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鎌倉の一軒家ベーカリーでいただく、自家製の甘酒で作ったカンパーニュ

  • 2016.3.11
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鎌倉の静かな住宅街の一画に、貴重な蔵つき麹酵母で長時間発酵させたパンが人気のお店があります。居心地のいいカフェスペースも併設された「kamakura 24sekki(カマクラ ニジュウシセッキ)」へ行ってきました。

「おいしくて、安心な食事を提供したい」とお店をオープン

JR鎌倉駅西口から市役所通りをまっすぐ歩くこと約20分。3つ目のトンネルを抜けると「kamakura 24sekki」はもうすぐです。

店主の瀧澤智美さんがこの場所に店を開いたのは、2011年3月のこと。それまでは東京で会社勤めをしていましたが、慢性的な体調不良に悩まされていたのだそうです。そんな時に出会ったのがマクロビオテック。その食事法で体調がよくなったことが、大きな転機となりました。

「食は人に影響を与える!」と実感したことが、原材料にこだわり、ていねいなパン作りを行う、自然派ベーカリーの誕生に繋がったのです。

和食と相性がいい麹酵母のパン

パン作りには、福井の味噌蔵で作ってもらった自然栽培玄米の麹から起こした蔵つき麹酵母を使用。時間をかけて発酵させたパンは、どれも噛めば噛むほど口の中に旨味が広がる深い味わいが特徴です。

発酵力の強いイーストを使っていないため、冬場は一次発酵に13〜16時間もかかるそうですが、手間と時間と愛情をかけるからこそ、歯ごたえがあってしみじみおいしいパンが焼き上がるのでしょう。

玄米をパン生地に混ぜ込み発酵させた「酵素玄米のごはんパン」(270円〜)や、麹で作った自家製甘酒を生地に練り込んだ「甘酒カンパーニュ」(メイン写真、270円〜)は、早めに売り切れることが多いお店の看板メニュー。米や麹を使っているので、和食の惣菜とも相性がいいんですよ。

カフェでは体にやさしいヴィーガン料理を

古い民家をリノベーションした店舗には、ゆったりくつろげるカフェスペースも併設されており、おいしいパンと飲み物でひと息つくお客さんが入れ替わりにやってきます。

お店で売っているパンは、すべてイートインOK。マフィンやシナモンロール、ベジメロンパンなどの菓子パンや、オーガニックジンジャードリンクなどのナチュラルドリンクは、どれもほっとするやさしい味わいです。

バケットやカンパーニュなどは、軽く焼いて、オーガニックオリーブオイルと一緒に運ばれてきます。こちらはオーガニックビールに良く合いますよ。ぜひお試しを。

人気のカフェメニューは、ベジミートと自然栽培の野菜がたっぷり入った「サンドイッチシノワ(1270円)」。自家製豆乳マヨネーズがアクセントになったベジサンドと、野菜スープがセットになった食べ応えのある一品です。

食を通して季節の移り変わりを感じて

店名の「24sekki」とは、立春や夏至、大寒など季節を表す暦の二十四節気のこと。天然麹酵母のパン生地は、気温や湿度のわずかな違いを敏感に感じて変化するのだそうです。季節のうつろいを自然に感じる日本人の感覚を大切にしたい、そんな思いが店名に込められています。

窓の外には小さな庭があり、四季折々の花が目を楽しませてくれます。また近くには国の指定史跡「北条氏常磐邸跡」や、切り通しを歩く「葛原岡・大仏ハイキングコース」などもあるので、歴史を感じながら里山の自然を満喫してみてはいかが?

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