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大人の10人に1人が該当すると言われる発達障害。特性ゆえの失敗・トラブルの改善方法を実例から学ぶ!

  • 2024.9.27

人間関係が上手くいかない。仕事でミスを多発する。自分で自分を上手にコントロールできない。大きなトラブルから、うっかりミスまで。それ、もしかしたら自分で気づけていない「発達障害」のせいかも?

本書『発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた』(春野あめ:著、中島美鈴:監修/竹書房)は、大人になってから発達障害の診断を受けた作者が、その診断結果を踏まえた上で過去の過ちやトラブルを改めて見直す、という作品だ。

昔から人間関係で様々な問題を起こすことが多かったという作者の春野さん。

改善したいと思うものの上手くいかない…を繰り返していた彼女に、発達障害という診断はたくさんの答えをくれた。

過去の自分の行動や発言。それはどうして起こってしまったのか。あるいはそれを防ぐために、自分は一体どうすればよかったのか。自身の発達障害の特性を知った上で具体的に様々な事例を挙げつつ、その解決法やトラブル回避のための方法を考えていく。

近年よく取り沙汰される話題となった発達障害。作者が経験したトラブルや身の回りの出来事に、覚えのある読者もいるだろう。

人から受けた指示の理解にすれ違いが生じ、「何してるの?」と怪訝な目を向けられた。 誰かと会話するとすぐ慌ててしまうし、冗談を交えたやりとりもあまり得意ではない。 いわゆる「空気を読む」行動が苦手…などなど。

これらの悩みは、発達障害が原因の可能性も大いにある。

一説には、発達障害の傾向がある大人は約10人に1人と言われている。特に日本という国は協調性、空気を読むことを求められる状況も多い。ゆえに世界各国と比較した際、どうしても発達障害者が多いように見えてしまう、という説もある。

作者のように、幼少期からずっと抱えていた疎外感や理由のわからないモヤモヤに名前がつき、カテゴライズされただけで少し心が楽になった、という人もいるだろう。

加えて一番大事なのは、本書でも描かれているように発達障害を由来とする自分の「特性」、行動の傾向やクセを知ることである。

自分のことを正しく知り、制御の方法を学んで、トライ&エラーを繰り返しつつ自分で自分の手綱を握る。その考え方は、おそらく発達障害による行動の改善以外でも大いに役立つはずだ。

日々の生活の中で、“ちょっとした生き辛さ”を抱えがち。そんな人はぜひ本書に目を通してみてほしい。あなたの「どうして?」に答えをくれるヒントが、ここに眠っているかもしれない。

文=ネゴト / 曽我美なつめ

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