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サービスor安心? 「個人病院」と「総合病院」のどちらで出産すべきか

  • 2016.3.16
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こんにちは、ママライターの木村華子です。

2015年11月、健康ポータルサイト『カラダノート』を運営する株式会社プラスアールは、656名のママたちに対して行った「出産時の病院・産院選びについての調査」の結果を公開しました。

その結果は以下のとおりです。

・産婦人科病院・医院で出産したママ……67%

・総合病院で出産したママ……31%

・助産院で出産したママ……1%

・その他……1%

ほとんどのプレママが、産婦人科病院・医院か、あるいは総合病院をチョイスしている様子。

実際、この二つのはざまで「どっちがいいの!?」とお悩みの方も少なくはないでしょう。

今回は、産婦人科病院と総合病院での出産を経験した私による、双方のメリット・デメリットを紹介します。

●産婦人科病院・医院での出産の感想!

3度の出産のうち、1人目・3人目をそれぞれ別の産婦人科病院で経験しました。

2つの病院に共通していたのは、「食事がおいしい!」 ということ。いきなり出産とは関係のないメリットを紹介してしまいましたが、お見舞いの方が来ているときや授乳をしているとき以外、なにもすることのない入院生活では、“食事の楽しみ”は結構重要なポジションにあったと感じています。

食事のケース以外でも、双方の病院ではどちらもお産に直接関係ない“プラスアルファ” な内容が充実していました。

例えば1つ目の病院では、産後のママへのマッサージやエステ、ベビーマッサージ教室のサービスが付いていましたし、2つ目の病院では、懇切丁寧な授乳指導や、出産を終えたママへのプレゼント(シルバーのネックレスをいただきました)などなど……、お産にプレミアム感をもたせてくれるサービスがありました。

さらに、地域に根ざしている産婦人科病院・医院は、妊婦検診や分娩に関しての評判も耳に入って来やすく、先輩ママたちの口コミ情報から、より信頼できる産院を選べるというメリットもあります。

●産婦人科病院・医院で出産をするメリット・デメリット

【メリット】

・食事がおいしい

・病院ごとにさまざまなサービスが充実 している

・口コミ情報が出回りやすく、評判を見比べて選べる

【デメリット】

・分娩時に緊急事態が起こった場合、対応できない

●総合病院での出産の感想!

3度の出産のうち、2人目を総合病院で出産しました。なぜ、このときだけ総合病院を選択したのか、その理由は自分でもよくわかりません。“なんとなく”です。

ただ、当時私がなんとなく行ったこの判断によって、わが家の次男は命拾いをすることになります。

次男を出産するとき、“常位胎盤早期剥離”というトラブルが起こりました。お腹の赤ちゃんだけでなく、母体の命にも関わる病気です。

「前回の陣痛と感じが違うな……」と思いながら病院に足を運ぶと、すぐさま緊急帝王切開がスタート。迅速な対応によって、母子ともに無事出産を終えることができました。

入院中、「緊急帝王切開に対応できない個人病院を選んでいた場合、総合病院に搬送されてからの手術になっていた。もしもそうなっていたら、赤ちゃんは助からなかっただろう 」と聞かされて、心底ゾッとしたのを覚えています。

たった一回の“なんとなく”の判断でしたが、その判断によって総合病院でのメリットを最大限に実感できた体験でした。

●総合病院で出産をするメリット・デメリット

【メリット】

・分娩時のトラブルにも迅速に対応 できる

・合併症や分娩時のリスクが伴う出産で、産科以外の医師によるケアが必要になった場合、提携している総合病院の方がスムーズ

・NICU(新生児集中治療室)があるなど、最新の設備や整っているケースが多い

【デメリット】

・検診での待ち時間が長い

・先生が毎回違う

・産婦人科病院・医院に比べ、食事はチープになりがち

・シャワーやトイレなどの施設は、産婦人科病院・医院の方が使いやすくキレイだった

●“プレミアム感”と“安心感”、どっちを優先する?

「結局、どっちがイイの!?」と聞かれれば、個人的にオススメなのは断然、産婦人科病院・医院です。

入院中の楽しさや快適さは、総合病院よりも産婦人科病院・医院に軍配が上がります。ただし、“なんのトラブルも起こらなければ” という言葉も付け加える必要があるでしょう……。

「お産は病気ではない!」「出産で死ぬことなんてない!」という意見を目にしたこともありますが、この言葉は正解ではありません。

お産で病気になることはありますし、ケースによっては命を落としてしまう可能性 だってあるのです。

次男の妊娠中、陣痛が始まる瞬間まで、私はなんの問題もない健康的な妊婦でした。

1人目を産んだときと同じように、今回も自然分娩で赤ちゃんを産むんだ、と、当日まで思っていたのですが、それでもトラブルは起こったのです。

つまり……、入院中のサービスや、お産のプレミアム感を取るなら、産婦人科病院・医院。

医療技術や安心感を優先してお考えなのであれば、総合病院での出産を選択すると良いのではないでしょうか。どこに重きを置くかはママの状態や考え方によって異なります。

出産という人生の一大イベントは、ぜひご自身にマッチした選択でかなえてください。

【参考リンク】

・助産院での出産も検討したが病院を選んだ方は28% 助産院を選んだ方は1% | 株式会社プラスアール(http://www.plusr.co.jp/2015/11/investigation/5242.html)

●ライター/木村華子(ママライター)

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