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徹底比較!赤ワインVS白ワイン「女性が飲むべき」なのはどっち?

  • 2016.3.19
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桜の開花予想などが聞かれるようになり、いよいよ春の飲み会シーズンですね。

「せっかくアルコールを飲むのなら、少しでも美容や健康にいい影響があった方がいい!」と思うのは女性ならではでしょう。

オシャレ感もあってポリフェノールもたっぷり含まれるワインは、そんな女性には嬉しい存在。しかし、いつも話題になるのは赤ワインばかりですよね。「白ワインの方が好きなのに……」という方もいるかもしれません。

そこで今回は、栄養学のプロである筆者が、赤ワインと白ワインの美容・健康効果を徹底比較します。

 

■徹底比較1:抗酸化作用があるのはどっち?

“赤ワインに最も多く含まれるポリフェノールレスベラトロールには、欧米式の食事において炎症や心疾患、がん、寿命などへの実質的効果を持たないことが示された”

これは赤ワイン愛飲者にとってはショッキングな研究発表でしたが、この調査方法には問題があるとの指摘もあり、未だレスベラトロールの効果については結論が出ていません。

また、赤ワインに含まれるポリフェノールはレスベラトロールだけではありません。他にもアントシアニンやカテキン、タンニンなどの抗酸化作用を持つポリフェノールが数多く含まれ、過剰に発生した活性酸素の働きを抑えるだけでなく、ピセアタンノールという脂肪細胞の成長を抑制する働きを持つ物質も含まれています。

一方、白ワインは色素成分を多く含む皮の部分が使われていないため、“抗酸化作用”を期待するポリフェノールでは赤ワインの圧勝というところでしょうか。

 

■徹底比較2:むくみを解消するのはどっち?

白ワインの成分として話題になるのが、ミネラルの多さ。中でもカリウムが多く、むくみを取りデトックス効果があるといわれていますね。

しかし、実際に食品データベースで調べてみると、カリウムの含有量は100mlに対して“赤ワインは110mg”、“白ワインは60mg”。

実は赤ワインの方が多かったのです。むくみには赤ワインの方がいいかもしれません。

 

■徹底比較3:便秘を解消するのはどっち?

赤ワインに含まれるタンニンというポリフェノール。実はいいことばかりではなく、腸への作用から便意を弱めてしまうという側面も持っています。

一方、白ワインには有機酸が多く含まれるため、腸内環境を整え便秘の解消が期待できます。また有機酸とアルコールのWの効果で殺菌作用があるため、食中毒の予防効果も期待できます。

生の牡蠣やカルパッチョなどに白ワインを組み合わせるのは理にかなっていたのですね。

 

いずれにしても、飲み過ぎてしまっては効果も激減してしまいます。ワインの適量はグラス1杯程度。大人の女性らしく、適量を守って楽しみたいものですね。

【参考】

※ Diets Rich in Antioxidant Resveratrol Fail to Reduce Deaths, Heart Disease or Cancer(2014) – JOHNS HOPKINS MEDICINE
※ Effect of Wine Consumption on Mortality—Reply(2015) – JAMA Internal Medicine
【著者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ images72 / shutterstock

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