。

夜。2人で映画を観た後、冬葵は「今日はなんの話?」と切り出した。瑛莉は「冬葵はさ…私に彼氏が出来たら寂しい?」と聞く。誰かに告白でもされたようだった。「瑛莉ちゃんの気持ちで決めなよ」と促す冬葵。こういうときの瑛莉は答えが欲しいわけではなく、ただ不安がっているだけだとわかっていた。だから「心配しなくても私はずっと友達だよ。瑛莉ちゃんが幸せなら私も嬉しいよ」と言ってあげるのだった。自分の役目は安心させてあげることだ。

冬葵は幼い頃、瑛莉とした約束を思い出していた。大人になったら、京を除いて2人だけで本物の星を見にいこうという約束。瑛莉は覚えているだろうか。

遊園地に行く当日。早速、京と瑛莉がどこから行くかで揉めている。冬葵は間に入るように助言をした。売店に行くと、瑛莉がかわいいマスコットキャラクターを見つけた。ぬいぐるみを一緒に買おうと冬葵に提案したが、悔しくも売り切れてしまっていた。

瑛莉はぬいぐるみを買えなかったことをずっと引きずっている。3人で歩いていると、雨がぽつぽつと降り出した。傘がない3人。小雨だから走ろうかとも思ったが、目的地であるプラネタリウムまでは遠い。冬葵は近くに大きいショップがあることを思い出し、見てくると言った。瑛莉も着いてくると言ったが、荷物もあるし見ててと冬葵は2人を残した。

冬葵はショップで傘を無事購入した。すると、瑛莉は欲しがっていたぬいぐるみが売っているのを見つける…。

一方、残された京と瑛莉。瑛莉は「この間のって本気?」と聞く。京は「なにがだよ」と返すも「お前が好きだって話だろ、本気だよ」と続けた。そのこたえに瑛莉は「いいわよ、付き合っても」と返した。「冬葵に気を遣わせて距離を置かれるのが嫌だから、冬葵には内緒にしたい」と付け加える。

ちょうど冬葵は戻ってきてしまっていた。話を聞いてしまい振り返ると、2人の衝撃的なシーンを目撃してしまう。瑛莉にとっての自分の役割を知っているから、ずっとそばにいられて幸せだと、今流しているのは涙ではないと自分に言い聞かせた。

しばらくしてまた戻ってきた冬葵は雨で濡れていた。冬葵は京に「瑛莉が欲しがっていたぬいぐるみが向こうのお店に残ってたよ。せっかくだしプレゼントしてあげなよ」と教える。自分も瑛莉のために買っていたのに――。

プラネタリウムに着き、3人で横たわる。冬葵は瑛莉に「あの時の約束覚えてる?」と聞く。冬葵が思い出した約束と共に星にした切ない願いとはなんだったのか。

冬葵の届かない想いと大切な幼なじみに幸せでいてほしい気持ちが映し出され、「切ない」「切なくて綺麗」「儚くて美しい」と反響。「ひたすら泣いた」「つら、好きな人の1番になりたい」と冬葵に感情移入する読者も見られた。「綺麗な絵と言葉の間が素敵」「表情とか仕草が綺麗」と作品の美しさも話題になっている。

儚くも切ないストーリーで読者の涙と共感を誘う作品を描く、作者・紫のあさんにインタビュー

『この恋を星には願わない 第1話』(16/42) (C)紫のあ
『この恋を星には願わない 第1話』(16/42) (C)紫のあ

――『この恋を星には願わない』の創作のきっかけをお教えください。

もともと、『この恋を星には願わない』のプロト版となる『最低な恋をしている』という短編漫画を以前に描いていて、こちらの話の続きを描いてみたいと思っていたことから連載の企画として提出したことがきっかけです。連載するにあたって『最低な恋をしている』からはいくつか設定は変えています。

ちなみに、『最低な恋をしている』での二人はそれぞれ『恋愛漫画の当て馬っぽい子』をイメージして描きました。また、『最低な恋をしている』の方には妃咲は登場していませんが、慰め役の先輩、という設定はこの時からありました。

――今回、冬葵、瑛莉、京といったそれぞれ個性を持つ大学生が登場しますが、デザインやそれぞれのキャラクターに対してのこだわりがございましたらお教えください。

もともとキャラクターの設定を考えるのが好きなので、テレビやネットを見ている時に「冬葵はこれが好きそうだな〜」みたいなことはよく考えたりしています。

また大学生ということでほぼ全員私服なのですが、私自身はさほどファッションに自信はないので、服が変わるたびにSNSなどを参考に試行錯誤しています。

――幼なじみである3人の関係性を描く際に意識していることがございましたらお教えください。

『幼なじみ』の関係性の魅力のひとつとして『幼少期からの関係性の変化』があると思うので、定期的に過去の描写は入れるようにしています。また、この物語の主人公は冬葵なので、三人の関係性の中心にいるのは冬葵、というのは意識するようにしています。

――紫のあさんが特にお好きなシーンや話がございましたらお教えください。

1巻177ページの幼少期の冬葵と瑛莉の夏祭りのシーンです。前述のように現在とは違う関係性が見えるのが好きなので、それがよく出ているかなと思います。

あとは単純に、6コマ目の冬葵をおんぶしている瑛莉の後ろ姿がかわいくてお気に入りです。この場面に限らず、過去回想、特に幼少期の描写はかわいさと少し切なさも感じられて好きなシーンが多いです。

――今後の目標や展望がございましたら、お教えください。

大それた目標はないのですが、ひとまず連載を無事に終わらせられたらいいなと思います。また他にもいくつか描きたい話はあるので、これからも自分のペースで楽しく創作を続けることができたら嬉しいです。

――読者やフォロワーの皆さんへメッセージをお願いいたします。

ほかのところでも言っていることですが、面倒くさがりで作文が得意ではないためあまり反応ができずすみません。それでも感想を書いてくれたり、たくさん反応をいただけることにいつも感謝しています。

私が創作を続けているのは皆さんのおかげでもあると思っているので、これからも無理のない範囲で応援してもらえたら嬉しいです。

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