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まずは腸を整えて!「ツライ花粉症」を乗り切る方法

  • 2016.3.7
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最近では春だけでなく夏や秋にも花粉症で悩んでいる方が増えてきています。何年も苦しんでいる方は、そろそろ花粉症とサヨナラしたいですよね?

そこで今回は、ホリスティックな薬剤師の筆者が、花粉症に悩む方に知ってほしい体の内側から変えるナチュラルケアをご紹介します。

 

■花粉症のメカニズム

花粉が体内に入ると、免疫に関係する細胞が花粉に反応して抗体を作ります。この抗体が、炎症を起こす免疫細胞に反応してヒスタミンを放出し炎症が起きます。これが、かゆみ、くしゃみ、鼻水の原因です。

 

■花粉症と腸の関係

腸は食べ物だけでなく病原体となる細菌やウイルスにも毎日触れるため、腸には免疫に関係する細胞が多く存在するといわれています。M細胞という免疫細胞が、体にとっていいものは取り入れ細菌やウイルスのような異物を感知すると免疫反応を起こします。

実は花粉は異物ではないのですが、食生活の乱れやストレスにより腸管免疫が乱れると、花粉を異物と判断しアレルギー反応を引き起こしてしまいます。これが花粉症の原因です。

 

■アレルギーには腸活から

便秘により宿便がたまると、毒素が体内に入らないよう免疫機能が過剰反応します。その結果、何も悪さをしない花粉にも反応してしまうのです。そうならないためにも、1日2回以上食べたら出すサイクルでデトックスするようにしましょう。

また、腸内には善玉菌・悪玉菌・日和見菌が存在します。善玉菌を増やすことで免疫を助け、過剰反応を抑えることができます。

食物繊維の中でも水溶性食物繊維は、宿便を輩出させ腸内を善玉菌が増えやすい環境にしてくれますよ。

 

■体の中から変えていく「ナチュラルケア」4つ

(1)食材

野菜では、レンコンやごぼう、芋類、果物ではリンゴやバナナ、キウイ、それ以外にも海藻類やキノコ類がオススメです。これらの食材は、マグネシウムが豊富に含まれるため排便しやすくなります。

ヨーグルトから善玉菌である乳酸菌を摂り入れたり、善玉菌が増える餌となるオリゴ糖を摂り入れたりすることも効果的です。

(2)漢方

東洋医学では花粉症の状態を水毒と呼び、体に水が溜まった状態と考えます。そのため、水の巡りを良くしたり、体を温めたりするような漢方処方が多く使われます。

急性鼻炎、花粉症には小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を、鼻閉がある場合には葛根湯(かっこんとう)を用います。体を温めることで効果が出やすくなるので白湯で飲むようにしましょう。

(3)ハーブティー

ルイボスティーには活性酸素を抑える“SOD酵素様物質”という成分が含まれています。

SOD酵素は誰でももつ成分ですが、加齢によってどんどん失われていきます。年を重ねてから花粉症の症状が出てきた人は、ルイボスティーを飲むのがオススメです。アンチエイジング効果も期待できますよ。

その他にも、ビタミンが豊富に含まれるローズヒップティーがオススメ。なかでもビタミンCはレモン果汁のなんと20倍以上で、自然界にある植物の中では1番多い含有量を誇っています。また、ビタミンPに含まれているルチンやケルセチンは、花粉症などのアレルギーやぜん息の改善に有効です。

(4)アロマ

ユーカリ、ペパーミント、ティートリーは鼻づまり解消効果があります。香りを感じなくても鼻の粘膜に作用して軽減してくれますよ。

目がかゆいと感じた時にはラベンダー、カモミールがオススメです。コットンにアロマオイルを数滴含ませて、目の上にかぶせることで痒みを抑える効果が期待できます。

 

いかがでしたか? 花粉症対策のポイントは腸にあります。まずは毎日のデトックスの習慣をつけることから始めてみてください。あわせて漢方や自然療法も行えばより高い効果が期待できます。マスクやメガネいらずで外に出て、楽しい春を過ごしましょう!

【著者略歴】

※ 宮本知明 ・・・ 薬剤師×植物療法士。病院薬剤師を経て「薬と共存しない生活」の念いからホリスティックな健康観と出逢う。現在は、統合医療の知識をもった「ホリスティックな健康観を持つ女性」を育成する活動をしている。

【画像】

※ Chamille White / shutterstock

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